新シリーズ『仕事の英語 できる人の話し方』刊行! 『残念な人』シリーズ著者・山崎将志さんに聞く "教科書英語とビジネス英語"&トークイベント開催決定!
"How are you?" と聞かれて
"I'm fine."と答える人は「残念な人」。

山崎将志さんをはじめとする、ベストセラー『残念な人の英語勉強法』著者チームから、新シリーズが発売になりました!
シリーズタイトルは『仕事の英語 できる人の話し方』。3部完結のこのシリーズは、日本人がつい使いがちな「残念な」フレーズと、こう使えばできる奴だと思われるフレーズを多数紹介。
日々グローバル化の進むビジネスシーンにおいて、実際に「活きる英語」、「活きない英語」とは?
おすすめ書籍とともに著者の山崎さんにエッセイをご寄稿いただきましたのでご紹介します。
教科書英語とビジネス英語
こんにちは。ビジネスコンサルタントの山崎将志です。
英語を勉強するための本は相当な種類があります。書店で売られている本のほとんどが良い本だと思いますが、そうは言ってもあなたが今抱えている問題をストレートに解決してくれそうな本を見つけるのは、なかなか難しいものです。
実は私も仕事の英語に関する書籍をいくつか書いています。ときどき、なぜ英語の専門家でもないビジネスパーソンが英語の本など書いているのか、というご質問をいただきます。
そこで、今日はこの場をお借りしてその質問にお答えしつつ、ビジネスパーソンがどのような考え方で、「仕事の英語」を身に着けていくべきかを、役に立つ書籍をご紹介しながらお話ししたいと思います。
学校の英語と、ビジネスの英語は違う。私は生まれも育ちも100%日本人です。中学から大学まで、英語の勉強はかなり一所懸命やったほうだと思いますが、その勉強のほとんどは学校、図書館、自宅などでの教材を使った座学でした。少なくとも受験英語に関しては、いつもほとんど満点でしたので、自分は英語ができると思っていました。
大学を卒業してから、アクセンチュアというアメリカ資本の会社の東京事務所に入社しました。新入社員研修はアメリカのシカゴで4週間かけて行われるのですが、どうもそこで使われている英語は、私がこれまで勉強してきた英語とは微妙に違う。もちろん、仕事に関係する知らない単語が出てくるのは、単なる知識不足ですから仕方がないことなのですが、いわゆる"表現"の仕方が違うのです。
たとえば研修の講師は、"Make sense?"という聞き方をよくしていました。「みんな、分かった?」という意味です。しかし、そう尋ねるときに我々が学校で習った英語は"Do you understand?"でした。なぜ"Do you understand?"と言わないのかと尋ねると、どうやらそれは学校の先生や親が、生徒や子供に対して「理解できているか」と確認したり、あるいは語調によっては「俺の言うことが聞けるか?」と半ば命令のように言うために使う表現だからというのです。今でいう、上から目線、というやつですね。
言われてみればその通りで、学校というのは社会人から見ればかなり特殊な環境で、それを前提とした人間関係に基づいたことを中心に英語表現を教えられるわけだから、社会人になってそのまま使えないのは当たり前です。ほかにも、高校生くらいで必ずテストに出てくる単語として"quarrel(口げんか、仲たがい)"、"argument(論争)"というものがあります。しかし、いま私は仕事で"discussion(議論)"は頻繁にしますが、quarrelやargumentといったことは、私は社会人になってからの20年間、ほとんどしたことがありません。
例を挙げればキリがありませんが、学校の友人関係や、先生と生徒という関係性に基づいた表現だけでは、社会人生活を円滑に過ごすことはできないのです。
また、よく言われるのは学校英語の目的は点数をつけることですから、○か×かはっきりしたことしか教えることができません。しかもそれは、指導要領で定められた"正しい"表現です。"How are you?" という投げかけに対して、"I'm fine, thank you." と答えるのは、学校でテストの点数をつけるためには有効ですが、答えは、"Great" でも、"Pretty good"でも何でもいいわけですし、むしろネイティブはそのような表現を使っていました。
学校英語の批判めいたことを書きましたが、実はそれ自体が問題だとは思っていません。そもそも学校の勉強とは、ビジネスで使う英語を学ぶ場ではありませんし、学校の先生にそれを教えさせるのも酷というものです。
私が申し上げたいのは、学校の勉強は「そういうものである」という理解をしたうえで、「では、これからどうするか」を考えなければならない、ということです。なぜ英語の本を書こうと思ったのか
それは、端的に言えば、学校の教科書で教えてくれる範囲以外の、自分の仕事や興味に役立つ教材を探して使う、ということになります。その有効な手段・ツールの一つが書籍というわけです。
私も、これまで外国人とうまくビジネスをやるために、様々な本を買って勉強してきましたが、これまた大きな不満がありました。それは、ビジネス英語と謳ってあっても、書いている人のほとんどが学校の英語の先生なのです。
学校の先生は自分自身よりも英語力が低い人に、英語を教えることで生計を立てています。また、その内容が正しいかどうかは、専門家業界の中で合意された基準との比較によって決まります。
ところが、ビジネスパーソンである私は、英語を使って自社の商品なりサービスなりを売ることで生計を立てています。英語力自体を販売しているわけではありません。
また、学校の先生と我々ビジネスパーソンとの間では、様々な感覚の違いがあるようです。たとえば、英文メールの書き方のような本を手に取ってみても、学校の先生が書いた教材は、英語は正確なのだけれど、あいさつなどの前置きが長く、なかなか本題に入らない。一方、我々は、忙しい相手にどうしたら自分の電子メールに対する優先順位を上げてもらって、素早く期待する返事をもらえるかどうかが重要です。
繰り返しますが、学校の先生を批判しているわけではありません。ビジネスパーソンである私の興味と合わない、と申し上げているだけなのです。
もしかすると、ビジネスの世界にいらっしゃる方々の中には、私と同じような悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれない。そう考えて、ビジネスパーソンのための英語の本を書こうと考えるに至ったのです。
ただし、先述の通り、私は学校英語で育った人間です。だから、英会話学校を営む私のビジネスパートナーに協力を仰ぎました。私の英語に関する本の共著者であるアメリカ人のディーン・ロジャースは、英語の教師でもあり、日本に10教室以上を持つ会社を営むビジネスパーソンです。ビジネスに活きる英語をどのように勉強したらよいか
さて、やっと本題です。
まず、ビジネスパーソンがどのように英語を学んだらよいかについては、拙著で恐縮ですが、『残念な人の英語勉強法』(幻冬舎)に詳しく書いておりますので、よろしければご一読ください。加えて、ビジネスの現場で"仕事ができる人"に見られるための英語表現集シリーズ『仕事の英語-できる人の話し方-明日から使える表現70』もあります。本稿執筆時点では、『外国人の同僚ができたら?』、『外国人をチームに迎えたら?』が発売されています。
[BookWeb書誌より]
[BookWeb書誌より]
ビジネス英語がうまくなるために、まずお勧めしたいのは、冠詞と前置詞に関するコンセプトやニュアンスの徹底的な理解です。まず冠詞に関しては、I like のあとに、a cat/ the cat/ cats/ the cats の4つで意味がどう異なるのか、明確に理解できるようなりましょう。
また、前置詞に関しては、たとえば以下の4つの例文がそれぞれどのような意味かイメージとして理解できるようにするとよいでしょう。
- Clean off your desk
- Clean out your desk
- Clean off your table
- Clean out your table.
この2つに強くなれば、相手の話の理解の幅も、あなたの話の幅、深みも劇的に広がることは間違いありません。前置詞、冠詞に関しては、以下の本を手にとって見てください。
[BookWeb書誌より]
メッセージが聞こえていないあなたに!
「なんとなく」ではない文章を話す・書くとき、きちんと英文を読むときには、ぜったい冠詞が必要なのです。
モノ、カタチ、リンカク -- 本書の3つのキーワードで、 あなたもネイティブ並みに冠詞が使える「考え方」が身につきます。
辞典・文法書に書いてある説明の本当の意味がわかる本。
[出版社サイトより]
椎名照雄、ケネス・ウィリアム・クック / ジャパンタイムズ
2007/06出版
ISBN : 9784789012607
¥1,260 (税込)
[BookWeb書誌より]
日本語でもそうですが、自分の感情や考えをニュアンスを含めて正しく伝えられるかどうかは、結局のところ語彙力です。今から英語の勉強を始めるとしたら、点数を取るための語彙ではなく、ネイティブが本当に使っている表現やフレーズを習得されたほうが、結果として早いのではないでしょうか。
[BookWeb書誌より]
英会話なるほどフレ−ズ100 ネイティブなら子どものときに身につける
スティ−ブ・ソレイシィ、ロビン・ソレイシィ / アルク(杉並区)
2000/04出版
ISBN : 9784757402430
¥1,764 (税込)
[BookWeb書誌より]
さらに、イディオムを適切に使えると、ネイティブから「ムム、お主できるな」という印象を持ってもらう可能性が高まります。結果として、スピーディーに信頼関係を構築することが期待できます。
英語イディオム500語源とイラストで一気に覚える 右脳と左脳で一気に覚える
清水建二、ピ−タ−・ホ−ガン / 明日香出版社
2004/09出版
ISBN : 9784756907936
¥1,680 (税込)
[BookWeb書誌より]
[BookWeb書誌より]
私も英語は一生勉強だと思っております。一緒にがんばっていきましょう。――――山崎将志
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左は新刊の本文です。
シチュエーション別のキーフレーズ、その逆の残念な使用例、フォーマルからカジュアルまでていねいさの度合いがどの程度か、またその表現をさらにランクアップさせる"Power Words"など、ワンポイントアドバイスが見開きにぎっしり掲載されています。
どれもビジネスシーンには「あるある」というものばかり、明日から使える表現ばかりとなっています。
※画像をクリックすると拡大します
『仕事の英語 できる人の話し方』のあとがきで、著者の一人であるディーン・R・ロジャースさんがこう書いています。
私が大学で学んだ日本語は、日本人が日常会話、あるいはビジネスで使っている日本語とは、およそかけ離れたものでした。大学で勉強したのは"正しい"日本語ではあっても、ミーティングなどで使えるような"自然な"日本語ではありませんでした。私は"正しい"日本語イコール仕事で使える日本語であると信じて勉強していましたが、ビジネスの現場に入ってみると、残念ながらそうではなかったのです。
まさに私たち日本人が学んできた教科書英語と同じフラストレーションを、アメリカ生まれであるディーン・R・ロジャースさんも感じていたのです。文法的には正しく、決して間違っていない...。しかし、"自然に"コミュニケーションを行うためのツールとして言葉を使うには、やはり教科書通りではだめなのです。
英語の専門家ではないビジネスパーソンである山崎将志さん、ディーン・R・ロジャースさん、そして英語教材のスペシャリストとして二人の信頼厚いステュアート・ロウさん。この三人の著者チームだからこそ、出来上がった3冊なのかもしれません。

いかがでしたか? 新宿南店では同書をパワープッシュ中です!
『残念な人』シリーズも合わせ、6Fエスカレーター脇の棚では語学書担当・Yの力作POPもたくさん飾っておりますので、ぜひ店頭でお手に取ってみて下さい。
山崎将志さんのトークイベントも開催決定!6/13(水) 新宿南店にて『仕事の英語 できる人の話し方』刊行記念 山崎将志×ディーン・R・ロジャース トーク&サイン会 を開催いたします。
5/29(火)10:00より、紀伊國屋書店新宿南店6Fカウンターにて、『仕事の英語 できる人の話し方』(Vol.1 4月30日発売、Vol.2 5月30日発売予定、ピアソン桐原、税込各1,365円)をご購入の方に整理券を配布いたします。お電話でのご予約も承っておりますので、詳細はこちらのページをご覧下さい。
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(編集部 室)














