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「超左翼」。
新創刊の雑誌、「ロスジェネ」の冠言葉です。
『蟹工船』ブームとつなげて考える人も少なくないのだろうと思います。
あるいはまた、世代論や時代の雰囲気として冷静に捉える意見もあるようです。
どちらが正しいとか、そういった問題ではないように思います。ただ言えるのは、これは間違いなく“時代精神―Zeitgeist―”である、ということだけです。「時代の子」でありながら、なおかつ時空を超えるような、そうした営みであるだろう、という予感だけが、あります。
「超左翼」の名に見合うようなブックフェアのセレクトなど、それこそ文字通り、企画者の力量を大きく超えるものです。
編集委員の皆さん、寄稿者の皆さんの著作、そしてまたそれらの方々以外の著作もございますが、全てが「超左翼」である、というような意味ではありません。来るべき「超左翼」を考えるにあたって、ヒントになるかもしれない、と思われるものの、わずかに一部を、セレクト出来たに過ぎません。
豊穣な実りのある議論への、ほんのわずかでも手がかりになれば、至上の喜びです。
【文責:新宿本店第三課・大籔宏一】
【企画者追記】
フェアをはじめて1週間ほどした後、秋葉原で事件が起きた。
それからまた2週間に満たぬ間に、死刑囚の刑が執行された。
「左翼」をテーマにしたフェアに、こうした時事的な事件を扱った書籍を入れるかどうか、迷った。
しかし、「社会」の問題に機敏に反応するのが「左翼」に求められる態度ではないか? との思いが勝ち、永山則夫氏の『無知の涙』、これを今読み解く上で欠かせないテキストである大澤真幸氏の『不可能性の時代』、そして森達也氏の『死刑』を一緒に並べることにした。
本田由紀氏の『軋む社会』は、いわゆる若者論の文脈からも、また新自由主義に対する態度という文脈からも大いに学びうるだろう、との思いから、フェア開催当初から並べていた。昨日(6/20)夜のNHK特番にも登場されておられたが、図らずも、事件を契機にある種問題提起的な書籍を並べたことに
なる。
こうした問題に「左翼」はどう対峙するのか?――そんな思いでの、「勇み足」である。
2008.6.21
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