王様のブランチで紹介されました! 第146回芥川賞を受賞された 田中 慎弥さんと円城 塔さんが登場!
1月21日に放送されたTBS系テレビ番組「王様のブランチ」で、第146回芥川賞を受賞された、田中 慎弥さんと円城 塔さんのお二人が登場しました。
田中さんは、2005年に「冷たい水の羊」で第37回新潮新人賞を受賞。2008年「蛹」で第34回川端康成文学賞を史上最年少(当時)で受賞、同年に「蛹」を収録した作品集『切れた鎖』で第21回三島由紀夫賞を受賞されています。
今回は 「共喰い」(『すばる』 10月号)で第146回芥川賞を受賞されました。
女を殴る父と、同じ目をした、俺。
川辺の町で暮らす17歳の少年。セックスの時に暴力を振るうという父親の習性を受け継いでいることを自覚し、懼れ、おののく...。
逃げ場のない、濃密な血と性の物語。第146回芥川賞受賞作。
川辺の町で暮らす17歳の少年。セックスの時に暴力を振るうという父親の習性を受け継いでいることを自覚し、懼れ、おののく...。
逃げ場のない、濃密な血と性の物語。第146回芥川賞受賞作。
番組中のインタビューで受賞された瞬間の気持ちを聞かれて...
あぁ、ようやく来たかという感じですね。
ただ(受賞の一報を)聞いて分かった時に、一緒に待っていた編集者が、ものすごく喜んだので、自分が喜ぶ暇がなくて...。
周りがどんどん騒いで、次の予定を組み始めて、それが未だに続いています。
また今回の「共喰い」をはじめ、田中さんの作品には父と子の関係をテーマとして書かれたものが多いのですが、それについて聞かれると...。
父は私が4歳の時に亡くなっていますので、ほぼ記憶はないんですね。
ただ当然人間というのは、父親がいて母親がいて生まれてくると。
その当然の存在であるはずの父親が自分には欠けているっていう感覚をそのまま持って生きてきましたね。これは今もそうです。
その欠けている部分が自分の創作に繋がっているのかもしれません。ただ欠けているところを埋めようとするのではなくて、その欠けているという感覚でそのまま書くという感じでしょうか。
円城さんは、2007年『オブ・ザ・ベースボール』で文學界新人賞を受賞。2010年には『烏有此譚』で野間文芸新人賞を受賞。今回は「道化師の蝶」(『群像』 7月号)で第146回芥川賞を受賞されました。
第146回芥川賞受賞作!
無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。
希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、言語をめぐって連環してゆく物語。
SF、前衛、ユーモア、諧謔...すべての要素を持ちつつ、常に新しい文章の可能性を追いかけ続ける著者の新たな地平。
無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。
希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、言語をめぐって連環してゆく物語。
SF、前衛、ユーモア、諧謔...すべての要素を持ちつつ、常に新しい文章の可能性を追いかけ続ける著者の新たな地平。
番組中のインタビューで今のお気持ちを聞かれて...
まだボーッとしてますね。
まだ「夢オチ」を疑っています。(受賞の瞬間は)ホテルで妻と二人で待っていたんですけれど、ひと段落ついてから(妻から)「そういえば、(受賞)おめでとう」と言われましたね。
小説を書こうと思ったきっかけについて...
生活の糧を得るためですね。
34歳まで大学で研究者として働いていたんですけれども、ちょっと次の年は仕事がなさそうだと...。
ちょうどお金も底をつきはじめており、このままだと死ぬんじゃないかとベッドの上で考えながら...。
昼間は大学で研究をしているので、他に何かできることって何だろうなって思って、朝晩に少しずつ書き始めてというのがはじまりですね。
本を買うお金が無かったので、じゃあ自分で書けばいいかって。
今回の「道化師の蝶」について...。
話がひっくり返りながら進んでゆく...。
男だった登場人物が次の章では女性になっている。
これはちゃんと理屈がつくようになっているですけれど...。
そういう事があると自分が知っていたものが揺らぐんですね。
そういうものを繰り返しているうちに、自分の確信がどんどん揺らいでいくような不思議感というか不安感の中で読んでいってもらうのが、すごく楽しいと思います。
今回芥川賞を受賞された2作品は、それぞれ1月下旬に単行本が発売される予定です。
皆さま楽しみにお待ちください。
(編集部 三浦芳敬)






