| 【ニッポン・モダン―映画と日本近代】 (No.239 2009. 1. 7配信号) |
名古屋大学出版会から、『ニッポン・モダン―日本映画 1920・30年代』が遂に上梓されました。ハワイ大学出版局から昨年初めに刊行されたNippon Modernの著者みずからによる日本語版です。カナダの大学で教鞭を取る著者は、モダニズムとナショナリズムが共存していた戦前期日本の姿を、勃興する映画と女性の主体性の観点から読み解きます。 ハリー・ハルトゥーニアン『近代による超克』などの議論を踏まえて、映画研究と歴史学の問題意識を接続し、また欧米における映画研究の成果を批判的に消化しつつ、日本における映画研究に欠如しがちな理論的観点を加える本書は、内外の映画研究者、歴史学研究者双方から注目を浴びています。 ここでは、本書とともに、その幅広いコンテクストを読み解くためのブックガイドをご案内いたします。 |
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1.日本映画のモダン |
【1】 | ニッポン・モダン―日本映画1920・30年代 | |
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![]() | ワダ・マルシアーノ,ミツヨ【著】〈Wada‐Marciano,Mitsuyo〉 2009/01 ((名古屋)名古屋大学出版会) 標準価格:税込\4,830 ISBN:9784815806040 |
『ニッポン・モダン 日本映画 1920・30年代』(原書) Nippon Modern : Japanese Cinema of the 1920s and 1930s | ||
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Wada-marciano, Mitsuyo 2008/05 (Univ of Hawaii Pr) Web販売価格:税込\3,316 / 標準価格:税込\4,167 ISBN:9780824832407 |
★大衆文化のつくり上げた近代――。日本の近代という比類ない「国民的」経験に、映画はどのように関わったのか。東京の都市空間、小市民映画ジャンル、近代スポーツ、女性映画、松竹蒲田調スタイルを焦点に、日本映画の最も魅力的な時代を重層的にとらえ、戦前の文化への視角転換をせまる必読の映画論。 著者は、日本の父母との記憶から出発しながら、ノスタルジーから離れて、その由来するところをたずねる。日本人の近代的な自画像の形成に映画が果たした役割を、日英語の膨大な文献を駆使して、批判的に読み解いていく。戦間期のモダニズムとナショナリズムは切り離して論じられがちだが、映画を通して共存関係にあったことが示される。 本書は、個々の監督ではなく、撮影所に焦点を当てることによって、往時の日本映画の特質を捉えることに成功している。最終章では、「近代の超克」座談会にも加わった映画評論家、津村秀夫の戦中戦後の軌跡を通じて、日本文化における映画の困難な立ち位置を考察し、結論では、雑種性からの創造として「ニッポン・モダン」の時代の映画を位置づける。 |
【2】 | 増殖するペルソナ―映画スターダムの成立と日本近代 | |
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![]() | 藤木秀朗【著】 2007/11 ((名古屋)名古屋大学出版会) 標準価格:税込\5,880 ISBN:9784815805739 |
★スターという現象はいかにして生まれ、日本の近代とどのように関わったのか。魅力の産出、アイデンティティの流通、消費者の支持のあり方とその変容、イメージと言説とのせめぎあいの中で捉え、時代の社会的・文化的文脈から重層的に描き出した力作。 |
【3】 | 成瀬巳喜男の映画:女性と日本のモダニティー The Cinema of Naruse Mikio : Women and Japanese Modernity | |
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Russell, Catherine 2008/08 (Duke Univ Pr) Web販売価格:税込\3,168 / 標準価格:税込\4,314 ISBN:9780822343127 |
★戦前戦後の日本映画に多数の名作を残し、近年、海外でも評価の高まっている成瀬巳喜男。本書は、女性映画の名匠と呼ばれた成瀬の1930-1960年代に及ぶ作品歴を通して、日本近代における女性の主体性を肯定的に見つめ直す、カナダの女性映画学者による待望の本格的研究。 邦語文献の紹介を『ニッポン・モダン』の著者に負っている外、『近代による超克』の議論を参照している点でも共通する。近年の英語圏におけるフェミニズムの議論が反映され、日本の状況への言及も見られる。 圧巻なのは、現在観ることのできる全ての成瀬作品を網羅し、映像分析を行っていること。日本の批評環境では無視される「低迷期」の作品にも等しく生産的な読解を試みていることは特筆される。 |
【4】 | 成瀬巳喜男の設計―美術監督は回想する (リュミエール叢書〈7〉) | |
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![]() | 中古智 / 蓮実重彦【著】 1990/06 (筑摩書房) 標準価格:税込\2,940 ISBN:9784480871671 |
★傑作はいかにして支えられたか。数々の名作を成瀬巳喜男が思いのままに撮れたのは、成瀬組と総称されるスタッフが最良の仕事ぶりを発揮したからに他ならない。成瀬作品をはじめ東宝映画の美術を長年にわたって担当した中古智が、今は失われた「撮影所の映画」の豊かなディテールとその歴史を語る。 ※戦前・戦中期の撮影所のエピソードも豊富。 |
【5】 | サイレント映画のシナリオと日本の純映画劇運動 Writing in Light : The Silent Scenario and the Japanese Pure Film Movement (Contemporary Film and Television Series) | |
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Bernardi, Joanne 2001/03 (Wayne State Univ Pr) Web販売価格:税込\3,064 / 標準価格:税込\3,851 ISBN:9780814329610 |
★『ニッポン・モダン』の前史を成す、1910年代日本における映画の近代化運動(歌舞伎・新派の影響を脱した演出へ)を取り上げた、初の本格的研究書。多数の邦語文献を参照し、失われた多くの作品の記憶を蘇らせ、その重要性を説く。 |
【6】 | サイレントからトーキーへ―日本映画形成期の人と文化 | |
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![]() | 岩本憲児【著】 2007/10 (森話社) 標準価格:税込\4,620 ISBN:9784916087782 |
★大正から昭和初期、サイレントからトーキーに移行する時代の日本映画の表現形式をさぐるとともに、さまざまな領域から映画に関与した人々や、勃興する映画雑誌をとりあげて、モダニズム時代の映画とその周辺文化を描く。 |
【7】 | 日本映画とナショナリズム 1931‐1945 (日本映画史叢書〈1〉) | |
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![]() | 岩本憲児【編】 2004/06 (森話社) 標準価格:税込\3,360 ISBN:9784916087447 |
★ナショナリズムが高揚し、軍国主義へと傾斜していった時代、権力からの要請に直面した映画の、協力やためらい、あるいは逸脱とは。 |
【8】 | 帝国の銀幕―十五年戦争と日本映画 | |
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![]() | ハーイ,ピーター・B.【著】 1995/08 ((名古屋)名古屋大学出版会) 標準価格:税込\5,040 ISBN:9784815802639 |
ピーター・ハーイ『帝国の銀幕:十五年戦争と日本映画』(改訂増補版) The Imperial Screen : Japanese Film Culture in the Fifteen Years' War 1931-1945 (Wisconsin Studies in Film) | ||
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High, Peter B. 2003/02 (Univ of Wisconsin Pr) Web販売価格:税込\3,064 / 標準価格:税込\3,851 ISBN:9780299181345 |
★戦時下、人々は映画に何を見たのか? 全体主義統制下の映画産業と創造性のあり方を凝視するとともに、「文化」映画、「ヒューマニズム」戦争映画、精神主義映画等、戦争プロパガンダ映画の発展を通して「大日本帝国」の戦争と社会を鮮やかに描き出した労作。≪2004年アメリカ映画メディア学会賞受賞≫ ※英語版は日本語版から改訂増補されたもの。 |
★ハミ出し情報★ ※島津保次郎監督の代表作「隣の八重ちゃん」DVDで入手可能に! (『ニッポン・モダン』で分析されています。) ご購入は下記から。 http://forest.kinokuniya.co.jp/ItemIntro/162009 ※「キネマ旬報」創刊90周年記念企画として、文生書院より1920-30年代の「旬報」が復刻されます (2009/07刊行開始予定)。詳細案内はお待ち下さい。 ※「キネマ週報」1930〜1935年も、ゆまに書房より復刻中です(東京国立近代美術館フィルムセンター監修)。 詳細パンフは下記に記載されている紀伊國屋書店e-Alert事務局までご請求下さい。 |
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2.モダン文化と女性 |
【1】 | 世界のモダンガール Modern Girl around the World : Consumption, Modernity, and Globalization (Next Wave) | |
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Modern Girl Around the World Research Gr (EDT) 2009/01 (Duke Univ Pr) Web販売価格:税込\3,064 / 標準価格:税込\3,851 ISBN:9780822343059 |
★ワシントン大学「世界のモダンガール」研究会編。従来、各国別に語られてきた「モダンガール」の国際的同時代性に注目し、特に中国、日本などアジアの視角を加えて、グローバルな比較を試みる学際的論文集。お茶の水女子大学ジェンダー研究所・伊藤るり教授の寄稿を含む。 |
【2】 | エロ・グロ・ナンセンス:近代日本の大衆文化 Erotic Grotesque Nonsense : The Mass Culture of Japanese Modern Times (Asia Pacific Modern) | |
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Silverberg, Miriam 2007/04 (Univ of California Pr) Web販売価格:税込\5,139 / 標準価格:税込\7,709 ISBN:9780520222731 |
★上記にも寄稿している日本文学研究者ミリアム・シルババーグの労作。昭和初期の日本は、メディアの大衆化が急速に進んだ。この時代の流行が「エロ・グロ・ナンセンス」。 著者は、映画雑誌、ホームレスの民族誌、写真などの幅広い資料を渉猟し、「モンタージュ」の手法で時代層を描き出す。近年注目の高まる女性作家、尾崎翠の映画論なども取り上げられている。 |
【3】 | 阿部定事件研究:近代日本における女性、性、道徳性 GEISHA - HARLOT - STRANGLER - STAR : A Woman, Sex, and Morality in Modern Japan | |
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Johnston, William 2004/11 (Columbia Univ Pr) Web販売価格:税込\4,082 / 標準価格:税込\5,556 ISBN:9780231130523 |
★戦争前夜、まさにモダン都市文化が謳歌されていた時代に、人々に大きな衝撃をもって迎えられた阿部定事件。後の数多くの映画にも取り上げられた事件の全容を記述するとともに、その再創造の意味を問う。阿部定の警察尋問調書の英訳を含む。 |
【4】 | 日常生活の誕生―戦間期日本の文化変容 | |
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![]() | バーバラ・佐藤【編】 2007/06 (柏書房) 標準価格:税込\4,410 ISBN:9784760131266 |
★モダニズムの繁栄か、ファシズムの前夜か。モダニティとセクシュアリティの矛盾を抱えながら社会全体が商品化されはじめる1920年代の文化的多面性を、婦人雑誌、百貨店、モダンガールなど、大正文化を彩った諸事象の分析を通じて、近代日本の歴史的文脈のなかで捉えなおす論文集。吉見俊哉など寄稿。 |
【5】 | 戦間期日本における「新しい女」の誕生:モダニティー、メディアと女性 The New Japanese Woman : Modernity, Media, and Women in Interwar Japan (Asia-pacific.) | |
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Sato, Barbara Hamill 2003/03 (Duke Univ Pr) Web販売価格:税込\2,819 / 標準価格:税込\3,542 ISBN:9780822330448 |
★デパート、映画、ラジオ、大衆音楽、出版産業…日本の戦間期において、都市化、中産階級の勃興、消費主義の沸騰のただなかで、いかに女性のイメージが爆発的増殖を示したかを描き出す、上記論文集編者の著書。 |
【6】 | 女学校と女学生―教養・たしなみ・モダン文化 (中公新書) | |
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![]() | 稲垣恭子【著】 2007/02 (中央公論新社) 標準価格:税込\819 ISBN:9784121018847 |
★旧制高等女学校の生徒たちは、戦前期の女性教養層を代表する存在だった。同世代の女性の大多数とはいえない人数であったにもかかわらず、明治・大正・昭和史の一面を象徴するものだったことは疑いない。 本書は、彼女たちの学校教育、家庭環境、対人関係の実態を検証する試みである。 |
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3.近代の/による超克 |
【1】 | 定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険2期〈4〉) | |
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![]() | アンダーソン,ベネディクト【著】〈Anderson,Benedict〉 / 白石隆 / 白石さや【訳】 2007/07 (書籍工房早山;図書新聞〔発売〕) 標準価格:税込\2,100 ISBN:9784886115089 |
★国民はイメージとして心の中に想像されたものである。―ナショナリズム研究の今や新古典。 増補版に新稿「旅と交通」を加えた待望の新版。 |
【2】 | 「近代の超克」論―昭和思想史への一視角 (講談社学術文庫) | |
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![]() | 広松渉【著】 1989/11 (講談社) 標準価格:税込\1,008 ISBN:9784061589001 |
★座談会「近代の超克」は、昭和17年、各界知識人による“協力会議”を標榜して開かれた。“伝説的に有名”なこの会議は、不毛な体制讃美に終わったのか、それとも日本思想の極北たり得たか? 著者は、西欧哲学の超克を志向した西田哲学本来の構えに立ち返り、高山・三木ら京都学派の「世界史の哲学」の役割と限界を剔括する。 |
【3】 | 近代による超克〈上〉―戦間期日本の歴史・文化・共同体 | |
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![]() | ハルトゥーニアン,ハリー【著】〈Harootunian,Harry〉 / 梅森直之【訳】 2007/03 (岩波書店) 標準価格:税込\3,885 ISBN:9784000225571 |
近代による超克〈下〉―戦間期日本の歴史・文化・共同体 | ||
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![]() | ハルトゥーニアン,ハリー【著】〈Harootunian,Harry〉 / 梅森直之【訳】 2007/06 (岩波書店) 標準価格:税込\3,885 ISBN:9784000225588 |
★座談会「近代の超克」は何を語ろうとして何を語ってしまったのか―民間学・マルクス主義から小林秀雄まで、戦間期の思想史像を一新する。 戦間期の日本ではデモクラシーが謳歌され、個人主義の形成、大衆文化の爛熟が実現した。しかしファシズムの言語編成が完成したのも、まさにその時期である。両者の必然的連間を見事に論証した、画期的な思想史。 |
【4】 | 「近代の超克」座談会(英訳) Overcoming Modernity : Cultural Identity in Wartime Japan (Weatherhead Books on Asia) | |
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Calichman, Richard F. (EDT) 2008/03 (Columbia Univ Pr) Web販売価格:税込\5,103 / 標準価格:税込\6,945 ISBN:9780231143967 |
★竹内好の英文著作集などで知られる訳者による、初めての「近代の超克」座談会議事録の英訳。 訳者序文にて、座談会の背景及び戦後日本思想における受容を論じる。 |
【5】 | 「近代の超克」とは何か | |
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![]() | 子安宣邦【著】 2008/06 (青土社) 標準価格:税込\2,310 ISBN:9784791764105 |
★「東アジア共同体」構想が浮上するなか、いまふたたび「近代の超克」が呼び戻されようとしている。侵略と解放が無自覚に混同されたまま戦われた戦争に追随した、昭和の思想的難題。その実態と核心は何だったのか? 竹内好、三木清、小林秀雄、保田與重郎らの言説を批判的に読み解き、アジアにおける反戦平和の思想へ向けて、新たな扉を押しひらく。 |
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4.表象文化と近代 |
【1】 | 観察者の系譜―視覚空間の変容とモダニティ (以文叢書) | |
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![]() | クレーリー,ジョナサン【著】〈Crary,Jonathan〉 / 遠藤知巳【訳】 2005/11 (以文社) 標準価格:税込\3,360 ISBN:9784753102457 |
★“視覚の近代”の成立に決定的な役割を果たした“観察者”の誕生。身体は、どのように社会的、リビドー的、テクノロジー的な装置の一要素に組み込まれようとしているのか? 視覚文化の根本に迫る記念碑的名著。 |
【2】 | 身体の零度―何が近代を成立させたか (講談社選書メチエ〈31〉) | |
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![]() | 三浦雅士【著】 1994/11 (講談社) 標準価格:税込\1,890 ISBN:9784062580311 |
★〈私〉をつくりだす源に、何があるのだろうか。泣きかた、笑いかた、行進、舞踏など人間の表情や動作に立ちむかい、身体へのまなざしの変容こそが、近代の起点であることを検証する。 |
【3】 | 感覚の近代―声・身体・表象 | |
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![]() | 坪井秀人【著】 2006/02 ((名古屋)名古屋大学出版会) 標準価格:税込\5,670 ISBN:9784815805333 |
★公と私のあわいに浮かびあがる<感覚>という問題系をとらえ、眼差す・触れる・嗅ぐことから歌い踊る身体まで、日本の近代化のなかで変容していく感覚表象を通じて、文学・映画・写真・歌謡・舞踊など様々な芸術ジャンルを、文化的=政冶的文脈に再配置しつつ横断的に読み解く新たな批評の実践。 |
【4】 | 踊る身体の詩学―モデルネの舞踊表象 | |
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![]() | 山口庸子【著】 2006/12 ((名古屋)名古屋大学出版会) 標準価格:税込\5,460 ISBN:9784815805500 |
★新しく、根源的なもののイメージとしてのダンス。―ダンカンやヴィグマンら舞踊家たちと、ニーチェ、リルケからユダヤ系女性詩人にいたる文学者たちとの交点で、言語と身体、全体性や聖性をめぐる想像力の爆発的展開を捉え、20世紀にさまざまな芸術や運動の一大結節点となった「踊る身体」の宇宙論的表象を読み解く。≪2006年度日本ドイツ学会奨励賞受賞≫ |
【5】 | ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味 (ちくま学芸文庫) | |
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![]() | ベンヤミン,ヴァルター【著】〈Benjamin,Walter〉 / 浅井健二郎【編訳】 / 久保哲司【訳】 1995/06 (筑摩書房) 標準価格:税込\1,575 ISBN:9784480082169 |
★表象文化論の古典ベンヤミンのアンソロジー。第1巻は、近代における美的経験の変容を縦軸に構成する。ゲーテの『親和力』に見出される「アウラ的なもの」から、そこからの決定的な覚醒を告げる『複製技術時代の芸術作品』(本集のものが最新の邦訳)へ。 |
【6】 | 都市の詩学―場所の記憶と徴候 | |
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![]() | 田中純【著】 2007/11 (東京大学出版会) 標準価格:税込\3,990 ISBN:9784130101066 |
★過去の記憶と未来の徴候とが揺曳している場所としての都市。都市こそが可能にしてきた想像力の経験の根拠を問う都市表象分析。都市論、建築論、神話、詩、小説等のテクストや絵画、写真、映画のイメージを対象に、表象文化論の一つの結実を提示する。 |
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5.映画を学ぶ |
【1】 | フィルム・アート―映画芸術入門 | |
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![]() | ボードウェル,デヴィッド〈Bordwell,David〉 / トンプソン,クリスティン【著】〈Thompson,Kristin〉 / 藤木秀朗【監訳】 / 飯岡詩朗 / 板倉史明 / 北野圭介 / 北村洋 / 笹川慶子【訳】 2007/09 ((名古屋)名古屋大学出版会) 標準価格:税込\5,040 ISBN:9784815805678 |
★この1冊で、きっと映画の見かたが変わる!―初期から近年までの世界中の映画を視野におさめ、映画の技法・スタイルを中心に、製作・興行、形式・ジャンル、批評・歴史にわたる映画芸術のすべてを、多数の図版とともに体系的に解説したアメリカで最も定評ある映画入門、待望の邦訳。 |
【2】 | 世界映画大事典 | |
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![]() | 岩本憲児【監修・編集委員】 / 高村倉太郎【監修】 / 奥村賢 / 佐崎順昭 / 宮澤誠一【編集委員】 2008/06 (日本図書センター) 標準価格:税込\29,400 ISBN:9784284200844 |
★日本と世界の映画の人名・事項 約4,100項目を幅広く採録。研究者から一般読者まで、信頼にこたえる基本情報を満載。映画を楽しむ新しいスタイルがここから始まる。 |
【3】 | 日本映画史〈1〉1890‐1940 (増補版) | |
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![]() | 佐藤忠男【著】 2006/10 (岩波書店) 標準価格:税込\4,410 ISBN:9784000265775 |
日本映画史〈2〉1941‐1959 (増補版) | ||
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![]() | 佐藤忠男【著】 2006/11 (岩波書店) 標準価格:税込\4,410 ISBN:9784000265782 |
日本映画史 3(1960−2005) (増補版) | ||
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![]() | 佐藤忠男 2006/12 (岩波書店) 標準価格:税込\4,410 ISBN:9784000265799 |
日本映画史〈4〉 (増補版) | ||
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![]() | 佐藤忠男【著】 2007/01 (岩波書店) 標準価格:税込\4,410 ISBN:9784000265805 |
★毎日出版文化賞、芸術選奨文部大臣賞、他受賞。決定版日本映画史。 |
【4】 | ウィンドウ・ショッピング―映画とポストモダン (松柏社叢書―言語科学の冒険〈10〉) | |
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![]() | フリードバーグ,アン【著】〈Friedberg,Anne〉 / 井原慶一郎 / 宗洋 / 小林朋子【訳】 2008/06 (松柏社) 標準価格:税込\3,675 ISBN:9784775401514 |
★パノラマ、ジオラマ、ショーウィンドウ、パサージュ、デパート、万国博覧会、パッケージツアー、映画、ショッピングモール、テレビ&ビデオ、ヴァーチャルリアリティ…「移動性をもった仮想の視線」をめぐる視覚文化史!映画研究、メディア研究の必読書にして、文学・映画・建築・美術・哲学の領域を横断する学際的な文化研究。 |
【5】 | 映画の読み方(30周年記念版) How to Read a Film : The World of Movies, Media, Multimedia: Language, History, Theory ANV Edition | |
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Monaco, James 2009/03 (Oxford Univ Pr) Web販売価格:税込\3,081 / 標準価格:税込\4,622 ISBN:9780195321050 |
★映画・メディア研究の古典として、1977年の初版以来絶大な支持を得ている入門書の新版。新たな序文及び「読むべき100の文献」「見るべき100の映画」などの新たなセクションを加えた。 初版邦訳は『映画の教科書』(フィルムアート社 1983年)。 |
【6】 | オックスフォード映画・メディア研究ハンドブック The Oxford Handbook of Film and Media Studies | |
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Kolker, Robert (EDT) 2008/09 (Oxford Univ Pr) Web販売価格:税込\15,435 / 標準価格:税込\23,152 ISBN:9780195175967 |
★権威あるOxford Handbookして刊行された、現在最新の映画・メディア研究の成果を示すレファレンス。各専門家書下ろしによる20の論文は、伝統と革新、美学と社会をつなぐ問題系を扱う。 |
【7】 | 哲学と映画必携 The Routledge Companion to Philosophy and Film | |
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![]() | Livings, Paisley 2008/12 (Routledge) Web販売価格:税込\15,162 / 標準価格:税込\22,743 ISBN:9780415771665 |
★映画の哲学か、哲学としての映画か…この近年勃興したフィールドについて、60人の代表的研究者の寄稿を得て、重要事項や人物について充実した解説を提供。各章に発展的文献案内を含み、項目間の相互参照指示を含む。 |
※紀伊國屋書店では、最近、関連洋書カタログ「日本のモダン:近代との格闘」(SB-2153)、「モダンガールのゆくえ」(SB-2156)を作成しております。 下記に記載されている紀伊國屋書店e-Alert事務局までご請求下さい。 |
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