| 【アメリカの力とは何か ― オバマとアメリカ】 (No.247 2009. 2.17配信号) |
オバマ新大統領の就任後のアメリカは、どこへ行き着くのか― 先月末の大統領就任式が行われ、その後も多くの人がアメリカの一挙一動に関心を寄せています。 今回のe-Alert Plus!では、共同通信社記者であり、上智大学非常勤講師・同志社大学一神教学際センター共同研究員でもある会田弘継氏の選書を中心に、現在のアメリカを考える書籍を揃えました。 ※紀伊國屋書店新宿本店5階「じんぶんや」第四十七講 「会田弘継選 ― アメリカの力とは何か」も開催しております。 ⇒ http://bookweb.kinokuniya.jp/bookfair/prpjn471.html ◇◆INDEX◆◇ 1.会田弘継氏エッセイ―アメリカの力とは何か 2.オバマ新大統領就任後のアメリカを考える 3.会田弘継氏の著作・訳書 4.関連ブックフェアのご紹介 新宿本店5階「じんぶんや」第四十七講 会田弘継選 ― アメリカの力とは何か ※ ☆は会田氏のコメントになります。 |
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1.会田弘継氏エッセイ―アメリカの力とは何か |
■会田弘継(あいだ・ひろつぐ)氏プロフィール 1951年、埼玉県生まれ。東京外語大英米語科卒業後、共同通信社に入社。 ワシントン支局記者(1988-91年)、ジュネーブ支局長(1993-97年、99-2000年)、ワシントン支局長(2002-05年)を経て、現在、編集委員兼論説委員。 上智大学非常勤講師、同志社大学一神教学際センター共同研究員。青山学院大学WTO研究センター客員研究員(02年度)、東京外語大非常勤講師(06-07年度)。アメリカ現代思想史、政治、外交に関する論文多数。 就任式に押し寄せた 200万とされる米市民と、各国からの賓客だけでない。欧州、アフリカ、アジア…おそらく億単位の人々が、アメリカに初めて誕生したアフリカ系のオバマ大統領に、暗い時代の「希望の光」を見ようとした。 だが、これほどまでの深い危機の中で、ホワイトハウス入りした新大統領も、またまれだ。国家分裂の危機の中で就任したリンカーン、大恐慌の最中に大統領となったF・D・ルーズベルト。彼らに匹敵するだろう。 百年に一度という世界規模の経済危機、イラク・アフガニスタンで続く戦争、就任直前に激化したイスラエル・パレスチナ紛争。これから厳しい試練が新大統領を待ち受ける。 さらに、昨年11月のムンバイでの同時テロに象徴される南アジア地域の不安定、厳冬の欧州を直撃したロシアの天然ガス供給をめぐる紛争…。世界の混迷は深い。 そうした中で、オバマ大統領の誕生を世界の多くの市民が歓迎したのは、大統領個人への期待によるものだけではない。衰退をいわれながら、若い有権者らが中心となってオバマ大統領を選び出し、民主主義の活力を見せつけたアメリカに、依然、世界のリーダーとしての期待をかけているからだ。 「力はみずからを美徳と混同しやすい」。第二次大戦後に圧倒的な軍事力で世界に君臨した米国が、力の優位を道徳的な優位とはき違えている。そう警告したのは、奨学金制度で知られる故フルブライト上院議員だ。 9・11テロ後の一方的なイラク戦争開始などでブッシュ政権のアメリカが国際社会から疎まれたのは、まさにその警告を忘れていたからだ。 アメリカの力とは何か。おそらく軍事力や経済力ではない。いま、まさに目にしつつある、再生する力だ。転んでも前進をやめることのない姿だ。 超大国の力任せの横暴がずっと続くのではと、暗いムードが世界を覆い、米国発の深刻な金融危機が世界に広まって、暗さに追い打ちをかけたその時、アメリカはオバマ大統領を登場させた。 奴隷制度をめぐり国論が二分し、アメリカが再生する必要がある時にリンカーンが登場したのを、米市民は思い起こしているだろう。オバマ氏自身そうした使命を感じているのは、明らかだ。 アメリカ人は個人主義だといわれるが、その一方で人々が「結び付きあう」ことを信じて生きてきた国民だ―。オバマ氏は大統領選出馬への起点となった2004年夏の民主党大会基調演説で、そう訴えた。 その結び付きがアメリカ国内だけでなく、さまざまな亀裂で分断された世界に及ぶのを、人々は願っている。多様性のある連帯を目指すアメリカの、コインにも刻まれる標語が、21世紀世界で実現するのを期待している。 「多くのものから、一つを」(e pluribus unum) |
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2.オバマ新大統領就任後のアメリカを考える |
【1】 | 合衆国再生―大いなる希望を抱いて | |
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![]() | オバマ,バラク【著】〈Obama,Barack〉 / 棚橋志行【訳】 2007/12 (楓書房;ダイヤモンド社〔発売〕) 標準価格:税込\1,995 ISBN:9784478003534 |
★アメリカ経済の不安、二大政党制が抱える矛盾、テロや対外政策等に対する冷静な認識、そして、それらの解決に向けた具体的な政策が全編に記されている。日本が抱える現状の問題、そして将来起こりうる危機への対応法としても読める注目の書。 |
【2】 | 対訳 オバマ演説集 | |
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![]() | 『CNN English Express』編集部【編】 2008/11 (朝日出版社) 標準価格:税込\1,050 ISBN:9784255004518 |
★ケネディを超える感動。歴史はこの演説でつくられた! オバマ本人気の最先鋒。伝説の「基調演説」から「勝利演説」まで。 「英‐日」完全対訳と詳しい語注付き。CDには臨場感あふれる生の音声を収録 |
【3】 | リンカ−ン演説集 (岩波文庫) | |
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![]() | エ−ブラハム・リンカン / 高木八尺 1992/07 (岩波書店) 標準価格:税込\588 ISBN:9784003401217 |
★アメリカの民主政治は、南北戦争の苦難と試練をへてますますその精神が発顕されるようになった。この戦争で奴隷解放につくし「人民の、人民による、人民のための政治」と唱えたリンカーン。彼の生涯は、著述一冊を残すいとまのないほどの多忙と嶮難の連続であり、この演説だけが彼の人格と思想とを窺い知る唯一のものである。 |
【4】 | 憲法で読むアメリカ史〈上〉 (PHP新書) | |
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![]() | 阿川尚之【著】 2004/10 (PHP研究所) 標準価格:税込\840 ISBN:9784569633619 |
憲法で読むアメリカ史〈下〉 (PHP新書) | ||
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![]() | 阿川尚之【著】 2004/11 (PHP研究所) 標準価格:税込\861 ISBN:9784569637754 |
【5】 | ザ・フェデラリスト (岩波文庫) | |
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![]() | アレグザンダ−・ハミルトン / 斎藤真 1999/02 (岩波書店) 標準価格:税込\798 ISBN:9784003402412 |
☆なぜアメリカ独立革命は成功したか。独立宣言の熱狂的理想主義に対し、憲法による権力制御の思想を見事に示した本書の85編の新聞コラムこそが、その理由を教える。「野望には野望をもって対抗させねばならない」(会田) |
【6】 | アメリカの民主政治〈上〉 (講談社学術文庫) | |
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![]() | トクヴィル,A.【著】〈Tocqueville,Alexis de〉 / 井伊玄太郎【訳】 1987/03 (講談社) 標準価格:税込\1,312 ISBN:9784061587786 |
アメリカの民主政治〈中〉 (講談社学術文庫) | ||
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![]() | トクヴィル,A.〈Tocqueville, Alexis de〉 / 井伊玄太郎【訳】 1987/04 (講談社) 標準価格:税込\1,522 ISBN:9784061587793 |
アメリカの民主主義〈下〉 (講談社学術文庫) | ||
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![]() | トクヴィル,A【著】〈Tocqueville,Alexis de〉 / 井伊玄太郎【訳】 1987/05 (講談社) 標準価格:税込\1,837 ISBN:9784061587809 |
☆アメリカ独立から約半世紀後、アメリカを調査旅行した20代のフランス貴族がまとめた考察は、アメリカという国だけでなく民主主義全般に関する深い洞察に満ちている。「アメリカでは多数者は思想の周囲に恐るべき柵をめぐらしている」……。(会田) |
【7】 | アメリカ大統領と戦争 | |
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![]() | シュレジンガー,Jr.,アーサー【著】〈Schlesinger,Jr.,Arthur M.〉 / 藤田文子 / 藤田博司【訳】 2005/04 (岩波書店) 標準価格:税込\1,890 ISBN:9784000220286 |
★2度のピューリッツァ賞受賞に輝く米国歴史学界の大御所、またリベラル派知識人として尊敬を集める歴史家による、痛烈な現代アメリカ政治とくにブッシュ政権の外交政策批判の書。200年にわたる対外関係史を歴史的に検証することを通してアメリカ外交における伝統としての単独行動主義の経緯を明らかにし、戦争が対外関係および国内の政治バランスを変化させる契機となってきたことを指摘。歴史のプリズムを通して現代アメリカの課題を浮彫りにする警世の書。 |
【8】 | アメリカ外交50年 (岩波現代文庫) | |
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![]() | ケナン,ジョージ・F.【著】〈Kennan,George F.〉 / 近藤晋一 / 飯田藤次 / 有賀貞【訳】 2000/10 (岩波書店) 標準価格:税込\1,155 ISBN:9784006000301 |
★1900年からの50年間にアメリカがとった外交上の態度を徹底検証した講演集に加え、ソ連「封じ込め政策」の理論的基礎を示し反響を呼んだ論文等を収録。アメリカの戦後世界政策を構想した著者ケナンが、アメリカ外交の伝統における現実感覚の欠如を批判しつつ、そのあるべき姿を提言した外交論の教科書ともいうべき古典。 |
【9】 | アメリカとは何か (平凡社ライブラリ−) | |
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![]() | 斎藤真 1995/03 (平凡社) 標準価格:税込\1,223 ISBN:9784582760897 |
【10】 | ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書) | |
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![]() | 堤未果【著】 2008/01 (岩波書店) 標準価格:税込\735 ISBN:9784004311126 |
★貧困層は最貧困層へ、中流の人々も尋常ならざるペースで貧困層へと転落していく。急激に進む社会の二極化の足元で何が起きているのか。追いやられる人々の肉声を通して、その現状を報告する。弱者を食いものにし一部の富者が潤ってゆくという世界構造の中で、それでもあきらめず、この流れに抵抗しようとする人々の「新しい戦略」とは何か。 |
【11】 | アメリカ自由主義の伝統 (講談社学術文庫) | |
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![]() | ハーツ,ルイス【著】〈Hartz,Louis〉 / 有賀貞【訳】 1994/12 (講談社) 標準価格:税込\1,260 ISBN:9784061591585 |
☆冷戦期のソ連封じ込め政策の立役者である外交官の講演・論文集。米外交の「法律家的・道徳家的アプローチ」を批判した。この現実主義者(貴族主義者でもあった)の半世紀前の警告にもかかわらず、米外交は今も道徳家的であることをやめない。なぜだろうか…(会田) ※残念ながら、当タイトルは現在、入手不可となっております。 |
【12】 | アメリカの終わり (講談社BIZ) | |
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![]() | フクヤマ,フランシス【著】〈Fukuyama,Francis〉 / 会田弘継【訳】 2006/11 (講談社) 標準価格:税込\1,890 ISBN:9784062820325 |
☆ネオコンの中枢にいた「歴史の終わり」の著者によるネオコン決別宣言。戦前のトロツキスト運動に始まるネオコン思想史を振り返り、その過ちの原因を探る一方で、「重層的多国間主義」など、米主導の新しい国際協調の在り方を模索する。(会田) |
【13】 | (アメリカ史のサイクル〈1〉/外交問題と国益) | |
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![]() | シュレシンジャー,アーサー・M.【著】〈Schlesinger,Arthur M.,Jr.〉 / 飯野正子【訳】 1988/08 (パーソナルメディア) 標準価格:税込\1,680 ISBN:9784893620415 |
(アメリカ史のサイクル〈2〉/大統領とリーダーシップ) | ||
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![]() | シュレシンジャー,アーサー・M.,Jr.〈Schlesinger,Arthur M.,Jr.〉【著】 / 高村宏子【著】 1988/09 (パーソナルメディア) 標準価格:税込\1,680 ISBN:9784893620453 |
☆リベラルの代表的論客にして歴史家の洞察に満ちたエッセー集。彼のアメリカ政治三十年周期説で見ると、ニクソンはリベラル派、カーターは保守派。実際に、彼らの行った具体的政策を見れば、納得がいく。(会田) |
【14】 | アメリカニズム―「普遍国家」のナショナリズム | |
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![]() | 古矢旬【著】 2002/05 (東京大学出版会) 標準価格:税込\6,090 ISBN:9784130362108 |
☆アメリカは例外的な国であり、普遍的な国だ。移民国家として世界の断片を取り込む。アメリカ内部の世界化だ。そして次に外の世界をアメリカ化していく。アメリカ内部が世界であれば、世界はアメリカなのか。副題は「『普遍国家』のナショリナリズム」(会田) |
【15】 | アメリカと私 (講談社文芸文庫) | |
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![]() | 江藤淳【著】 2007/06 (講談社) 標準価格:税込\1,575 ISBN:9784061984790 |
☆戦後日本人の書いたアメリカ論の白眉、と評者は思う。若い江藤のみずみずしいアメリカ体験記。だが、占領軍の検閲を激しく断罪し、西郷南洲を書き、妻を追って自死に至る、のちの江藤がうっすら見える。村上春樹「やがて悲しき外国語」は、不思議とどこか似通う。(会田) |
【16】 | アメリカの反知性主義 | |
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![]() | ホーフスタッター,リチャード【著】〈Hofstadter,Richard〉 / 田村哲夫【訳】 2003/12 (みすず書房) 標準価格:税込\5,040 ISBN:9784622070665 |
☆反知性主義はどこの国の文化にも見られる。インテリは嫌われる。そのアメリカ的構造を、まずキリスト教福音派・原理主義に探る。近代知への反逆としての反知性。宗教社会学者G・マースデンの『原理主義とアメリカ文化』(未訳)と併読されたい。(会田) |
【17】 | ブッシュのホワイトハウス 上 | |
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![]() | ボブ・ウッドワ−ド / 伏見威蕃 2007/03 (日本経済新聞出版社) 標準価格:税込\1,890 ISBN:9784532165864 |
ブッシュのホワイトハウス 下 | ||
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![]() | ボブ・ウッドワ−ド / 伏見威蕃 2007/03 (日本経済新聞出版社) 標準価格:税込\1,890 ISBN:9784532165871 |
☆ウォーターゲート事件報道で有名な敏腕記者が描くイラク戦争の政権内幕もの。都合のいい事実だけを受け入れる首脳陣、無責任体制など、かつての軍国日本とよく似た姿が描かれる。誰が、なぜ記者に暴露したのか、考えながら読みたい。(会田) |
【18】 | アメリカ外交の諸潮流―リベラルから保守まで (JIIA現代アメリカ〈8〉) | |
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![]() | 久保文明【編】 2007/10 (日本国際問題研究所) 標準価格:税込\2,835 ISBN:9784819302500 |
☆アメリカ外交を思想潮流別に分析する。民主党といっても反戦派からタカ派(リベラル・ホーク)までさまざま。共和党といっても、対外強硬派からネオコン、孤立主義者と、これまた多様だ。中山俊宏、村田晃嗣ら論客が見事に鳥瞰図を見せてくれる。(会田) |
【19】 | 心の習慣―アメリカ個人主義のゆくえ | |
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![]() | ベラー,ロバート・N.〈Bellah,Robert N.〉 / マドセン,リチャード〈Madsen,Richard〉 / サリヴァン,ウィリアム・M.〈Sullivan,William M.〉 / スウィドラー,アン〈Swidler,Ann〉 / ティプトン,スティー・br>1991/05 (みすず書房) 標準価格:税込\5,670 ISBN:9784622037873 |
☆アメリカ的生き方の核心である個人主義は袋小路に入ってしまったー。第一級の社会学者らが中産階級の二百人をインタビューして探るアメリカの現在。評者が03年にベラー氏に会った時、人の絆が強い日本社会への羨望を語っていたが…(会田) |
【20】 | 街場のアメリカ論 (NTT出版ライブラリーレゾナント) | |
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![]() | 内田樹【著】 2005/10 (NTT出版) 標準価格:税込\1,680 ISBN:9784757141193 |
☆アメリカ物質主義に対抗するスローフード運動。そのファシズムとの意外なつながりなど、評者も考察の必要を感じていた問題に迫る「内田節」。近代日本の自己意識は常に対米関係を基軸に推移してきた。日本の欧州思想専門家のユニークなアメリカ論。(会田) |
【21】 | オンリー・イエスタデイ―1920年代・アメリカ (ちくま文庫) | |
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![]() | アレン,F.L.【著】〈Allen,Frederick Lewis〉 / 藤久ミネ【訳】 1993/03 (筑摩書房) 標準価格:税込\1,155 ISBN:9784480027184 |
☆「狂騒の20年代」とはよくいったものだ。禁酒法下の乱痴気、爆弾騒ぎ、ギャングの抗争、そこを駆け抜けるカポネや飛行家リンドバーグ。サッコとヴァンゼッティのような悲劇もあった。時代の寵児はジャーナリストのメンケンだ。最もアメリカらしい時代とその結末の記録。(会田) ※残念ながら、当タイトルは現在、入手不可となっております。 |
【22】 | 世論〈上〉 (岩波文庫) | |
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![]() | リップマン,W.〈Lippmann,Walter〉【著】 / 掛川トミ子【訳】 1987/07 (岩波書店) 標準価格:税込\693 ISBN:9784003422212 |
世論 (岩波文庫) 下 | ||
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![]() | ウォルタ−・リップマン / 掛川トミ子 1987/12 (岩波書店) 標準価格:税込\735 ISBN:9784003422229 |
☆その狂騒の時代に著作。もっともアメリカらしい行為であるジャーナリズムを哲学的に分析。現実世界とそれへの働き掛けを仲介するのは、メディアを通じ人がイメージする疑似環境だ。メンケンと並ぶ大ジャーナリスト。二人の気質は異なるが、民主主義の危うさをともに知っていた。(会田) |
【23】 | 破られた契約―アメリカ宗教思想の伝統と試練 (新装版) | |
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![]() | ベラー,ロバート・ニーリー【著】〈Bellah,Robert N.〉 / 松本滋 / 中川徹子【訳】 1998/09 (未来社) 標準価格:税込\2,625 ISBN:9784624100377 |
☆『心の習慣』に先立つ宗教社会学者ベラーの代表作。アメリカの社会秩序を支えてきた宗教・文化伝統に「市民宗教」という言葉を与えた。政教分離の国で大統領就任式や演説に表れる宗教色は何なのか。この本を読めば疑問が解ける。(会田) |
【24】 | アナ−キ−・国家・ユ−トピア 国家の正当性とその限界 | |
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![]() | ロバ−ト・ノ−ジック / 嶋津格 1994/11 (木鐸社) 標準価格:税込\5,775 ISBN:9784833221702 |
☆極限的「小さな政府」論で自由の極大化を図ろうとする思想リバタリアニズムの哲学的理論構築を行った書。ジョン・ロールズの『正義論』に対し根底的な批判を試みた。この徹底的な自由主義思想はアメリカ保守思想の一部を成す。(会田) |
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3.会田弘継氏の著作・訳書 |
【1】 | 追跡・アメリカの思想家たち (新潮選書) | |
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![]() | 会田弘継【著】 2008/09 (新潮社) 標準価格:税込\1,155 ISBN:9784106036187 |
★会田弘継氏最新刊。 アメリカの思想は多様である。究極の自由を求めるリバタリアンや、宗教ファンダメンタリズムだけでなく、近代そのものを否定するような保守思想の命脈も、ずっと生き続けてきた。 ニューヨークやワシントンだけでは分からない、「深層のアメリカ」の姿がそこにある―実際に思想家たちを訪ね歩いたジャーナリストが、「思想史のドラマ」を鮮やかに描き出す。 |
【2】 | 日・米・英「諜報機関」の太平洋戦争―初めて明らかになった極東支配をめぐる「秘密工作活動」 | |
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![]() | オルドリッチ,リチャード【著】〈Aldrich,Richard J.〉 / 会田弘継【訳】 2003/08 (光文社) 標準価格:税込\2,415 ISBN:9784334974084 |
★本書では、極東戦線での、情報活動の政治的駆け引きを、チャーチル、ルーズベルトと、この二人の戦後アジアの将来像の不一致に焦点を当てながら、検証していく。さらに、極東戦線での、英国の情報活動の展開と、英米情報機関の関係の発展も検証する。 |
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4.関連ブックフェアのご紹介 新宿本店5階「じんぶんや」第四十七講 会田弘継選 ― アメリカの力とは何か |
『追跡アメリカの思想家たち』(新潮選書)を刊行された会田弘継氏の選書とオバマのアメリカをテーマとしたフェアを、新宿本店5階「じんぶんや」第四十七講にて開催中です。東京近郊の方は、ぜひご来店ください。 ◇開催場所 : 紀伊國屋書店新宿本店 5階カウンター前 ◇会 期 : 開催中 〜 2009年3月上旬 ◇フェア詳細: http://bookweb.kinokuniya.jp/bookfair/prpjn471.html ◇お問合せ:紀伊國屋書店新宿本店 03-3354-0131 http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/tokyo/01.htm ※じんぶんやとは― 2004年9月から開始した「月替わりのテーマ、月替わりのプロの選者」をコンセプトにした、新宿本店人文書売場オリジナルの常設コーナーです。 これまでの「じんぶんや」はこちらから ⇒ http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/tokyo/jinbunya/ |
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