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Vol.17 私的所有と税

企画者の辞

 いよいよ今年も押し迫って参りました。この時期になるときまって、先代小さん師匠の「にらみ返し」が聞きたくなります。

 大晦日につもりにつもった払いを取りに来る親方と商人たちとのやりとり、おかみさんの一言一言、簡潔にしてほほえましいオチ……生々しくもどこか愛嬌のある描写は何度聞いても飽きません。

 さて、現代でも年末になるとやってくるのが税金のお話。よく考えると何も年末に限ったことではないのですが、一番税金のことを考えてしまうのがこの時期だろうと思います。

 「自分で稼いだカネがお上に取られるのは嫌だ」「納税は国民の義務だ」など、色々な考え方があるようです。

 が、マーフィー/ネーゲルはこんな言い方をします。

「政府なしでは市場は存在しないし、租税なしでは政府は存在しない。(中略)租税によって支えられる法体系がなければ、貨幣、銀行、企業、証券取引所、特許、あるいは現代の市場経済――所得と富のほとんどすべての現代的形態の存在を可能とする制度――は存在しえないのである」(『税と正義』、p.35)


 なんともスリリングな考え方だと思うのですが、いかがでしょう?

 そんなわけで、2008年最後の「情況を読む@新宿」は「私的所有と税」と銘打ち、税をめぐる言説にアプローチします。税金は「取られる」ものか、すすんで「納める」ものか、あるいは……皆様の知的好奇心に少しでも触れることができれば幸いです。

【文責:新宿本店・大籔宏一】


◆◇ 「情況を読む」バックナンバー ◇◆


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■場所 : 紀伊國屋書店新宿本店3階 Aカウンタ前柱台
■会期 : 2007年11月24日(土)〜12月31日(月)

◆ 次回開催予定 ◆

1月2日(水)〜2月1日(金)
vol.18 「プレカリテ批判」序説

 「不安定」を意味する言葉「プレカリテ」。2008年の「情況を読む@新宿」の幕開けを、この言葉に賭けてみようと思います。いわゆる「近代社会」そのものに潜む問題点をはじめ、今後根源的な社会批判となっていくであろう取り組みを、「プレカリテ批判」として展望します。

テーマ・期間等は予告なく変更することがございます。何卒ご容赦くださいませ。

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