| | 【文学と音楽】 (No.166 2007.12. 4配信号) |
| 文学にとって、言語に依存せずに直接的に感覚に訴える音楽は、永遠の憧れ。逆に、音楽的な感興は、時間と共に消え去ってしまうものだから、言語による定着を求める。 至高のポエジーを求めて、協力関係にも競合関係にもあった二つのジャンルの対話を通して、文学的知性と音楽的知性の一致と相違について、考えを新たにしてみましょう。 |
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| 1.文学と音楽の関係性 |
| 【1】 | 音楽と文学の対位法 | |
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 | 青柳いづみこ【著】 2006/09 (みすず書房) 標準価格：税込\3,150 ISBN：9784622072430 | |
| ★ピアニストで文筆家としても活躍中の青柳いづみ子の文章は、幅広い読書と「指先で考える」舞台上の実践が相伴った慧眼に溢れている。十冊目の著書となった本書は、近代における文学と音楽の出会い（あるいはズレ）の諸相を、五線譜を極力使わずに読ませる。並みの文学研究者より余程文学を読んでいることには脱帽する。読書人にはオススメしたい一冊。 ＜目次＞モーツァルト―カメレオンの音楽／シューマンとホフマンの「クライスレリアーナ」／ショパンとハイネ／ワーグナーと倒錯のエロス／ラヴェルとレーモン・ルーセル／ランボーの手、ドビュッシーの手 |
| 【2】 | 音楽と文学の間―ドッペルゲンガーの鏡像 | |
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 | アファナシエフ，ヴァレリー【著】〈Ａｆａｎａｓｓｉｅｖ，Ｖａｌｅｒｙ〉 / 平野篤司 / 明比幸生 / 飯沼隆一【訳】 2001/10 (論創社) 標準価格：税込\2,625 ISBN：9784846002909 | |
| ★ロシア出身、亡命のピアニスト。英語、フランス語で小説を書く作家でもある異才アファナシエフ。書下ろし＋未邦訳テクストから成る本エッセイ集は、そのユニークな音楽観を初めて日本語で紹介するもの。日本文化にも関心の高い彼と浅田彰、川村二郎、小沼純一との対話を含む。 |
| 【3】 | 同じ年に生まれて―音楽、文学が僕らをつくった (中公文庫) | |
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 | 小沢征爾 / 大江健三郎【著】 2004/01 (中央公論新社) 標準価格：税込\580 ISBN：9784122043176 | |
| ★世界的な指揮者と作家は同じ1935年の生まれ。互いの経験を次代に直言しようと自身を“開放”した対話は、才能を高め続けて至った互いの結論を基に芸術全体へ、未来の日本人の理想へと論を導く。 |
| 【4】 | バレンボイム／サイード 音楽と社会 | |
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 | バレンボイム，ダニエル〈Ｂａｒｅｎｂｏｉｍ，Ｄａｎｉｅｌ〉 / サイード，エドワード・Ｗ．【著】〈Ｓａｉｄ，Ｅｄｗａｒｄ Ｗ．〉 / グゼリミアン，アラ【編】〈Ｇｕｚｅｌｉｍｉａｎ，Ａｒａ〉 / 中野真紀子【訳】 2004/07 (みすず書房) 標準価格：税込\2,940 ISBN：9784622070948 | |
| バレンボイム、サイード『音楽と社会』 Parallels and Paradoxes : Explorations in Music and Society Reprint Edition | ||
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 | Barenboim, Daniel / Said, Edward W. / Guzelimian, Ara 2004/03 (Vintage Books) カード決済価格：税込\1,478 / 標準価格：税込\2,475 ISBN：9781400075157 | |
| ★20世紀を代表する文学研究者でパレスチナ人のサイードと、世界的なピアニスト・指揮者でユダヤ人のバレンボイム。常に境界を越えて活躍し、互いを心の共としてきた二人の白熱の対話の記録。音楽と文学を通した異文化の出会いが印象深く語られる。大江健三郎は、本書を原書で読み味わうことを薦めている。 |
| 【5】 | 晩年のスタイル | |
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 | エドワ−ド・Ｗ．サイ−ド / 大橋洋一 2007/09 (岩波書店) 標準価格：税込\2,310 ISBN：9784000244411 | |
| エドワード・サイード『晩年のスタイル』（原書） On Late Style : Music and Literature against the Grain (Vintage) Reprint Edition | ||
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 | Said, Edward W. 2007/04 (Vintage Books) カード決済価格：税込\1,485 / 標準価格：税込\2,484 ISBN：9780375726330 | |
| ★サイードが完成させることのできなかった最後の「著書」。奇しくも死を予告するように、文学者の、音楽家の、晩年の流儀が主題となった。「サイードの晩年性（レイトネス）研究の、文学的藝術的にもっとも豊かな本。本を読む喜びと生きてゆく希望を呼びおこす」（大江健三郎）。 |
| 【6】 | 音楽と文学 (新装復刊) | |
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 | シュタイガー，エーミール【著】〈Ｓｔａｉｇｅｒ，Ｅｍｉｌ〉 / 芦津丈夫【訳】 1998/10 (白水社) 標準価格：税込\3,360 ISBN：9784560037379 | |
| ★ドイツ精神の根源ともいうべき音楽と文学というふたつの芸術の分水嶺に立ちながら、その有機的な生成のプロセスを解明した名著。バッハからリヒャルト・シュトラウスまで。 |
| 【7】 | サティとコクトー―理解の誤解 | |
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 | ヴォルタ，オルネラ【編著】〈Ｖｏｌｔａ，Ｏｒｎｅｌｌａ〉 / 大谷千正【訳】 1994/12 (新評論) 標準価格：税込\3,465 ISBN：9784794802361 | |
| ★フランス現代芸術、黄金の1920年代。コクトー、サティ神話の光と翳。クトー宛：サティ全書簡／コクトー画：サティ全肖像／ピカソ他：関係デッサン…等、資料充実。 |
| 【8】 | モダニズムと音楽：原典読本（注釈付） Modernism and Music : An Anthropology of Sources | |
|---|---|---|
 | Albright, Daniel (EDT) 2004/02 (Univ of Chicago Pr) カード決済価格：税込\3,528 / 標準価格：税込\5,324 ISBN：9780226012674 | |
| ★諸芸術のコラボレーション華やかなりしモダニズム時代の前衛たちは、お互いのジャンルをどう見ていたか。アドルノ、バルトーク、ケージ、ドビュッシー、ヒンデミット、エズラ・パウンド、プロコフィエフ、サティー、シェーンベルク、ストラヴィンスキーヴァージニア・ウルフらの音楽論を集成。初英訳含む。 |
| 【9】 | エクラ／ブーレーズ 響き合う言葉と音楽 | |
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 | ブーレーズ，ピエール〈Ｂｏｕｌｅｚ，Ｐｉｅｒｒｅ〉 / サミュエル，クロード【聞き手】〈Ｓａｍｕｅｌ，Ｃｌａｕｄｅ〉 / 笠羽映子【訳】 2006/02 (青土社) 標準価格：税込\3,570 ISBN：9784791762514 | |
| ★音楽界最後の巨星ピエール・ブーレーズを中心に、現代フランスを代表する思想家・文学者・芸術家が集って交わされた言葉と思索。ドゥルーズ、ブルデュー、リオタール、ベジャール、ビュトール、メシアンら錚々たる寄稿者たちの問いかけにブーレーズが応答。 |
| 【10】 | 小林秀雄講演 (＜ＣＤ＞［新潮ＣＤ］) ６ 音楽について | |
|---|---|---|
 | 小林秀雄（１９０２−１９８３） 2004/01 (新潮社) 標準価格：税込\4,620 ISBN：9784108301375 | |
| ★「音楽というものは耳で聴くのじゃない。その人の精神が聴くのです。」 『モオツァルト』などで音楽批評にも多大な影響を与えた文芸批評の大御所、小林秀雄。その魂の語りが、CD２枚組で蘇る。「音楽論」「作曲家」「演奏家論」に併せ、著者が聴いたと思われるＳＰレコードを中心に、クラシックの名盤から15曲を同時収録。［テキスト付］ |
| 【11】 | 音楽と文学の相互表象：ジョルジュ・サンドからドビュッシーを経てデリダへ Music Writing Literature, from Sand Via Debussy to Derrida | |
|---|---|---|
 | Dayan, Peter 2006/10 (Ashgate Pub Co) カード決済価格：税込\11,711 / 標準価格：税込\16,632 ISBN：9780754651932 | |
| ★音楽と文学のアナロジーの限界という問題は、サンド、ボードレール、マラルメ、プルースト、ドビュッシー、ベルリオーズ、デリダにおいても同様に体験されたことであった。にもかかわらず、その限界を思考すること（知力の限界を超えて進むこと）は、生産的で魅力あふれる作業であると著者は論じる。 |
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| 2.歌とことば |
| 【1】 | ドイツ・リ−ト名詩百選 | |
|---|---|---|
| 佐々木庸一 1989/02 (音楽之友社) 標準価格：税込\2,100 ISBN：9784276131866 | |
| ★芸術歌曲の代名詞ともいえるドイツ・リート。名曲にのせて歌われる名詩100を厳選して対訳で紹介。 |
| 【2】 | ドイツ歌曲の歴史 | |
|---|---|---|
 | 渡辺護【著】 1997/09 (音楽之友社) 標準価格：税込\2,940 ISBN：9784276131897 | |
| ★中世の騎士詩人ミンネゼンガーからバロックを経てシューベルト、ヴォルフ、マーラーや現代作曲家まで、「リート」の世界を“通史”の形で概観する。 |
| 【3】 | 歌曲（リート）の歴史 Geschichte des Liedes 2007. XI, 400 S. m. 17 Abb. u. 68 Notenbeisp. 24,5 cm Edition | |
|---|---|---|
 | Schmierer, Elisabeth 2007 (LAABER-VERLAG) カード決済価格：税込\8,732 / 標準価格：税込\10,893 ISBN：9783890076737 | |
| ★中世から現在まで、音楽参考図書の出版で名高い独ラーバー社から刊行された、体系的にして最新のリート史。 |
| 【4】 | 音楽と音楽家 (岩波文庫) (改版) | |
|---|---|---|
 | ロ−ベルト・アレクサンダ−・シュ−マン / 吉田秀和 2007/10 (岩波書店) 標準価格：税込\693 ISBN：9784003350218 | |
| ★名著復刊。2006年、『詩人の恋』のハイネと共に没後150周年を迎えた作曲家ローベルト・シューマン。ホフマンに影響されて書き綴った音楽評論や、「ミネルバの騎士のような」若きブラームスの才能をいち早く見出した歴史的な邂逅の記録など、シューマンの主要な論考をこの一冊に。 |
| 【5】 | 対訳 フランス歌曲詩集 | |
|---|---|---|
 | 京都フランス歌曲協会 / 山田兼士【編】 2002/04 (（大阪）彼方社；星雲社〔発売〕) 標準価格：税込\2,730 ISBN：9784795211254 | |
| ★フランス歌曲の紹介に努めてきた、京都フランス歌曲協会の活動で評価の高かった作品85曲を厳選収録。会員7名によるエッセイも収録。 |
| 【6】 | 伝記 クロード・ドビュッシー | |
|---|---|---|
 | ルシュール，フランソワ【著】〈Ｌｅｓｕｒｅ，Ｆｒａｎｃｏｉｓ〉 / 笠羽映子【訳】 2003/09 (音楽之友社) 標準価格：税込\5,985 ISBN：9784276131620 | |
| ★オペラ「ペレアスとメリザンド」などで、フランス語と音楽の結合に独自の達成を見せた作曲家ドビュッシー。資料的価値も高い、ドビュッシー研究の第一人者による決定版の伝記。 |
| 【7】 | ドビュッシー書簡集１８８４‐１９１８ | |
|---|---|---|
 | ドビュッシー【著】〈Ｄｅｂｕｓｓｙ，Ｃｌａｕｄｅ〉 / ルシュール，フランソワ【編】〈Ｌｅｓｕｒｅ，Ｆｒａｎ〓＠７ＡＢ７ｃｏｉｓ〉 / 笠羽映子【訳】 1999/11 (音楽之友社) 標準価格：税込\7,875 ISBN：9784276131644 | |
| ドビュッシー書簡集（1872-1918年） CORRESPONDANCE (1872-1918) (BLANCHE ) | ||
|---|---|---|
| DEBUSSY CLAUDE 2005/09 (GALLIMARD) カード決済価格：税込\13,514 / 標準価格：税込\16,858 ISBN：9782070772551 | |
| ★フランス音楽史でも屈指の手紙書きとして知られるドビュッシーの音楽家としての全活動履歴に相当する、画期的な書簡集成。原書は、少年時代を含む、さらに完全な集成となっている。 |
| 【8】 | フォーレの歌曲とフランス近代の詩人たち | |
|---|---|---|
| 金原礼子【著】 2002/02 (藤原書店) 標準価格：税込\9,240 ISBN：9784894342705 | |
| ★演奏と文学研究を長く行なってきた著者が、フォーレの歌曲成立の背景を探るために、中世から近代までの音楽と文学の関わり方、フォーレが作曲した詩人の他の作曲家による作曲状況、フォーレの作曲上の変化、十九世紀という時代、楽器の発達、現代音楽とのつながりなど広範なテーマを徹底的に検証した結果として成立した、積年の労作。 |
| 【9】 | 音楽から沈黙へ フォーレ―言葉では言い表し得ないもの… | |
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 | ジャンケレヴィッチ，ウラディミール【著】〈Ｊａｎｋ´ｅｌ´ｅｖｉｔｃｈ，Ｖｌａｄｉｍｉｒ〉 / 大谷千正 / 小林緑 / 遠山菜穂美 / 宮川文子【ほか訳】 2006/08 (新評論) 標準価格：税込\4,725 ISBN：9784794807052 | |
| ★魂の安らぎ、流れゆく生命、無限の優美さ。フォーレ作品の美の世界を独創的論法で解き明かすフランス音楽書の至宝、待望の完訳。 |
| 【10】 | 唱歌・讃美歌・軍歌の始源 | |
|---|---|---|
 | 小川和佑【著】 2005/10 (アーツアンドクラフツ) 標準価格：税込\2,415 ISBN：9784901592307 | |
| ★文明開化がはじまった明治の御代に、新しい歌声が流れた。「蛍の光」など、のちに「小学唱歌」として編まれる讃美歌である。唱歌は新体詩に影響を与え、自然主義文学を経て大正の童謡に至る。軍歌は西南戦争を発端とし、日清・日露戦争を経て昭和の戦争歌に連なる。今でも愛唱される明治以降の歌を、近代文学の変遷の中で捉えた力作。 |
| 【11】 | 賢治の音楽室 | |
|---|---|---|
 | 宮沢賢治【著】 / 林光【編曲・指揮】 / 吉増剛造【朗読】 2000/11 (小学館) 標準価格：税込\3,885 ISBN：9784093861045 | |
| ★宮澤賢治の作品世界には音楽的要素が色濃いばかりでなく、賢治自身も作曲していた！ここにすべての作曲作品をCDに初収録。編曲・指揮は作曲家、林光。歌・演奏はオペラシアター・こんにゃく座。そして詩人、吉増剛造による賢治の詩と童話の朗読。全曲楽譜、テキスト付。解説は林光、吉増剛造。 |
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| 3.総合芸術としてのオペラ |
| 【1】 | オペラをつくる (岩波新書〈１４７〉) | |
|---|---|---|
 | 武満徹 / 大江健三郎【著】 1990/11 (岩波書店) 標準価格：税込\777 ISBN：9784004301479 | |
| ★十年前に惜しまれながら逝った、日本を代表する現代音楽作曲家、武満徹は、晩年、初めてのオペラへの挑戦に賭けていた。親交の厚かったノーベル賞作家、大江健三郎と、まだ見ぬオペラへの思いを存分に語った本書は、二人の芸術家の長年の協力関係をも伝える、貴重なドキュメントである。 |
| 【2】 | オペラを読む ロマン派オペラと文学形式 (新装復刊) | |
|---|---|---|
 | ピ−タ−・コンラッド / 富士川義之（１９３８−） 2003/05 (白水社) 標準価格：税込\3,990 ISBN：9784560026540 | |
| ★オペラと小説との関わりを広い視野のもとに捉えた古典的著作。「永遠のテーマ＝音楽vs言葉＝に、オペラは演劇よりも小説に近しとの挑戦的姿勢で切り込んだ大胆なロマン派芸術読み替え論。21世紀にこそふさわしい刺激の書。」（中矢一義・慶応大学） |
| 【3】 | オペラで愉しむ名作イギリス文学―チョーサーからワイルドまで | |
|---|---|---|
 | 福尾芳昭【著】 2006/04 (水曜社) 標準価格：税込\2,940 ISBN：9784880651712 | |
| ★ワイルド『サロメ』バイロン『海賊』デフォー『ロビンソン・クルーソー』スコット『湖上の美人』…ｅｔｃ．イギリス文学はオペラに多くの題材を提供している。本書ではその中からオペラファン必聴の26作品を厳選、解説。 |
| 【4】 | シェイクスピア劇のオペラを楽しもう | |
|---|---|---|
| 福尾芳昭【著】 2004/06 (音楽之友社) 標準価格：税込\2,835 ISBN：9784276210547 | |
| ★オペラの題材をもっとも多く提供（約1％）しているシェイクスピア作品。『ハムレット』『ロメオとジュリエット』のオペラ化の実に約半数は20世紀の所産。オペラを通して観るシェイクスピアの現代的魅力への入門。 |
| 【5】 | モーツァルトとダ・ポンテ―ある出会いの記録 | |
|---|---|---|
 | ブレッチャッハー，リヒャルト【著】〈Ｂｌｅｔｓｃｈａｃｈｅｒ，Ｒｉｃｈａｒｄ〉 / 小岡礼子【訳】 / 小岡明裕【補訳】 2006/12 (アルファベータ) 標準価格：税込\3,990 ISBN：9784871985451 | |
| ★モーツァルト・オペラの三大傑作『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』の台本を書いたダ・ポンテとは、いかなる人物だったのか。二人の出会いから別れ、そして残された作品を、モーツァルト研究の膨大な蓄積を踏まえて、歴史的資料から論じる。 補遺として、ダ・ポンテの書簡の訳出、同時代の今では知られていない作曲家・台本作者の人名事典を含む。 |
| 【6】 | The Man Who Wrote Mozart : The Extraordinary Life of Lorenzo Da Ponte | |
|---|---|---|
 | Holden, Anthony 2007/09 (Orion Pub Co) カード決済価格：税込\1,797 / 標準価格：税込\3,692 ISBN：9780753821800 | |
| ★モーツァルトの台本作者であるだけにとどまらない、ダ･ポンテの数奇な生涯。その後半生は北米で輸入業者、下宿屋として送り、さらには大学のイタリア語教師となったことはあまり知られていない。 |
| 【7】 | 魅惑のオペラ〈１１〉ドン・ジョヴァンニ―ミラノ・スカラ座 (小学館ＤＶＤ ＢＯＯＫ) | |
|---|---|---|
 | 2007/10 (小学館) 標準価格：税込\3,570 ISBN：9784094803310 | |
| ★好評のＤＶＤブック「魅惑のオペラ」シリーズ。3作入ったモーツァルト・オペラの中でも、多くの文学者の関心を集めてきた『ドン・ジョヴァンニ』。本ＤＶＤは、リッカルド・ムーティ指揮による1987年ミラノ・スカラ座公演を日本語字幕付きで初ディスク化。グルヴェローバらの豪華キャスト。解説ブックレット付き。 |
| 【8】 | モーツァルト歌劇「ドン・ジョヴァンニ」が後世に与えたもの The Don Giovanni Moment : Essays on the Legacy of an Opera (Columbia Themes in Philosophy, Social Criticism, and the Arts) | |
|---|---|---|
| Goehr, Lydia (EDT) / Herwitz, Daniel Alan (EDT) 2006/09 (Columbia Univ Pr) カード決済価格：税込\5,468 / 標準価格：税込\7,453 ISBN：9780231137546 | |
| ★モーツァルトの傑作が近代哲学・文学・文化に与えた影響を網羅。ホフマンからアドルノまで。 |
| 【9】 | オペラと近代文化：ワーグナーとＲ．シュトラウス Opera and Modern Culture : Wagner and Strauss | |
|---|---|---|
 | Kramer, Lawrence 2007/05 (Univ of California Pr) カード決済価格：税込\2,346 / 標準価格：税込\3,540 ISBN：9780520251601 | |
| ★現代の代表的な音楽学者による、西洋近代社会の中のオペラの役割についての考察。『ローエングリン』『指環』から、『サロメ』『エレクトラ』まで、響き合うオペラの声と勃興する近代的生活のコンテクストを辿る。 |
| 【10】 | ワーグナーの楽劇と世界（英訳） Drama and the World of Richard Wagner | |
|---|---|---|
 | Borchmeyer, Dieter / Ellis, Daphne (TRN) 2003/11 (Princeton Univ Pr) カード決済価格：税込\5,586 / 標準価格：税込\8,429 ISBN：9780691114972 | |
| ワーグナーの楽劇 Richard Wagner : Ahasvers Wandlungen 2002. 647 S. 21,5 cm Edition | ||
|---|---|---|
| Borchmeyer, Dieter 2002 (INSEL, FRANKFURT) カード決済価格：税込\9,335 / 標準価格：税込\11,645 ISBN：9783458171355 | |
| ★音楽とドラマを融合する「楽劇」を構想した音楽史上随一の巨人ワーグナーの全作品の台本への本格的ガイド。著者は独ハイデルベルク大学教授で、20年来バイロイト音楽祭のプログラムを監修。 |
| 【11】 | リヒャルト・シュトラウス ホーフマンスタール、往復書簡全集 | |
|---|---|---|
 | シュトラウス，リヒャルト〈Ｓｔｒａｕｓｓ，Ｒｉｃｈａｒｄ〉 / ホーフマンスタール【著】〈ｖｏｎ Ｈｏｆｍａｎｎｓｔｈａｌ，Ｈｕｇｏ〉 / シュー，ヴィリー【編】〈Ｓｃｈｕｈ，Ｗｉｌｌｉ〉 2000/01 (音楽之友社) 標準価格：税込\6,825 ISBN：9784276131651 | |
| ★ウィーン世紀末の天才詩人ホフマンスタールとロマン派音楽最後の巨匠作曲家リヒャルト・シュトラウス。オペラ史上空前絶後の黄金コンビの共同作業はいかになされたのか。お互いへの敬愛の情に溢れながら、時には率直な批判の応酬が火花を散らす、第一級の貴重ドキュメント。 |
| 【12】 | 魅惑のオペラ〈１０〉ばらの騎士 (小学館ＤＶＤ ＢＯＯＫ) | |
|---|---|---|
 | 2007/09 (小学館) 標準価格：税込\3,990 ISBN：9784094803006 | |
| ★リヒャルト・シュトラウス作曲、ホフマンスタール台本の傑作『ばらの騎士』をＤＶＤブックでお楽しみあれ。故サー・ゲオルグ・ショルティ指揮の下、キリ・テ・カナワの元帥夫人、バーバラ・ボニーのゾフィーなど充実のキャストで贈る、英コベントガーデンの伝説的名演。解説書（64ページ）、わかりやすい対訳（抄録）つき。 |
| 【13】 | 第三帝国のＲ．シュトラウス―音楽家の“喜劇的”闘争 | |
|---|---|---|
 | 山田由美子【著】 2004/04 (（京都）世界思想社) 標準価格：税込\2,310 ISBN：9784790710462 | |
| ★ホフマンスタール死後、共作の成果に必ずしも満足していなかったシュトラウスは、晩年に至っても理想の音楽喜劇への意欲を燃やし続けた。ナチス・ドイツの下で音楽総裁に祭り上げられるも、ユダヤ系作家シュテファン・ツヴァイクと組んで『無口な女』を作るという無謀な賭けに出る。老巨匠の晩節を汚したとされるこの顛末を、セルバンテス研究で知られる著者は、自由を求める芸術家の命がけの（しかし喜劇的な身ぶりを伴った）「闘争」として捉え直し、シュトラウス再評価の道を開いた。 |
| 【14】 | ジャコモ・プッチーニ―生涯と作品 | |
|---|---|---|
 | バッデン，ジュリアン【著】〈Ｂｕｄｄｅｎ，Ｊｕｌｉａｎ〉 / 大平光雄【訳】 2007/03 (春秋社) 標準価格：税込\6,825 ISBN：9784393931783 | |
| ★イタリア・オペラ最後の栄光を担った作曲家プッチーニの全貌。一作ごとに繰り広げる斬新な手法、多彩な交友関係を詳述しつつ、作品の制作過程、楽曲と台本との関わり等、綿密な分析が施された労作。 |
| 【15】 | 魅惑のオペラ〈０４〉トゥーランドット―プッチーニ (小学館ＤＶＤ ＢＯＯＫ) | |
|---|---|---|
 | 2007/03 (小学館) 標準価格：税込\3,990 ISBN：9784094802948 | |
| ★プッチーニの遺作で、もっとも人気のある『トゥーランドット』は、18世紀イタリアの劇作家カルロ・ゴッツィの原作に拠る。中国・北京を舞台とする本作を、世界的な映画監督チャン・イーモーの演出で、実際に紫禁城を舞台として上演した画期的映像を収録したのが本ＤＶＤブック。 |
| 【16】 | 喜歌劇ミカド―十九世紀英国人がみた日本 | |
|---|---|---|
 | ギルバート，ウィリアム・シュウェンク【著】〈Ｇｉｌｂｅｒｔ，Ｗｉｌｌｉａｍ Ｓｃｈｗｅｎｋ〉 / 小谷野敦【訳】 2002/08 (中央公論新社) 標準価格：税込\1,680 ISBN：9784120033025 | |
| ★オペラとオリエンタリズムといえば、日本では『蝶々夫人』だが、英国では、ギルバートとサリヴァンのコンビで圧倒的な大衆的人気を博した『ミカド』が、明治政府をも困惑させる社会現象となった。ここに本邦初訳の台本と解説を収める。 |
| 【17】 | 日本オペラ史 〜１９５２ | |
|---|---|---|
 | 増井敬二【著】 / 昭和音楽大学オペラ研究所【編】 2003/12 (水曜社) 標準価格：税込\6,000 ISBN：9784880651149 | |
| ★日本人自身の手によるオペラ上演の試みは、明治期からの歴史がある。それは、異国の言葉、風俗との苦闘の歴史でもあった。本書は、日本オペラ事始から、長年かかって恒常的な活動となり、戦争での中絶を経て、成長し、その内容が漸く本格的になり始めた1952年までの歴史を記す。 |
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| 4.音楽のように文学を |
| 【1】 | 鳥類学者のファンタジア (集英社文庫) | |
|---|---|---|
 | 奥泉光【著】 2004/04 (集英社) 標準価格：税込\1,300 ISBN：9784087476880 | |
| ★国分寺のジャズ・バーを根城とするピアニストの池永希梨子は、ある日、「柱の陰の聴き手」の導きで、時空を超える奇妙な旅に出る。謎の「オルフェウスの音階」を追って、1944年のベルリンへ、1945年のニューヨークへ―。ジャズの快感と物語の魅力に溢れたファンタジー巨編。山下洋輔の解説、その作曲になるオリジナルテーマ曲の楽譜も特別収録。 |
| 【2】 | 戦後日本のジャズ文化―映画・文学・アングラ | |
|---|---|---|
 | モラスキー，マイク【著】〈Ｍｏｌａｓｋｙ，Ｍｉｃｈａｅｌ Ｓ．〉 2005/08 (青土社) 標準価格：税込\2,520 ISBN：9784791762019 | |
| ★戦後文化において、ジャズはいかに受容され、いかに多くの表現者たちの源泉となってきたか―。日米のジャズ、文学に通暁する著者にしか書けなかった、異色のジャズ文化論。 |
| 【3】 | ラヴェル | |
|---|---|---|
 | エシュノーズ，ジャン【著】〈Ｅｃｈｅｎｏｚ，Ｊｅａｎ〉 / 関口涼子【訳】 2007/10 (みすず書房) 標準価格：税込\2,310 ISBN：9784622073321 | |
| ジャン・エシュノーズ『ラヴェル』（原書） RAVEL | ||
|---|---|---|
| ECHENOZ JEAN 2006/01 (MINUIT) カード決済価格：税込\2,495 / 標準価格：税込\3,112 ISBN：9782707319302 | |
| ★ゴンクール賞作家エシュノーズの最新作は、大作曲家ラヴェルの晩年を描く。交通事故、脳障害に見舞われる落魄の十年間を、伝記とも小説とも知れない、律動的な文体で描ききる。まるで音楽のような文学の誕生。 |
| 【4】 | ブダペスト | |
|---|---|---|
 | ブアルキ，シコ【著】〈Ｂｕａｒｑｕｅ，Ｃｈｉｃｏ〉 / 武田千香【訳】 2006/03 (白水社) 標準価格：税込\2,100 ISBN：9784560027400 | |
| ★ブラジル音楽の巨匠が奏でる、言葉の魔術。自伝を請け負うゴーストライターが、ふとしたことから、ハンガリーのブダペストに漂着。国境も言語も、過去も現在も、軽やかに乗り越えてしまう二重生活を疾走する文体のリズムに乗せて描ききる、音楽的快感に溢れた小説。 |
| 【5】 | 存在の耐えられない軽さ (集英社文庫) | |
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| クンデラ，ミラン【著】〈Ｋｕｎｄｅｒａ，Ｍｉｌａｎ〉 / 千野栄一【訳】 1998/11 (集英社) 標準価格：税込\860 ISBN：9784087603514 | |
| ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』（仏訳・新版） L'INSOUTENABLE LEGERETE DE L'ETRE (BLANCHE) | ||
|---|---|---|
| KUNDERA MILAN 2007/08 (GALLIMARD) カード決済価格：税込\4,990 / 標準価格：税込\6,224 ISBN：9782070784370 | |
| ★ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の動機をきっかけに、出来事の一回性についての思索が展開される哲学的恋愛小説。七部構成にこだわるなど、作品の音楽的な構築に特色のある、チェコ出身の作家ミラン・クンデラの代表作。刊行開始した「河出世界文学全集」にて、西永良成による新訳が予定されている。 |
| 【6】 | トマス・ベルンハルト『木を刈る』 Holzfällen : Eine Erregung (Suhrkamp Taschenbücher Nr.1523) 1988. 320 S. 18 cm Edition | |
|---|---|---|
 | Bernhard, Thomas 1988 (SUHRKAMP) カード決済価格：税込\1,733 / 標準価格：税込\2,594 ISBN：9783518380239 | |
| ★未邦訳。文学界のグレン・グールドといわれた故トマス・ベルンハルトの自伝的小説。ウィーンの「芸術的ディナー」に招かれた作家の「私」は椅子にかけながら早くも後悔している。それは、かつて青春を共にした、しかし今や目を背けたいスノッブな仲間の巣。語り手の回想と現在が明滅し、やり場のない怒りがこみ上げてくる。ベルンハルトのすぐれて音楽的な文体は、発表時に名誉毀損裁判が起きたほどのスキャンダラスな内容を意識させず読ませて、病みつきになる。 |
| 【7】 | 音楽家の恋文 | |
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| パーレン，クルト【著】〈Ｐａｈｌｅｎ，Ｋｕｒｔ〉 / 池内紀【訳】 1996/10 (西村書店) 標準価格：税込\2,957 ISBN：9784890135462 | |
| ★天才と呼ばれる音楽家たちの数々の愛の物語―モーツァルトからブルックナーまで、27人を収録。とびっきり真剣だったりユーモラスだったり、恋文を通して垣間見る、彼らの素顔、名曲に秘められた思いをつづる。 |
| 【8】 | Ｅ．Ｔ．Ａ．ホフマン―ある懐疑的な夢想家の生涯 (叢書・ウニベルシタス〈４３９〉) | |
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| ザフランスキー，リュディガー【著】〈Ｓａｆｒａｎｓｋｉ，Ｒ¨ｕｄｉｇｅｒ〉 / 識名章喜【訳】 1994/06 (法政大学出版局) 標準価格：税込\6,090 ISBN：9784588004391 | |
| ザフランスキー『E．T．A．ホフマン―ある懐疑的な夢想家の生涯』（原書） E. T. A. Hoffmann : Das Leben eines skeptischen Phantasten (Fischer Taschenbücher Bd.14301) 2000. 533 S. m. Abb., Taf. 19 cm Edition | ||
|---|---|---|
 | Safranski, Ruediger 2007/12 (FISCHER (TB.), FRANKFURT) カード決済価格：税込\2,682 / 標準価格：税込\3,346 ISBN：9783596143016 | |
| ★一身にして、法律家、画家、小説家、音楽家の4つの顔で活躍した後期ドイツ・ロマン派の異才ホフマン。ショーペンハウアー、ニーチェ、ハイデガーらのすぐれた評伝で知られるドイツの市民哲学者ザフランスキーが手がけた本書は、現代を代表する、読み応え十分なホフマン伝として認められている。 |
| 【9】 | Ｅ・Ｔ・Ａ・ホフマン『カロ風の幻想小曲集』（ドイツ古典叢書文庫版） Fantasiestücke in Callot's Manier : Werke 1814 (Deutscher Klassiker Verlag im Taschenbuch Bd.14) 2006. 939 S. 18 cm Edition | |
|---|---|---|
 | Hoffmann, Ernst Th. A. / Hrsg. v. Hartmut Steinecke u. a. 2006 (DEUTSCHER KLASSIKER VERLAG) カード決済価格：税込\3,119 / 標準価格：税込\4,668 ISBN：9783618680147 | |
| ★もっとも包括的なホフマン全集の普及版。『騎士グリュック』や『クライスレリアーナ』など、ホフマンならではの音楽小説、音楽評論を含む第一作品集。 |
| 【10】 | Ｅ．Ｔ．Ａ．ホフマン『悪魔の霊液』作品集1814-1816年（ドイツ古典叢書文庫版） Die Elixiere des Teufels : Werke 1814-1816. Text und Kommentar. Hrsg. v. Hartmut Steinecke u. a. (Deutscher Klassiker Verlag im Taschenbuch Bd.17) 2007. 761 S. m. Notenbeisp., 23 Bildtaf. 18 cm Edition | |
|---|---|---|
 | Hoffmann, Ernst Th. A. 2007 (DEUTSCHER KLASSIKER VERLAG) カード決済価格：税込\2,599 / 標準価格：税込\3,890 ISBN：9783618680178 | |
| ★もっとも包括的なホフマン全集の普及版第2弾。ゴシック・ホラー小説の古典『悪魔の霊液』とともに、同時代に創作され『魔弾の射手』のウェーバーに絶賛された、フケー原作による叙情的オペラ『ウンディーネ』の台本が、シンケルの舞台美術図版とともに完全収録されている。 |
| 【11】 | ディドロ『ラモーの甥』その他の著作集 LE NEVEU DE RAMEAU ET AUTRES DIALOGUES PHILOSOPHIQUES (FOLIO DP ) | |
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| DIDEROT 1972/11 (GALLIMARD) カード決済価格：税込\1,413 / 標準価格：税込\1,764 ISBN：9782070367610 | |
| ディドロ『ラモーの娚』（英訳） Rameau's Nephew and First Satire (Oxford World's Classics) | ||
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 | Diderot, Denis / Mauldon, Margaret (TRN) / Cronk, Nicholas (INT) 2006/11 (Oxford Univ Pr) カード決済価格：税込\1,372 / 標準価格：税込\2,953 ISBN：9780192805911 | |
| ★『百科全書』で知られる18世紀フランスの哲学者ディドロが遺した文学的傑作。哲学者の「私」と大作曲家ラモーの甥を名乗る男の対話であるが、音楽することの本質にこれほど言葉で迫った例も珍しい。ディドロの死後、本国フランスで発表されるより早くゲーテが独訳紹介し、ホフマンなど後世の芸術家に多大なインスピレーションを与えたことが知られる。岩波文庫の邦訳は長らく品切。 |
| ★追記 洋書カタログ「文学と音楽」もございます。（SB-2103） ご入用の方は、末尾に記載されている紀伊國屋書店 e-Alert事務局までご請求下さい。 |
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