加藤陽子さんエッセイ「若者と戦場」
私は1930年代の日本の外交と軍事を専門としてきました。戦争と革命の20世紀においても、日本の1930年代が放つ魅力には格別なものがあります。なぜそういえるのか一言で述べよといわれれば、それは当時の日本が、アメリカと並んでアンチ・システムの国だったから、と答えておきましょう。
アウタルキーを求めていた自己中心的な帝国という点で、日本とアメリカは似かよっていたと思います(このようなことをいえば、アメリカは憤慨するに決まっていますが)。日本とアメリカの二国が、太平洋を挟み、敵対しているのかさえ、ともに無自覚なまま対峙し、ヨーロッパ的な国際秩序や、戦争に関する国際法に手をつっこんで強引に改変を迫った、というのが私の抱いている1930年代イメージです。1931年9月の満洲事変を契機とする、日本による自衛概念改変の試みは失敗しますが、1939年9月の第二次世界大戦を契機とする、アメリカによる中立概念改変の試みは成功してゆきました。
近年、若手の研究者により、自衛概念の歴史的形成過程や中立制度の歴史的意味について、新たな検討がなされ始めたこと は心強いかぎりです(例えば、篠原初枝『戦争の法から平和の法へ』(東京大学出版会、2003年)、森肇志『自衛権の基層 』(同前、2009年)、和仁健太郎『伝統的中立制度の法的性格』(同前、2010年)など)。なに、難しいことをいわずとも 、満洲事変以降の日本の主張を、あのカール・シュミットが同時代的にフォローしていたこと、あのリヒャルト・ゾルゲの任地がほかならぬ日本であったことなどに思いいたれば、日本が本格的な分析に値する国であったことは了解できるはずです。
日本の起こした戦争は、惨禍と動乱をアジア・太平洋地域にもたらしました。私は、この事実を正視しつつ、戦争にいたる過程を「誠実を装つた感傷主義か、鈍感な愚しさか、それとも威張りちらした居直り」(丸谷才一『雁のたより』)のいずれの愚にも陥らずに描きたいと考えてきました。『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書、2002年)や『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社、2009年)は、そうした試みの一つです。
これらの本を特に中高生や大学生に向けて書こうと私が考えた理由は、「若者は、常に遅れてくる世代」にほかならない、との痛切な思いがあるからです。太平洋戦争をとってみても、戦死者の9割は最後の1年半に集中していました。そこで死んでいったものの多くは、開戦決定がなされた年、1941年の時点で、いかなる意味でも政治決定に関与できなかった年齢層の若者でした。35歳で召集された大岡昇平であれば、出征時の感慨を「(昭和)十九年に積み出された時、どうせ殺される命なら、どうして戦争をやめさせることにそれをかけられなかったかという反省が頭をかすめた」(大岡『戦争』)とまとめることもできましたが、より若い世代であれば、このような選択の可能性すらなかったわけです。
どうにもならないことで命を失ったり、どうにもならないことで責任をとらされたり、若者は本当に大変です。どの国のどの時代にも、このむごい真理はあてはまりそうです。その哀切さと苛酷さと不安感に耐えがたくなった時、若い方に是非とも手にとって欲しい本を選びました。例えていえば、塹壕で腹ばいになって、胸と左顎で架設電話の受話器を支えつつ、右手でページを繰るとしたらどのような本がお薦めか、そのようなコンセプトで選んだつもりです。
【加藤陽子】
加藤陽子(かとう・ようこ)さんプロフィール
1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。89年、東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。専攻は日本近現代史。主な著書に『徴兵制と近代日本』(吉川弘文館)、『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書)、『戦争の論理』(勁草書房)、『満州事変から日中戦争へ』(岩波新書)などがある。
普通のよき日本人が、世界最高の頭脳たちが、「もう戦争しかない」と思ったのはなぜか?高校生に語る―日本近現代史の最前線。
加藤陽子さん コメント付選書リスト
魯迅評論集
魯迅、竹内好 / 岩波書店
1981/09出版
ISBN : 9784003202586
¥735 (税込)
加藤陽子さんコメント 1926年3月18日、天安門前で請願デモをおこなった民衆に対し、段祺瑞政府は弾圧を加えた。これに対する魯迅の言葉「血債はかならず同一物で返済されなければならない。支払いがおそければおそいほど、利息は増さねばならない」は重く深い。
日録・大杉栄伝
大杉豊 / 社会評論社
2009/09出版
ISBN : 9784784505869
¥4,410 (税込)
加藤陽子さんコメント 大杉の甥にしてTBSを定年退職した著者は、退職後の時間を、大杉栄関連資料渉猟にあてた。大杉誕生の1885年1月17日から1923年9月16日までの日録が新資料に依拠して辿られる。社会革命と、自身「どのように生きて死ぬか」を常に考えていた大杉の姿が浮かびあがる。
わたしが正義について語るなら
やなせたかし / ポプラ社
2009/12出版
ISBN : 9784591112458
¥1,365 (税込)
加藤陽子さんコメント 野戦重砲兵として中国大陸に出征した体験、弟が京大から学徒出陣して特攻で戦没した体験。「アンパンマン」誕生の舞台裏がやさしく説かれる。
加藤陽子さんコメント 2001年に逝去した著者による朝日選書の再刊。なぜ日本では、政治指導者間の対立が戦争不拡大の方向へ向かわないのかを問うた著者の名著『戦争拡大の構図』(青木書店)に並ぶ、戦争中に普通の民衆が体験した「アジアの戦争」。電信係、会計係、農業指導員、憲兵からの貴重な聞き取り。
加藤陽子さんコメント 日本軍が中国の華北地方を中心として展開した治安戦は、アメリカ軍がベトナムで行った戦争に似る。イラク、アフガンにおいても然り。現代の戦争との比較を原理的に行えば、加害意識の稀薄な要因も見えてくる。
東アジア資本主義史論
堀和生 / ミネルヴァ書房
2009/09出版
ISBN : 9784623055593
¥5,775 (税込)
〈1〉
加藤陽子さんコメント 日本帝国は、自ら支配した植民地・従属地との間に世界でも類を見ない程の強固な貿易関係を築いた帝国だった。戦時東アジアの貿易構造が厳密な検証から導きだされたデータで蘇る。
氷海のウラヌス
赤城毅 / 祥伝社
2010/06出版
ISBN : 9784396633417
¥1,995 (税込)
書物法廷
赤城毅 / 講談社
2010/04出版
ISBN : 9784061827103
¥882 (税込)
加藤陽子さんコメント ご存知「つよポン」(赤城毅先生の「あとがき」での自称)の最新にして最強の二冊。20余年来の自称友人・私は全著作を読んだはず。「つよポン」にはドイツ近代史研究者という今一つの貌がある。『法廷』収録の一作は「ブレアのイラク戦争」調査会がらみの話で、舌を巻く傑作。
加藤陽子さんコメント 東大の学窓から1943年に学徒出陣した著者は、陸軍船舶兵としてフィリピンへ。病のため甲幹試験の受験機会を失し、1945年10月16日に米軍に投降するまで現地に留まった。戦後、国鉄理事を務めた国際派の姿からは想像もつかない壮絶無比の記録。その時の著者は22歳だった。
加藤陽子さんコメント 『戦史』の著者・トゥキュディデスは、歴史的真実が、事実と「知性の営み」から構成されるとみていた。碩学の、二人の「歴史家」との対話から古代ギリシャの現代史的意義が蘇る。
加藤陽子さんコメント 宗教と言語を異にする民族混住地域・ガリツィア。構成人数ではポーランド人とウクライナ人に遠く及ばないが、経済力と政治力で前二者を圧倒していたユダヤ人は、ナチ・ドイツが始めた戦争で抹殺された。戦争と民族の問題を考えるのに最良の書。書き手の魂の気迫にうたれた。
加藤陽子さんコメント アジア女性基金の理論的支柱・大沼保昭による、東大法学部ゼミにおける慰安婦問題総括。市民社会に影響力を与え得る運動を完遂するにはどうすべきか。高い学問的叡知に裏付けられた筆者たちのリアリズムに深い敬意を覚える。
加藤陽子さんコメント 大杉栄の「問い」、「どのように生きて死ぬか」を究極の環境の中で体現した三人。苛酷なシベリア抑留とその後を堪えた詩人・石原吉郎、心優しき戦友・鹿野武一、菅季治の軌跡を追う。
昭和 戦争と平和の日本
ジョン・W.ダワ−、明田川融 / みすず書房
2010/02出版
ISBN : 9784622075172
¥3,990 (税込)
加藤陽子さんコメント あるインタビューにダワーは、歴史とは複雑さ(complexity)であり、歴史家とは複雑さの中からパターンを探しだす人だと答えている。第4章は、戦時下日本において電信柱、工場の壁に密かに記された落書を「特高月報」から探り、戦時日本の多様な姿を描き、本書の白眉となっている。
加藤陽子さんコメント 1932年、謀略から起こされた上海事変で爆死した三人の工兵。国家と民衆心理の裏面に迫る。賞金付で歌詞を募集した新聞、歌舞伎座や明治座での舞台を中継したNHKラジオ、メディアもまた事件の神話化に大きく関与していた。
加藤陽子さんコメント 東アジアにおいて日本帝国はいかに崩壊したのか。その最期の様態を活写する。
加藤陽子さんコメント 天皇家の支配に必ずしも従わずに来た地域、民間宗教の水脈、神々の系譜を、松本清張『神々の乱心』を読み解くかたちで豊かに展開した書。栃木県佐野市の唐沢山、埼玉県さいたま市の氷川神社に縁のある育ちをした私には感慨ひとしお。
組曲虐殺
井上ひさし / 集英社
2010/05出版
ISBN : 9784087713404
¥1,260 (税込)
加藤陽子さんコメント ホンもいいけれども舞台も良い。多喜二に扮した井上芳雄の声の良さ、姉に扮した高畑淳子の名演。
加藤陽子さんコメント アイケンベリーに、1930年代のアメリカ経済と政治を語らせたら天下一品。本書は時代を広くとり、世界が体験したいくつかの戦争について、戦勝国の自戒による穏健な戦後構想こそが安定した国際秩序形成に寄与したことを実証している。
護憲派のための軍事入門
山田朗 / 花伝社
2005/10出版
ISBN : 9784763404510
¥1,575 (税込)
加藤陽子さんコメント 『昭和天皇の軍事思想と戦略』(校倉書房)、『軍備拡張の近代史』(吉川弘文館)と共に若い人に読んでいただきたい一冊。マニアぶりを隠さない山田先生に敬礼。
21世紀を憂える戯曲集
野田秀樹 / 新潮社
2007/11出版
ISBN : 9784103405146
¥1,680 (税込)
加藤陽子さんコメント 「オイル」、「ロープ」、「THE BEE」の三作を収録。「オイル」東京公演は2003年4月だから、3月にイラク戦争が開始された直後となった。脚本の着想はその1年半前というのだから、野田がいうように「世界がこの芝居に近づいてきた」わけだ。「寓話は、今この瞬間に起っている戦争には無力であるが、永遠に起こりつづけるかもしれない戦争というものに呼びかける力はある」。
加藤陽子さんコメント 私は『国防婦人会』によって、日中戦争の銃後における最大の特徴が、女性の組織化にあったことを教えられた。戦争は女性も組織したのではない。市町村の団体動向でいえば、この時期、新設や構成員の増加があったのは女性団体だけであった。戦争は女性を動員したのである。『在郷軍人会』は、軍隊秩序とムラの秩序が異なるという矛盾を生きた在郷軍人会の全貌を描く。
昭和天皇・マッカ−サ−会見
豊下楢彦 / 岩波書店
2008/07出版
ISBN : 9784006001933
¥1,071 (税込)
加藤陽子さんコメント 最初の安保条約をめぐる、アメリカ政府に対する天皇のコミットメントの深さを描いた二冊。天皇は、吉田茂や白洲次郎のようなラインではなく、「日本の国民を真に代表し、(中略)真の援助をもたらすことのできる」人と話し合って欲しいとアメリカ側に要請してもいた。
天皇百話
鶴見俊輔、中川六平 / 筑摩書房
1989/04出版
ISBN : 9784480022882
¥1,418 (税込)
〈上の巻〉
加藤陽子さんコメント 昭和天皇の降誕から崩御まで、天皇をめぐる言説を資料で綴った、総頁1600頁を超える空前の試み。官報、研究者の論文、文化人の随筆、政治家の日記など、出典の多様性に脱帽。上の巻のあとがきに鶴見が書く。「天皇については、口に出して言えることがきまっていた。(中略)天皇についてのちがう見方が、これまでにもあったし、今もある。このことをおぼえておきたい。ちがう意見を消したくない」。
天皇百話
鶴見俊輔、中川六平 / 筑摩書房
1989/04出版
ISBN : 9784480022899
¥1,470 (税込)
〈下の巻〉
加藤陽子さんコメント 本書に接して、私の書いたアピール文をば。「日本にもピューリッツァ賞があっていい。人命軽視の軍の最期が腑に落ちた」。アメリカが日本兵捕虜からどのようにして情報をとったのか、巣鴨のA級戦犯たちが、頻繁に部屋替えを強いられたのはなぜなのかが、まさに腑に落ちる。
ポロポロ
田中小実昌 / 河出書房新社
2004/08出版
ISBN : 9784309407173
¥735 (税込)
加藤陽子さんコメント 小実さんの勇姿を11PMで見た世代は多いのではないか。ゆるゆるとめぐりめぐる文体ながら、初年兵たちの敗戦時の感慨を、戦後の空気のなかで絶対に神話化・物語化しまいとした作家の気迫が逆に伝わる短編集。
墓碑銘
小島信夫 / 講談社
2007/09出版
ISBN : 9784061984905
¥1,470 (税込)
加藤陽子さんコメント 中国は天津租界で日本人を母にアメリカ人を父として生まれた青年は、中国奥地に逃げるでもなく、アメリカに依るのでもなく、日本軍に志願して入隊する。部隊はレイテへ。外見はアメリカ人そのものの日米混血青年が日本軍への過剰同化の果てに行き着く先は。
わが異端の昭和史
石堂清倫 / 平凡社
2001/09出版
ISBN : 9784582764055
¥1,575 (税込)
〈上〉
加藤陽子さんコメント 知識人の自伝の白眉。新人会、共産党入党、満鉄調査部。広田弘毅、近衛文麿の意外な一面も。
わが異端の昭和史
石堂清倫 / 平凡社
2001/10出版
ISBN : 9784582764109
¥1,575 (税込)
〈下〉
アメリカの影
加藤典洋 / 講談社
2009/09出版
ISBN : 9784062900614
¥1,785 (税込)
加藤陽子さんコメント 加藤は本書で、アメリカは、原爆というハード・ウェアの行使を全うするため、無条件降伏というソフト・ウェアを予め準備したのではないか、との恐ろしい「問い」を発している。
加藤陽子さんコメント 泰緬鉄道建設に従事させられたイギリス人捕虜が当時密かに描きためた収容所風景のスケッチ。このスケッチを描いた人物との交流を通じて歴史和解の一歩を刻む著者の勇気に感銘を受けた。
加藤陽子さんコメント 自らも外交官であった著者が、太平洋戦争の開戦通告をめぐる深層に迫った。外務省が軍に屈服した経緯を、なぜ戦後の外務省は隠さねばならなかったのか、その経緯が史料ベースで明らかにされたことの意義は大きい。
日独関係史 一八九〇−一九四五
工藤章、田嶋信雄 / 東京大学出版会
2008/01出版
ISBN : 9784130251211
¥5,880 (税込)
〈1〉
加藤陽子さんコメント 名著『日米関係史』四冊に匹敵する日独関係史。日独といいつつ、ソ連、中国、英米への目配りも周到になされた多国間国際関係史のお手本のような本。現在、絶版となっている田嶋信雄『ナチズム極東戦略』は、是非とも、どこか賢明なる出版社によって文庫化していただきたい。
日独関係史 一八九〇−一九四五
工藤章、田嶋信雄 / 東京大学出版会
2008/02出版
ISBN : 9784130251228
¥5,880 (税込)
〈2〉
日独関係史 一八九〇−一九四五
工藤章、田嶋信雄 / 東京大学出版会
2008/03出版
ISBN : 9784130251235
¥5,880 (税込)
〈3〉
加藤陽子さんコメント 沖縄における「集団自決」の背景と構造を理解するための基本書。
全集日本の歴史
大門正克 / 小学館
2009/03出版
ISBN : 9784096221150
¥2,520 (税込)
〈第15巻〉
加藤陽子さんコメント 政治や経済の表層をなでていれば、戦前と戦後は、断絶か連続かの二つしかない。著者はこうした分析と訣別し、1930年代から50年代なかばの時代を「人びとの生存が危機に瀕し、生存の仕組みが大きく変わった時代」と捉え、著者が長らくインタビューを積み重ねてきた五人の証言を縦軸に、女性と子どもの姿を横軸に縦横無尽に描いた。
加藤陽子さんコメント 太平洋戦争中、アジア主義を心から信奉していた青年は、海軍民政府資源調査隊員としてニューギニアに渡る。現地においては陸軍作戦部隊の情報要員として行動し、戦後、BC級戦犯としての裁きを受ける。著者は、手負いの自らこそが、戦争の理不尽さを次代へ伝えるべきだとして、勇猛果敢な死などは例外であったこと、兵員の過半は餓死を強いられたことなど、皇軍末期の真相を語り尽くす。透徹した語り口で一気に読ませる。
軍隊と地域
荒川章二 / 青木書店
2001/07出版
ISBN : 9784250201165
¥3,150 (税込)
加藤陽子さんコメント 若き頃、外国航路の航海士になるのが夢だった著者は、国家と戦争を考える際、軍隊が駐屯する地域の視点から、じっくりと社会史の視点から接近する方法を編み出した。それが編み出される経緯も特徴的で、沖縄の普天間飛行場のそばに住んでいたことにもよるという。書いた著者もユニークならば、著者の書いた本書はもっとユニークで、大変面白いです。
日本の歴史
/ 講談社
2010/05出版
ISBN : 9784062919234
¥1,260 (税込)
〈23〉
加藤陽子さんコメント 名伯楽として知られる著者が、研究者ではない読者向けに書き下ろした味わい深い一編。「社会」をキーワードにして、大正から昭和への連続性を初めて説得的に説明した著者の考え方が広く明らかになったことは大きい。
銃後の社会史 戦死者と遺族
一ノ瀬俊也 / 吉川弘文館
2005/12出版
ISBN : 9784642056038
¥1,785 (税込)
加藤陽子さんコメント 戦争体験こそが戦後思想を形成したとすれば、遺族たちが戦後にとらねばならなかった行動の背景こそが解明されねばならなかった。徴兵制軍隊を支えた軍と地域社会の連環を明らかにした書。
総員玉砕せよ!
水木しげる / 講談社
1995/06出版
ISBN : 9784061859937
¥700 (税込)
加藤陽子さんコメント ゲーテを雑嚢に忍ばせて出征した水木さんは、現地のトライ族から自分用の畑を貰えるまで信頼を築く。多くの日本兵に出来なかったことが、なぜ水木さんには可能だったのか。それを解く鍵は、「人のうしろをあるきなさい」などの魅力的な幸福論にありとみるべきか。
加藤陽子さんコメント 知る人ぞ知る、のフランス料理の名店「コート・ドール」料理長斉須氏のフランス修行時代の「戦記」。選書のコンセプトは「若者と戦場」なので、ジャンル違いとはいえ、絶対にお薦めしたい一冊。
加藤陽子さん著書
戦争を読む
加藤陽子(日本近代史) / 勁草書房
2007/06出版
ISBN : 9784326248384
¥2,310 (税込)
満州事変から日中戦争へ
加藤陽子(日本近代史) / 岩波書店
2007/06出版
ISBN : 9784004310464
¥861 (税込)
「じんぶんや」とは?
こんにちは。じんぶんやです。
2004年9月、紀伊國屋書店新宿本店に「じんぶんや」という棚が生まれました。
「じんぶんや」アイデンティティ1
★ 月 が わ り の 選 者
「じんぶんや」に並ぶ本を選ぶのは、編集者、学者、評論家など、その月のテーマに精通したプロの本読みたちです。「世に溢れかえる書物の山から厳選した本を、お客様にお薦めできるようなコーナーを作ろう」と考えて立ち上げました。数多の本を読み込んだ選者たちのおすすめ本は、掛け値なしに「じんぶんや」推薦印つき。
「じんぶんや」アイデンティティ2
★ 月 が わ り の テ ー マ
人文科学およびその周辺の主題をふらふらと巡っています。ここまでのテーマは、子どもが大きくなったら読ませたい本、身体論、詩、女性学...など。人文科学って日々の生活から縁遠いことではなくて、生きていくのに案外役に立ったりするのです。
ご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いします。
「じんぶんや」バックナンバー
こちらのページから今までの「じんぶんや」をご覧いただけます。
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【じんぶんや第63講】 加藤陽子選「若者と戦場」
■場所 紀伊國屋書店新宿本店 5Fカウンター前
■会期 2010年7月31日(土)~9月1日(水)
■お問合せ 紀伊國屋書店新宿本店 03-3354-0131