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Kinokuniya e-Alert Service



 
【「本」の世界を旅する】

(No.131 2007. 6.26配信号)



私たちに身近な存在である「本」。

「本」には一冊ごとに違う世界がひろがり、多くの知識が詰まっています。また、先人達の知恵や実際に経験できない事柄を私たちに伝え、私たちの生活や人生を、深く豊かなものにしてくれています。「本」が生活のなかで必要不可欠なものになっておられる方もたくさんいらっしゃるでしょう。

しかし私たちには、モノとしての本や読書という文化について、まだ知らないことが意外とたくさんあるのではないでしょうか。

今回のKinokuniya e-Alert Plus!では、「本」について書かれた本を選びました。どうぞご覧ください。

Books
1.読書の楽しみ

【1】贅沢な読書 (ちくま文庫)
4480422617の画像福田和也
2006/09 (筑摩書房)

標準価格:税込\777    ISBN:9784480422613
★本を読むこと、書物を愉しむことにも、きちんとしたやり方がある。
それを考えることが書物との関係を決定的なものにし、結果として、人は甘美で幸福な時間を手に入れることができるようになるのだ。

では、人生に不可欠な部分としての読書とは、どのようなものなのだろうか。『作家の値うち』や『悪の読書術』などで話題を呼んだ著者が、最高の文章だと考えるものを厳選し、その味わい方を丁寧に紹介する。

【2】作家の値段
4062140594の画像出久根達郎
2007/05 (講談社)

標準価格:税込\1,890    ISBN:9784062140591
★古本屋は知っている。本当に残るべき文字、消えていく文字とは?古本の「市場原理」から文学の歴史と今を斬る―
古書を知り尽くした筆者が初めて書いたホンネ中のホンネの文学論。

【3】書物愛 海外篇
4794966644の画像紀田順一郎
2005/05 (晶文社)

標準価格:税込\1,995    ISBN:9784794966643
★世界で一冊しかない本。手にとる者の魂をうばう美しい本。人から人へと数奇な運命をたどる本。書物の達人が、本を主題とする知られざる名作、かくれた傑作を発掘する待望のアンソロジー。

収録作品―フローベール「愛書狂」、アナトール・フランス「薪」、ギッシング「クリストファスン」、ツヴァイク「目に見えないコレクション」ほか全11篇。

【4】書籍収集家のABC(第8版)
Abc for Book Collectors -- hardback 8TH ED Edition
0712348220の画像Carter, John / Barker, Nicolas
2003/09 (The British Library Publishing Division)

カード決済価格:税込\4,038 / 標準価格:税込\5,045    ISBN:9780712348225
★その名の通り、書籍収集の基礎知識を網羅した定番レファレンスの全面改訂版。1952年の初版から版を重ね、著者ジョン・カーター(1905-1975)没後、1995年の第7版から、著名な書誌学者ニコラス・バーカーが引き継いでいる。

450項目以上にわたって(各項目は一行から数頁のものまで)、書籍収集及び書誌に関する専門用語を定義・分析し、オークション、ファクシミリ版、偽書といったテーマもカバーする。

【5】古書の聖地 (シリ−ズ愛書・探書・蔵書)
4794926650の画像ポ−ル・コリンズ / 中尾真理
2005/02 (晶文社)

標準価格:税込\2,940    ISBN:9784794926654
★イギリスはウェールズの石づくりの小さな町ヘイ・オン・ワイ。住民は1500人ながら、古本屋が40軒、数百万冊の本が隠れている知る人ぞ知る「愛書家の聖地」。アメリカの作家が、あこがれのこの地に家族とともに移り住んだ。書棚で珠玉の奇書を見つける至福。古書で町を再生した「ヘイの王様」の謎の素顔……。本の楽園での日々の冒険をユーモラスに綴る。

【6】本を旅する
4309017576の画像出久根達郎
2006/03 (河出書房新社)

標準価格:税込\1,680    ISBN:9784309017570
★与謝野晶子と誤植、川上眉山と樋口一葉とその妹、有島武郎と親友足助素一、ボースと中村屋相馬夫妻、毒舌家ならぬ“薬言家”生方敏郎、あの藤村操の幻の書『煩悶記』がついに現れた!?
本の世界をどこまでも遡る234篇の旅。

【7】読書する女性(画集)
Reading Women
1858943329の画像Bollmann, Stefan / Fowler, Karen Joy (FRW)
2006/02 (Merrell)

カード決済価格:税込\2,907 / 標準価格:税込\4,847    ISBN:9781858943329
★古今の美術を貫く魅惑的なモチーフ、本を読む女性像ばかりを精選収録するユニークなヴィジュアル本(カラー図版90点)。

独仏語版のタイトルを訳せば「読書する女は危険だ」。女性読者の誕生とその表象化への誘惑の変遷を文学史的、女性史的に読み解く解説も興味深い。

Books
2.モノとしての本

【1】文字の母たち Le voyage typographique
4900997161の画像港千尋
2007/03 (インスクリプト)

標準価格:税込\3,150    ISBN:9784900997165
★世界でもっとも古い印刷所のひとつ、パリ・フランス国立印刷所、秀英体活字を伝える東京・大日本印刷―。いまや絶えようとする活版金属活字の最後の姿をとらえ、文字の伝播の歴史を繙く最新写真集。

ガラモン体に始まるアルファベットをはじめ、楔形文字やヒエログリフ、ギリシア、アラビア、エチオピア、ヘブライ、ジャワ、チベット、そして漢字と仮名…。パリと東京で撮影を重ね、活字に凝縮された東西文明の交流と最後の職人たちの姿を見事に写しだした類のないフィールドワーク。

【2】「本」に恋して
4103009519の画像松田哲夫
2006/02 (新潮社)

標準価格:税込\2,310    ISBN:9784103009511
★編集狂・松田哲夫が案内する、めくるめく本作りの迷宮!装幀から、製本、函、紙、印刷インキまで。ベテラン編集者が、現場で体感し究めた本作りの奥義とは?緻密にしてダイナミックなイラスト満載、卓越したドキュメント。
印刷に恋して
479496501Xの画像松田哲夫
2002/01 (晶文社)

標準価格:税込\2,730    ISBN:9784794965011
★印刷がなければ、出版はできない。でも、印刷って、なに?
名編集者・松田哲夫が、活版、手動写植、オフセット、グラビアなど多彩で多様な印刷の現場をルポルタージュ。

【3】中国の紙と印刷の文化史
4588371134の画像銭存訓 / 鄭如斯
2007/03 (法政大学出版局)

標準価格:税込\6,300    ISBN:9784588371134
★中国の四大発明の中で特に重要度の高い〈紙と印刷〉の起源、西伝と東漸・南伝を論じ、世界文化史に占める地位を確定させた画期的著作。

原始期から唐代初期までの書籍発展史を論じた前著『中国古代書籍史』の続篇として、19世紀末における手工業的印刷の終期に至るまでの研究を追究する。
中国古代書籍史 竹帛に書す
4588356011の画像銭存訓 / 宇都木章
1980/09 (法政大学出版局)

標準価格:税込\2,835    ISBN:9784588356018

【4】書物について その形而下学と形而上学
4000233599の画像清水徹
2001/07 (岩波書店)

標準価格:税込\4,830    ISBN:9784000233590
★書物とは何だろうか?「もの」としての書物が世に現れて、現代に至るまでその身につけてきた特質とそのありよう。

【5】Front Cover : Great Book Jackets and Cover Design Reprint Edition
1845332423の画像Powers, Alan
2006/10 (Mitchell Beazley)

カード決済価格:税込\2,325 / 標準価格:税込\3,875    ISBN:9781845332426
★This book explores the important designs, including the distinctive yellow dust-jackets of the Gollancz novels of the 1930s, the colour-coded series design of Penguin paperbacks in the 1960s and the award-winning paperback designs by Canongate in the 1990s.

【6】アラン・パワーズ『自宅の書棚 本のある暮らし。本をインテリアとして生かす。』(原書・第2版)
Living with Books
1402742126の画像Powers, Alan
2006/08 (Sterling Pub Co Inc)

カード決済価格:税込\2,325 / 標準価格:税込\3,875    ISBN:9781402742125
★単なる本の収納法にとどまらず、住宅の個性を最大限に引き出した様々なタイプの書棚を紹介。

自宅の書棚 本のある暮らし。本をインテリアとして生かす。 (新装普及版)
488282499Xの画像アラン・パワ−ズ / 今井由美子
2006/11 (産調出版)

標準価格:税込\3,045    ISBN:9784882824992

【7】理想の書物 (ちくま学芸文庫)
4480089640の画像ウィリアム・モリス / ウィリアム・S.ピ−タ−ソン
2006/02 (筑摩書房)

標準価格:税込\1,470    ISBN:9784480089649
★19世紀末イギリスの装飾芸術家ウィリアム・モリスは、晩年、私家版印刷所ケルムスコット・プレスを設立する。そこでは活字や装飾デザインから紙作りに至るまで、徹底した理想の書物づくりが追究された。

本書は、書物芸術を論じたモリスの全エッセイ・講演記録を収録したものである。産業化社会の中で、美の探究に心血を注いだ「近代デザインの祖」による、理念と情熱が結露した一冊。

【8】絵本:日本における芸術家と書物
Ehon : The Artist and the Book in Japan
0295986247の画像Keyes, Roger S.
2006/10 (Univ of Washington Pr)

カード決済価格:税込\6,993 / 標準価格:税込\11,655    ISBN:9780295986241
★Renowned scholar Roger S. Keyes traces the history and evolution of these remarkable books through seventy key works, including many great rarities and unique masterpieces, from the Spencer Collection of the New York Public Library, one of the foremost collections of Japanese illustrated books in the West.

Books
3.本の歴史

【1】「読者」の誕生 活字文化はどのようにして定着したか
4794966407の画像香内三郎
2004/12 (晶文社)

標準価格:税込\4,410    ISBN:9784794966407
★グーテンベルク以後、活版印刷術はヨーロッパじゅうにひろまり、本やパンフレットが大量に印刷されるようになった。だからといって、人々はすぐに本を読むようになったわけではない。「読む」という、ごくありふれた日常的な行為にも歴史がある。今日の私たちがそうであるような「読者」はいつごろ、どのようにして誕生したのだろう。

イギリス17世紀、ホッブズ、ミルトン、デフォーたちの言論活動にわけいり、近代ジャーナリズムが成立し、手書きや口頭にかわって活字文化がコミュニケーションの中心となる時代をよみがえらせる。

【2】本棚の歴史
4560028494の画像ヘンリ・ペトロスキ / 池田栄一
2004/02 (白水社)

標準価格:税込\3,150    ISBN:9784560028490
★かつて本は鎖で本棚につながれていた!巻物から写本、そして印刷術の発明―そんな書物の発達とともに歩んだ収納法の進化の跡を名著『鉛筆と人間』の著者がたどる。読書人・書店・図書館関係者必読の好著。

【3】江戸の出版事情 (大江戸カルチャ−ブックス)
4861521017の画像内田啓一
2007/03 (青幻舎)

標準価格:税込\1,890    ISBN:9784861521010
★識字率の高い庶民によって支えられ、江戸時代には多くの書物が出版された。初期の出版物(嵯峨本)から、浮世絵、錦絵、地図・名所絵、辞典。そして江戸文化の華ともいうべき戯画など、約300年前の江戸の出版文化を徹底解剖。豊富な図版から読み解く不思議な謎解きと充実のコラム。

【4】読むことの歴史 ヨ−ロッパ読書史
4469250643の画像ロジェ・シャルティエ / グリエルモ・カヴァッロ
2000/05 (大修館書店)

標準価格:税込\6,300    ISBN:9784469250640
★パピルス本からニューメディアまで、書物はどのように読まれたか。
時代と読書行為の相互関係に取り組んだ歴史学の新しい成果。

「…いや〈読書史〉という概念自体がまさに成長の過程にあるというべきだろう。提唱者であるシャルティエこそ一九八〇年代にこの概念を唱え始めたものの、それは十八世紀を中心とした比較的近代に近い時代の読書を対象としたものであった。…(中略)…ところがこの「読書史」をルネッサンス以前にまで遡らせるとしたらどうだろう。本書は、そのような通史としての「読書史」の最初の一冊なのである。…」
(本書「訳者あとがき」より)

【5】江戸の読書熱 (平凡社選書) 自学する読者と書籍流通
4582842275の画像鈴木俊幸
2007/02 (平凡社)

標準価格:税込\2,730    ISBN:9784582842272
★18世紀末、江戸の版元は刊行・流通戦略を変え、地方には本屋が簇生、自習用教育書が爆発的に流行する。それは新しい広範な読書の時代の幕開けだった。近世読書空間の沸騰を描く待望の一冊。

【6】書物史のために
4794965257の画像宮下志朗
2002/04 (晶文社)

標準価格:税込\2,310    ISBN:9784794965257
★思想の器としての書物が大きく変貌した三つの時代に焦点をあてて、本を書くことと読むことの歴史を根源からとらえなおす。

「貸本屋、著作権、海賊出版、印税など、『書物史』の流れの節目節目に生じた面白いトピックを取り上げ、歴史的な意義を押さえつつ的確に紹介している」(読売新聞・松浦寿輝氏評)

【7】書物の日米関係 リテラシ−史に向けて
4788510367の画像和田敦彦
2007/02 (新曜社)

標準価格:税込\4,935    ISBN:9784788510364
★戦前から戦後にかけて大量の日本語の書物がアメリカに渡った。
これらの本は、誰が、なぜ、どういう経路で入手し、どのように使われたのか。

「リテラシー史」という問題意識から日本語蔵書の軌跡を追いかけ、日系人捕虜収容所、米軍日本語学校、占領下の日本語図書購入、困難な目録化など、書物をめぐる人と場所の関係に新たな領域を切り開く力作。

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