実践する人々:その奮闘のドラマとメッセージ ~仕事・NPO・ボランティア・コミュニティ・世界 ~
東日本大震災と福島第一原発の事故から一年余が過ぎ、また暑い節電の夏を迎えようとしています。私自身も含めて数多くの方が、あの災害・事故をきっかけに、さまざまなことを考えながら日々を送ってきたことと思います。それ以前よりも、ずっと多く、ずっと強く、私たちは社会や経済の現実について、暮らし方について、子供たちの未来について、意識を向けるようになったのではないでしょうか。
でもその一方で、「エネルギー問題」「資本主義経済の崩壊」などと語られる「大きな」言葉の前に立ち尽くしている「小さな」自分がいるのを感じている方が多いかもしれません。「政治の混迷」「地域の衰退」「格差社会」「無縁社会」などの見出しは、ともすれば私たちの日常生活のかたわらを容易にすり抜けてしまいます。私たちはその前で少しの間、立ち止まりはするものの、気がつけばまた自分の毎日が、相変わらずゆるゆると過ぎていくのをぼんやり眺めている......
心のどこかで、何か自分に出来ることをしなければと問いかけながら、何をすれば良いのかが見えてきません。果たして自分に出来ることがあるのだろうか?一体どこからはじめれば良いのだろうか?
そんなときに、最初の一歩を踏み出すきっかけを与えてくれそうな本を集めてみました。
これらの本は、私たちに「実践する」人々の姿を教えてくれます。
日常生活の中での実践から、地域の活動、NPO、起業、行政への参加、そして海外での活動。さまざまな分野で、ユニークなアイデアを生かして動き、実践してきた人たち。時には無謀な(無意味な)試みと笑われたり、制度や無理解の壁にぶつかったりしながらも、「大きな」言葉を「小さな」現実レベルの言葉に置き換え、自分が動くことで周囲を大きく動かしてしまった人々。そしてそれを可能にした人と人とのつながり。
彼らの奮闘する姿に「こんなことをやっている人がいるのか」、「こんなことまで出来てしまったのか」と驚きつつ、何やら新鮮な希望と勇気が湧いて来るのを感じます。実践する人々はまた、強いメッセージの発信者でもありました。
「実践する」ためのヒントが、きっと見つかると思います。
(編集部 川島)
社会の課題を解決するしくみづくりの達人の全仕事の書き下ろし。
地域の起点として広げた注目のまちづくり実践。
「自分は本当は何をしたかったんだろう」。そして、たどりついた結論は「日本の役に立ちたい!」だった。
NPOを立ち上げ「病児保育サービス」を始動。挫折を経験しながらも、事業を全国に拡大していった汗と涙と笑いの軌跡。
営業日は、常に満席・即完売の大盛況!しかし、設立までの道のりは困難の連続だった。
前例のない町おこしの事業に全力でぶつかっていく。噂の役場職員の奮闘記。
貧困問題の現場で活動する著者が、貧困を自己責任とする風潮を批判し、誰もが人間らしく生きることのできる「強い社会」へ向けて、課題と希望を語る。
あなたが今すぐできること―それは、ビジネスなどで培った自分のスキルを生かしてNPOをサポートしていく、創造的で刺激的な活動"プロボノ"です。
80歳を超えた今も世界中を駆け巡る著者が、訴え続けてきたこと。
無縁社会などどこ吹く風! 家をちょっと開けば人と繋がる。
今では70代、80代のおばあちゃんたちが、売上高2億6000万円のビジネスを支え、人口の2倍もの視察者が訪れる注目の町に変貌した。
著者が二十数年かけて成し遂げた命がけの蘇生術の全貌が明らかになる。
「石巻モデル」を支えた人たちの「決断」と「行動」を明らかにする!行政、NGO、NPO関係者必読の書。
代表の著者がはじめて明かす、人を助ける仕組みと支援の舞台裏。
はたして森林と地下水の再生は可能なのか。そのためには何が必要なのか―。
さまざまな難関を超えて、五十年百年先を見すえた森林再生プロジェクトに挑む。
「世界が尊敬する日本人25人」(「Newsweek日本版」)に選出された著者による初めての本。

















