「嫌なことノート」から「天才にするノート」まで。五月病も吹っ飛ぶ「ノート術」
ベストセラー『いつまでもデブと思うなよ』の著者・岡田斗司夫さんのノート術本『あなたを天才にするスマートノート』が売れています。
考えてみれば、岡田さんのダイエット術、"記録するだけで痩せるレコーディング・ダイエット"って、そもそもまんま一種のノート術だったわけですが、今回のノート術は「天才を作るためのメソッド」。天才なんて生まれつきでしょ、自分とは関係ないしぃ、と考えるのがごくふつうの感覚ですが、これがけっこう読み応えもあり納得させられる1冊なのです。
新入社員の皆様も新入生の皆様も、GWを越えるとそろそろ内外の現実のカベを意識せざるをえなくなるものかもしれません。が、そんなときこそ漠然と落ち込むより地道なノート術を実践するほうが、もしかしたら5年後10年後に役に立つかもしれませんね。
■楽しく天才を目指してみる ―『あなたを天才にするスマートノート』
まずは「天才」の定義。曰く、「発想力」「表現力」「論理力」のいずれにも秀でた日本に1000人くらいはいる超優秀な人間、とのこと。明快です。そしてその「天才」に近づくための「ノート術」が、7つの段階(フェーズ)に細分化され丁寧に説明されていきます。
ちなみに第一フェーズは基礎の基礎で、とにかく毎日事実だけを書く「五行日記」。第二フェーズもやっぱり基礎で、「五行日記」の行動記録を0~5点で自己採点せよ、となっていきます。このペース、あと5段階でどうやって「天才」までたどり着くのかと思われるかもしれませんが、最後はちゃんと辻褄が合いますので、ご関心を持たれた方はぜひ1冊お求めください。
ところで著者・岡田さんの経験では、この第二フェーズまでの基礎編をこなすことで、「毎日がちょっと楽になる」という効果があるそうです。秀才や天才になるより、実はこの効果のほうが大事なような気もしますね。
■ビジネススキルのレベルアップのために
―『情報は1冊のノートにまとめなさい』『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』
いずれも刊行当時多くのビジネスパーソンに支持された近年の大ヒット作です。
社会人として仕事のレベルアップを望むなら、こういうスキルはしっかり押さえておきたいものです。(筆者個人は後悔を込めて「おきたかった...」なのですが。)
『「結果を出す人」...』にはこんな一節がありました。
学生のときのノートと社会人のノートは、考え方が正反対です。
学生のときは覚えるためにノートを使いますが、社会人になってからは「忘れる」ためにノートを使います。
なるほどです。不要不急の情報で頭がいっぱいでは、良い仕事は望めないですよね。
情報は1冊のノ−トにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノ−ト」
奥野宣之 / ナナコ−ポレ−トコミュニケ−ション
2008/03出版
ISBN : 9784901491761
¥1,365 (税込)
2008年年間ベストセラー(ビジネス部門)第2位!(オビより)
■できる人向けばかりじゃない ―『書くだけで人生が変わる嫌なことノート』
つい手に取ってみたくなる不思議な引力を備えたタイトルと装丁。著名な著者が書いたわけでもなく、エリートを目指すビジネスパーソンには物足りないかもしれませんが、なんとなく誰もが「そうだよねぇ」と納得できる処世訓・処世術がわかり易く並ぶ内容には、多くの人が親しみを持てるのではないでしょうか。
実は、脳は、もともとネガティブ思考なのです。人間は、平均すると1日に5~6万回思考し、そのうちの7割がネガティブなことを考えていると言われています。
典拠はわかりませんが、なんだか妙に説得力がありません?
仕事も人生もうまくいく
一番カンタンな成功法則。(オビより)
■こんな人もノートを大切にしています ―『夢をかなえるサッカーノート』
17歳のとき先生に言われて以来書きためてきた11冊のサッカーノートの中身が、そのときどきのシチュエーションの解説と合わせて公開されます。著者はあの中村俊輔選手。
まえがきの
実のところ、サッカーノートを見せるならヌードを披露するほうがまだマシ、それくらい恥ずかしいことだと、今でも思っている。
という一節が妙にほほえましく印象深かったのですが、あとがきには
ノートを公開することに関しても、昔は人にどう思われるかを考えるだけで拒否反応を示していたが、今は、見られてどう思われても、僕自身は何も変わらないし、それで動揺するような自分ではないという確固たる気持ちがある。と力強く記されています。
中村選手が開発した究極の「サッカーノート」付です。
やっぱり、「ノート術」侮るなかれ、ですね。
(編集部 TI)









