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Kinokuniya e-Alert Service



 
【ポスト”失われた10年”に語るべきこと】
―「文化系トークラジオLife」コラボレーション企画のご紹介 ―


(No.156 2007.10.26配信号)



『「いまここ」から「セカイ」を見渡し、一気に「いまここ」へと回帰する。
いまここを起点にしながら、外部からの訪れによっていまここを変化させる というダイナミズム。
日本の思想界隈ではこの数年、外部性を持った「力」の強度と、そこから生じる革命の可能性が論じられて
います。そして、「失われた10年」の影響を強く受けた若い世代の論者が、いままた「政治の季節」の中心に
なろうとしています。』(文:鈴木謙介氏)

「文化系トークラジオLife」は、昨秋から毎回テーマだけを決めて台本なしに真剣かつユーモラスに語り合う
スタイルが文化人の間でも話題のラジオ番組です。

「ポスト”失われた10年”に語るべきこと」をテーマに、「失われた10年」の精算が進みつつある今、そこで起きたこととは何だったのか、次の時代に向けて、私たちは何をテーマに据えるべきなのかを語る、トークイベントが開催されます。
また、紀伊國屋書店新宿本店5階「じんぶんや」とのコラボレーションフェア「文化系書店Life堂 Vol.2『セカイ・TOKYO・新宿』」が、11/20まで開催されます。

今回のe-Alert Plus!では、メインパーソナリティ・鈴木謙介氏(GLOCOM研究員)を中心に、
政治経済から音楽・小説等に詳しいサブパーソナリティ陣が選んだ書籍や著書(一部)をご紹介いたします。

※文化系トークラジオ Life(TBSラジオ)/社会時評&サブカルチャー
 http://www.tbsradio.jp/life/

※紀伊國屋書店新宿本店(「じんぶんや」は、5階にて開催中〜11/20)
 http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/tokyo/01.htm

Books
1.新宿セミナー@Kinokuniya "ポスト「失われた10年」に語るべきこと" 



今、文化系界隈で話題のラジオ番組、「文化系トークラジオ Life」(TBSラジオ)の書籍版刊行(11月9日発売
予定・本の雑誌社)を記念し、若手社会学者として注目されている鈴木謙介氏ら、番組パーソナリティ陣による
トークイベントを開催いたします。
「失われた10年」の精算が進みつつある今、そこで起きたこととは何だったのか、次の時代に向けて、私たちは何をテーマに据えるべきなのか、といったことについて、番組では扱いきれなかった論点も含め、縦横無尽に語り尽くします!

■出演予定: 鈴木謙介(GLOCOM研究員・Lifeメインパーソナリティ)、仲俣暁生(編集者・文芸評論家)、
         佐々木敦(HEADZ代表・批評家)、柳瀬博一(編集者)、斎藤哲也(編集者・ライター)、
         森山裕之(雑誌編集者)、津田大介(IT・音楽ジャーナリスト)

■日時 2007年11月11日(日) 14:00開演(13:30開場)
■会場 新宿・紀伊國屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4F)
■料金 1,000円(全席指定・税込)
■前売取扱 キノチケットカウンター(紀伊國屋書店新宿本店5F/受付時間10:00〜18:30)
■予約・問い合わせ先 紀伊國屋ホール 03-3354-0141(受付時間 10:00〜18:30)
■主催 紀伊國屋書店 ■協力 本の雑誌社 ■後援 TBSラジオ&コミュニケーションズ

※当日は終演(16:00予定)後、サイン会を開催いたします。
※ご来場のお客様全員に、”TBSラジオLife×紀伊國屋書店じんぶんや”特製バッジ(イラスト 中村佑介)を
  プレゼントいたします。


Books
2.書籍版”Life” ―鈴木謙介他編「文化系トークラジオLife」 11月刊行!

【1】文化系ト−クラジオLife
4860110773の画像鈴木謙介他(編)
2007/11 (本の雑誌社)

標準価格:税込\1,995    ISBN:9784860110772
★「文化系トークラジオLife」のトークを単なる再録やダイジェストではなく、新たなフィクションとして読めるよう、編集した一冊。メインパーソナリティには新進気鋭の社会学者・鈴木謙介氏、その他、政治経済から音楽・小説等に詳しいサブパーソナリティ陣と、ゲストには黒沢清氏、本田由紀氏、高原基彰氏などがテーマに沿って語る。【ご予約を承っております】

Books
3.じんぶんや 第三十五講 ― 文化系書店Life堂 Vol.2『セカイ・TOKYO・新宿』
* 以下の、★2つから始まるコメントは、選者から寄せられたものです。

>>鈴木謙介 著
【1】ウェブ社会の思想―“遍在する私”をどう生きるか (NHKブックス)
4140910844の画像鈴木謙介【著】
2007/05 (日本放送出版協会)

標準価格:税込\1,124    ISBN:9784140910849
★「ユビキタス」「Web2.0」……華々しい流行語の陰で何が起きているのか。蓄積された個人情報をもとに、個人の選ぶべき未来が宿命的に提示される。人は「島宇宙」に籠もり、他者との連帯は潰えていく。情報社会の最新動向をふまえ、人間の生のゆくえに鋭く迫る。ネット世代の気鋭の論客、待望の書き下ろし。

【2】“反転”するグローバリゼーション
4757141564の画像鈴木謙介【著】
2007/05 (NTT出版)

標準価格:税込\2,310    ISBN:9784757141568
★グローバル化の反動としての現代の「愛国」や「ナショナリズム」。現代社会を「グローバリゼーション」をキーワードに徹底分析。若手注目度bPの社会学者による、本格的単著!

【3】カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)
406149788Xの画像鈴木謙介【著】
2005/05 (講談社)

標準価格:税込\735    ISBN:9784061497887
★2000年代の若者達のリアルを鮮やかに斬る。「やりたいこと」を探し続けるニートたち。自己確認をするデータベースとしての監視社会。そして、「ケータイ依存」。これらを支える社会のメカニズムを分析する。

>>鈴木謙介 選
【4】近代日本の社会科学―丸山眞男と宇野弘蔵の射程
4757140800の画像バーシェイ,アンドリュー・E.【著】〈Barshay,Andrew E.〉 / 山田鋭夫【訳】
2007/03 (NTT出版)

標準価格:税込\4,410    ISBN:9784757140806
★★日本人が「日本」を語ろうとするとき、必ずと言っていいほど登場する物言いがある。すなわち「日本は特殊な国だが、それは普遍性を持った特殊さだ」というものだ。この本は、丸山真男と宇野弘蔵という、対極にある二人の議論を参照しながら、それを明らかにする。

【5】日本の思想 (岩波新書)
400412039Xの画像丸山真男【著】
1992/02 (岩波書店)

標準価格:税込\735    ISBN:9784004120391
★★(【4】の)片方の当事者丸山はこの本において、一度盛り上がった議論の決着を見ないまま、後年、同じ議論が繰り返される日本論の不毛を指摘する。先の「日本特殊論」にも、それは当てはまる。

【6】文明の海洋史観 (中公叢書)
4120027155の画像川勝平太【著】
1997/11 (中央公論社)

標準価格:税込\1,995    ISBN:9784120027154
★★とはいえ、日本論の広い射程に触れておくのは悪いことではない。この本は、グローバリゼーションの東の果てと西の果てとしての日本と西洋を「海洋史観」の観点から比較する遠大な論考。このくらいの射程の広さを持って我々は「日本特殊論」と向き合うべきだと思う。

>>仲俣暁生 選
【7】“ことば”の仕事
4562040009の画像仲俣暁生【著】 / 大野純一【写真】
2006/05 (原書房)

標準価格:税込\1,995    ISBN:9784562040001
★誰もが情報を発信できるいま、「言葉をあつかう仕事」のなかでは何が起きているのか。
そして何ができるのか。
最前線の批評家、研究者、出版人へのインタビューから探る、言葉の方法論の現在。

【8】極西文学論―West way to the world
4794966458の画像仲俣暁生【著】
2004/12 (晶文社)

標準価格:税込\1,680    ISBN:9784794966452
★「極西文学」―それは1960年代後半以降に生まれ、90年代に書き始めた現代日本文学の作家達を呼ぶ、仮の名前である。
アメリカ文学、ポップカルチャー、テクノロジー、そして戦争の影…。
村上春樹がかつて切り開いた日本のポップ文学の道。
その先の道を高速で駆け抜ける現代作家たちを、同じ速度で伴走する最新型の文学論。

>>仲俣暁生 選
【9】「日本人」の境界―沖縄・アイヌ・台湾・朝鮮 植民地支配から復帰運動まで
4788506483の画像小熊英二【著】
1998/07 (新曜社)

標準価格:税込\6,090    ISBN:9784788506480
★★「日本人」とか「日本」という言葉で、私たちは一体何を指し示しているんだろう。「日本って何?」「国って何?」という疑問が浮かんだら、「かつて〈日本人〉と呼ばれた人たち」の物語でもあるこの本を読むべし。

【10】リデンプション・ソング―ジョー・ストラマーの生涯
440163134Xの画像セールウィクズ,クリス【著】〈Salewicz,Chris〉 / 大田黒奉之【訳】
2007/09 (シンコーミュージック・エンタテイメント)

標準価格:税込\2,940    ISBN:9784401631346
★★ジョー・ストラマーをパンクの英雄としてしか知らない人は不幸だ。1952年に生まれ2002年に亡くなった彼の生涯を追うことで「68年」と「77年」の思想を「2001年以後」の時代に繋ぐことに成功した快著。

>>佐々木敦 著
【11】(H)EAR―ポスト・サイレンスの諸相
4791762525の画像佐々木敦【著】
2006/07 (青土社)

標準価格:税込\2,520    ISBN:9784791762521
★〈聴く〉とは何か?〈音楽〉とは何か?いま音楽は、〈音響〉と〈聴取〉の狭間で根源的問い直しにさらされている。サウンド・アート、音響派、ポスト・テクノ、そして映像・言語芸術の最前線を走査し、来たるべき音楽美学のパラダイムを浮上させる、批評の冒険。

【12】テクノイズ・マテリアリズム
4791759303の画像佐々木敦【著】
2001/12 (青土社)

標準価格:税込\2,520    ISBN:9784791759309
★テクノ/音響派/ノイズ/フリー・インプロヴィゼーション・・・・・・・・・
最先端の〈音楽/音響〉の核心に生まれつつある、驚くべきシステム的思考をクリアに析出する、注目の気鋭批評家の最新成果。

>>佐々木敦 選
【13】自由は進化する
4757160127の画像デネット,ダニエル・C.【著】〈Dennett,Daniel C.〉 / 山形浩生【訳】
2005/06 (NTT出版)

標準価格:税込\2,940    ISBN:9784757160125
★★神秘主義的脳科学者にとって最強の仮想敵というべき真の唯物論者デネットの「自由意志」論。というか「決定論」すなわち「運命」と「自由意志」すなわち「生きること」をどう繋げるか、という話。反ネオリベなお題目が読みたいだけの人には無効かもしれませんが、重要な本。

>>斎藤哲也 編
【14】使える新書―教養インストール編
4872901746の画像斎藤哲也【編】
2003/12 (WAVE出版)

標準価格:税込\1,050    ISBN:9784872901740
★「プレゼン前夜」に効く新書から、経済、社会、サイエンス、哲学、メディア、歴史まで―本当に役立つ生きた教養が手に入る。
知の果実が満載の精選新書ガイド。

>>森山裕之 選
【15】中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義
4560027781の画像中島岳志【著】
2005/04 (白水社)

標準価格:税込\2,310    ISBN:9784560027783
★★この本を、紀伊國屋書店新宿本店のこの階(*5階)で買った。夢中で読んだ日々が忘れられない。そこには待ち望んでいたものが書かれていた。本当の意味で新しい書き手が現れたことが嬉しかった。彼はきっと、今までの「思想」ができなかった、なにかを変えていくと思う。

【16】星とともに走る―日誌1979‐1997
4879440191の画像四方田犬彦【著】
1999/02 (七月堂)

標準価格:税込\2,730    ISBN:9784879440198
★★豊島園(練馬区練馬)の六畳一間のアパートのベッドに寝そべって、毎晩眠る前にちびちび読んだ。満足いく仕事もできず、しかし根拠のない自信と意欲だけはあった私は、ある単独者による26歳から20年間にわたる日記を読み、深夜にひとりこころ熱くしたものだ。

>>津田大介 選
【17】ヤバいぜっ!デジタル日本―ハイブリッド・スタイルのススメ (集英社新書)
408720345Xの画像高城剛【著】
2006/06 (集英社)

標準価格:税込\693    ISBN:9784087203455
★★高城剛の本は昔から基本的にどれも同じことを書いているし、自身の自慢が鼻につくという人も多いだろうが、この本はそうした点を差し引いてもよくまとまっている。なぜ日本が「世界」から孤立するのか。裏「ウェブ進化論」として読めば、日本のIT産業の閉塞感がより理解できるはずだ。

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