header
logo1
Kinokuniya e-Alert Service



 
【「満洲」とは何だったのか】

(No.121 2007. 5. 8配信号)



「満洲」とは何だったのか?「満洲事変」とは何だったのか?「満鉄」とは何だったのか?──依然、尽きせぬ問題です。また、本年は満鉄の創業100年にあたることから、後藤新平と満鉄関係の掘り起こしも活況を呈しています。

今回のe-Alert Plus! では、こうした満洲・満鉄・後藤新平の関連書の新刊を中心に、また基本書も加えて、ご案内いたします。

Books
1.「満洲」とは何だったのか?

【1】「満洲」記憶と歴史
4876986932の画像山本有造
2007/03 (京都大学学術出版会)

標準価格:税込\4,935    ISBN:9784876986934
★「満洲」が終焉して60年。満洲体験者の記憶の語りを歴史社会学的に考察。中国残留婦人・孤児の物語、知に刻まれた記憶。記憶と歴史の交錯する場をインタビューも交えて提示。

【2】満洲とは何だったのか (新装版)
4894345471の画像中見立夫 / 藤原書店
2006/11 (藤原書店)

標準価格:税込\3,780    ISBN:9784894345478
★「満洲」をトータルに捉える試み。「満洲国」前史、20世紀初頭の国際情勢、周辺国の利害、近代の夢想、「満洲」に渡った人々。東アジアの国際関係の底に現在も横たわる「満洲」の歴史的意味を問う決定版!

【3】キメラ (中公新書) 満洲国の肖像 (増補版)
4121911385の画像山室信一
2004/07 (中央公論新社)

標準価格:税込\1,008    ISBN:9784121911384
★満洲国とは何だったのか。建国の背景、国家理念、統治機構の特色を明らかにし、そこに凝縮して現れた近代日本の国家観、民族観、アジア観を問い直す試み。歴史的意義を想定問答形式によって概観する章を増補。

  ⇒書評空間 BookLog:本書の書評がご覧いただけます。
    http://booklog.kinokuniya.co.jp/hayase/archives/2005/05/post_1.html

【4】王道楽土の戦争 (NHKブックス) 戦前・戦中篇
4140910453の画像吉田司
2005/11 (日本放送出版協会)

標準価格:税込\1,124    ISBN:9784140910450
王道楽土の戦争 (NHKブックス) 戦後60年篇
4140910461の画像吉田司
2005/11 (日本放送出版協会)

標準価格:税込\1,218    ISBN:9784140910467
★「逃げ場なく全滅、玉砕」の恐怖伝説が島国日本の精神的DNAを形成していた。その反動としての暴力性や侵略性がアジアに向かっていった!隠された不安と夢と欲望を支えたアマテラス帝国神話の虚妄「神道原理主義」がもたらした災厄の巨大さをたどる。さらに東北の政治家・軍人たちの怨念、石原莞爾「法華原理主義」の内実を暴く!

【5】満洲切手 (角川選書)
4047034002の画像内藤陽介
2006/09 (角川学芸出版)

標準価格:税込\1,890    ISBN:9784047034006
★「満洲国」はどのように成立、発展、崩壊、現在の中ロに何をもたらし、遺したか?溥儀を写した一枚の絵葉書を手始めに、切手、封書や葉書、消印を駆使し国家や社会、時代や地域のあり方を見つめ直してゆく。切手を中心とする郵便資料を活用して、歴史を再構築する画期的な試み!

【6】世界史のなかの満洲帝国 (PHP新書)
4569648800の画像宮脇淳子
2006/03 (PHP研究所)

標準価格:税込\798    ISBN:9784569648804
★政治的立場や道徳的価値判断を排し、あくまでも歴史学的に満洲を位置づけようとした試み。日中韓でことあるごとに巻き起こる、歴史認識問題を理解するための必読書。

【7】満州と自民党 (新潮新書)
4106101424の画像小林英夫(1943−)
2005/11 (新潮社)

標準価格:税込\714    ISBN:9784106101427
★戦後の高度成長は、満州国の統制経済が基になっていた。満鉄調査部、岸信介、椎名悦三郎、星野直樹・・・彼らは戦後も国家建設の夢を捨て難く日本経済のグランドデザインを描き続けた。

【8】東アジア歴史対話 国境と世代を越えて
4130201433の画像三谷博 / 金泰昌
2007/04 (東京大学出版会)

標準価格:税込\4,725    ISBN:9784130201438
★60年以上前の「過去」とその記憶、国家が作り上げてきた「歴史物語」について、現代に生きる東アジアの市民はどのように対処すべきか?世代・国境を越え未来を共有できるだろうか?日中韓の歴史家による問いかけ。

Books
2.満州事変とは何だったのか?

【1】満州事変 (中公新書) 戦争と外交と
4121003772の画像臼井勝美
1992/04 (中央公論新社)

標準価格:税込\693    ISBN:9784121003775
★1931-32年、満州と上海に勃発した二つの「事変」は、5年後に開始された日中戦争の全面的展開にどうかかわるか。複雑な対立をはらむ国際環境下に展開された中国侵略の全貌を再現し、日中戦争論に新しい視野を拓く!

【2】満州国皇帝の秘録 ラストエンペラ−と「厳秘会見録」の謎
4901998145の画像中田整一
2005/09 (幻戯書房)

標準価格:税込\2,940    ISBN:9784901998147
★毎日出版文化賞、吉田茂賞、ダブル受賞!紀州の土蔵に眠っていた極秘文書。それは皇帝溥儀と関東軍司令官らとの496回の密室での会談記録だった。「人造国家」の驚くべき内実。

【3】溥儀 (岩波新書) 清朝最後の皇帝
400431027Xの画像入江曜子
2006/07 (岩波書店)

標準価格:税込\819    ISBN:9784004310273
★三度皇帝となり、後半生は「人民」として生きたラストエンペラー溥儀。三歳で清朝最後の皇帝、辛亥革命後の復辟、満州国の「傀儡」皇帝、東京裁判での証言・・・波瀾に満ちた数奇な生涯をいきいきと描く。

【4】石原(いしわら)莞爾 生涯とその時代 上
458831615Xの画像阿部博行
2005/09 (法政大学出版局)

標準価格:税込\4,200    ISBN:9784588316159
石原(いしわら)莞爾 生涯とその時代 下
4588316168の画像阿部博行
2005/09 (法政大学出版局)

標準価格:税込\3,360    ISBN:9784588316166
★満州事変から太平洋戦争の激動期の中心人物として毀誉相半ばする異色軍人の思想と行動を、厖大な資料を駆使して丹念に追跡、知られざる全体像に迫る。人間・石原の60年の生涯を余すところなく伝える本格評伝。

【5】最終戦争論 (中公文庫)
4122038987の画像石原莞爾
2001/09 (中央公論新社)

標準価格:税込\580    ISBN:9784122038981
★「まもなく国家殱滅型の最終戦争が起り、その後に絶対平和が到来する」戦史研究と日蓮信仰から生まれたこの特異な予見は、満州事変を主導し日本の運命を変えた。陸軍の異端児は何を語ろうとしたのか?

『ヨーロッパ戦史研究の成果と日蓮の救済思想を融合させた歴史認識と未来予測の独特な書物として、強烈な毒の雑じったオーラを今でも放っている』(山内昌之「歴史学の名著30」ちくま新書)

【6】戦争史大観 (中公文庫)
4122040132の画像石原莞爾
2002/04 (中央公論新社)

標準価格:税込\760    ISBN:9784122040137
★日本国体の至高を謳うだけではなく、戦争術発達の極点に世界統一・絶対平和を視た石原莞爾。使命感過多なナショナリストであり、クールな現実認識をあわせもつ石原の軍事学論・戦争史観・思索史的自叙伝を収録。

【7】満州事変とは何だったのか 国際連盟と外交政策の限界 上巻
4794205678の画像クリストファ−・ソ−ン / 市川洋一
1994/11 (草思社)

標準価格:税込\3,150    ISBN:9784794205674
満州事変とは何だったのか 国際連盟と外交政策の限界 下巻
4794205686の画像クリストファ−・ソ−ン / 市川洋一
1994/11 (草思社)

標準価格:税込\3,465    ISBN:9784794205681
★アジアをめぐる列強の外交政策と国際政治機構。新しい視点から満州事変の意味を問い直す。名著『太平洋戦争とは何だったのか』の著者による、画期的労作!

Books
3.満鉄とは何だったのか?

【1】満鉄全史 (講談社選書メチエ) 「国策会社」の全貌
4062583747の画像加藤聖文
2006/11 (講談社)

標準価格:税込\1,680    ISBN:9784062583749
★「陽に鉄道経営を装い、陰に百般の施設を実行する」満洲支配の尖兵。政・官・軍の対立と場当たり的政策に翻弄された「国策会社」は必然的に破綻する運命にあった。近代日本を体現する矛盾と迷走の全歴史。

【2】満鉄調査部の軌跡 1907−1945
4894345447の画像小林英夫
2006/11 (藤原書店)

標準価格:税込\4,830    ISBN:9784894345447
★日本の満洲経営を「知」で支え、戦後「日本株式会社」の官僚支配システムを準備した伝説の組織、満鉄調査部。後藤新平による創設以降、東アジア史のなかで数奇な光芒を放ったその活動の歴史と意味をたどる。

【3】満鉄とは何だったのか (別冊『環』)
4894345439の画像山田洋次
2006/11 (藤原書店)

標準価格:税込\3,465    ISBN:9784894345430
★後藤新平を初代総裁として創立され、以後40年の間、中国東北の地に存在した、日本史上最大の国策会社「満鉄」。想像を超える規模で展開されたその事業の全体像と、世界史における意味を描き出す。

【4】環 (特集:世界の後藤新平/後藤新平の世界) 歴史・環境・文明 vol.29
4894345676の画像2007/04 (藤原書店)

標準価格:税込\3,360    ISBN:9784894345676
★生誕150周年の今こそ問う、後藤新平の現代的意味。

【5】後藤新平の「仕事」 (後藤新平の全仕事)
4894345722の画像藤原書店
2007/05 (藤原書店)

標準価格:税込\1,890    ISBN:9784894345720
★後藤新平の「仕事」をわかりやすく紹介。生誕150周年の今年、後藤新平の全体像をコンパクトに示す。

【6】正伝後藤新平 (後藤新平の全仕事満鉄時代) 決定版 4
4894344459の画像鶴見祐輔 / 一海知義
2005/04 (藤原書店)

標準価格:税込\6,510    ISBN:9784894344457
★広軌鉄道、ホテル建築、都市計画、満鉄調査部の設置。初代・満鉄総裁が振るった辣腕。
正伝後藤新平 (後藤新平の全仕事医者時代) 決定版 1
4894344203の画像鶴見祐輔 / 一海知義
2004/11 (藤原書店)

標準価格:税込\4,830    ISBN:9784894344204
正伝後藤新平 (後藤新平の全仕事衛生局長時代) 決定版 2
4894344211の画像鶴見祐輔 / 一海知義
2004/12 (藤原書店)

標準価格:税込\4,830    ISBN:9784894344211
正伝後藤新平 (後藤新平の全仕事台湾時代) 決定版 3
4894344351の画像鶴見祐輔 / 一海知義
2005/02 (藤原書店)

標準価格:税込\4,830    ISBN:9784894344358
正伝後藤新平 (後藤新平の全仕事第二次桂内閣時代) 決定版 5
4894344645の画像鶴見祐輔 / 一海知義
2005/07 (藤原書店)

標準価格:税込\6,510    ISBN:9784894344648
正伝後藤新平 (後藤新平の全仕事寺内内閣時代) 決定版 6
4894344815の画像鶴見祐輔 / 一海知義
2005/11 (藤原書店)

標準価格:税込\6,510    ISBN:9784894344815
正伝後藤新平 (後藤新平の全仕事東京市長時代) 決定版 7
4894345072の画像鶴見祐輔 / 一海知義
2006/03 (藤原書店)

標準価格:税込\6,510    ISBN:9784894345072
正伝後藤新平 (後藤新平の全仕事「政治の倫理化」時代) 決定版 8
4894345250の画像鶴見祐輔 / 一海知義
2006/07 (藤原書店)

標準価格:税込\6,510    ISBN:9784894345256

【7】正伝後藤新平 (後藤新平の全仕事後藤新平大全) 決定版 別巻
4894345757の画像御厨貴
2007/06 (藤原書店)

標準価格:税込\5,040    ISBN:9784894345751
★『世伝・後藤新平 決定版』の別巻。近代日本の最高の人物評伝作品が、この一冊ではっきりわかる、十倍面白くなる。(6/20刊行予定)

【8】植民地の鉄道 (近代日本の社会と交通)
4818818143の画像高成鳳
2006/01 (日本経済評論社)

標準価格:税込\2,625    ISBN:9784818818149
★植民地の獲得、「帝国」の拡大とともに進んだ日本の近代──近代化を牽引しつつ、日本の支配を支え続けた植民地の鉄道の姿から、北東アジアの近現代史を振り返る。

Books
4.李香蘭とは?甘粕正彦とは?その他

【1】黄土高原の村/満蒙開拓の村 後藤俊夫写真集
4021001204の画像後藤俊夫
2006/10 (後藤俊夫)

標準価格:税込\2,100    ISBN:9784021001208
★黄河上中流に拡がる「黄土高原」。砂漠化した土地での厳しい暮らしを描きだす1万キロの旅と、「満蒙開拓」14年の痕跡を北の大地に見つめた7千キロの取材。人は生き、歴史を刻むことへの優しいオマージュ。

【2】検閲された手紙が語る満洲国の実態
4096260770の画像小林英夫(1943−) / 張志強
2006/06 (小学館)

標準価格:税込\3,360    ISBN:9784096260777
★憲兵隊の極秘文書で満洲国の影の部分に迫る。史料2万ページに刻まれた満洲国の庶民たちの心の叫びが照らし出す「王道楽土」の夢と現実。昭和史の知られざる側面に光をあてる一冊。

【3】〈外地〉日本語文学論 (Sekaishisoseminar)
4790712583の画像神谷忠孝 / 木村一信
2007/03 (世界思想社)

標準価格:税込\2,415    ISBN:9784790712589
★「外地」という言葉で「隠蔽」され、あるいは「隠蔽」されようとした近現代日本の旧植民地等における日本語文学活動の一端を明らかにする。日本とアジアとの関係の文学的視点からの再考察。

【4】幻のキネマ満映 (平凡社ライブラリ−) 甘粕正彦と活動屋群像
4582765882の画像山口猛
2006/09 (平凡社)

標準価格:税込\1,680    ISBN:9784582765885
★満州の文化面の支配を担った「満州映画協会」は長く謎の存在であった。その満映の理事長として君臨した甘粕正彦と多彩な「活動屋」に焦点を当て、歴史の謎に鋭く挑み、満映の全貌を浮き彫りにする。

【5】甘粕大尉 (ちくま文庫) (増補改訂)
4480420398の画像角田房子
2005/02 (筑摩書房)

標準価格:税込\882    ISBN:9784480420398
★大杉栄の虐殺犯として名を残す陸軍憲兵大尉・甘粕正彦。その満州での後半生は、影響力が関東軍にも及ぶと恐れられた。大杉事件の真相は?人間甘粕の心情は?膨大な資料と証言をもとに甘粕の実像へと迫る名著!

【6】李香蘭、そして私の満州体験 日本と中国のはざまで
4784513248の画像羽田令子
2006/11 (社会評論社)

標準価格:税込\2,100    ISBN:9784784513246
★満映のスター女優「李香蘭」。タイ在住の作家がたどるその面影。

【7】李香蘭と東アジア
4130800949の画像四方田犬彦
2001/12 (東京大学出版会)

標準価格:税込\4,620    ISBN:9784130800945
★神出鬼没、変化自在。李香蘭とは何者か?満洲から上海、東京、ハリウッド、香港、パレスチナ。女優、政治家。「東アジアが生んだ20世紀で最も重要な女性」。その存在の意味をめぐる初の論集。カラー口絵付。

Books
5.史料・年表

【1】近代史必携
4642014381の画像吉川弘文館
2007/05 (吉川弘文館)

標準価格:税込\4,935    ISBN:9784642014380
★日本の近現代史を読み解く上で必須の基本資料を精選・網羅、一覧形式でデータ表示した近現代史便覧の決定版!

【2】近代日中関係史年表 1799−1949
4000225375の画像近代日中関係史年表編集委員会
2005/11 (岩波書店)

標準価格:税込\14,700    ISBN:9784000225373
★18世紀末から中華人民共和国成立まで。150年に及ぶ日中交流史の全貌を浮彫りにする。


【3】 朝日新聞外地版 1935-1945 全50巻(予定)
   坂本悠一(監修) 2007/05(ゆまに書房)

   第1回(1935-1936)全4巻 5月刊行予定
   「南鮮版」「朝鮮西北版」「満洲版」「台湾版」各1巻
   揃本体予定価格:税込¥147,000 (各巻:税込み¥35,000)
★日本の東アジア進出に伴い、新聞社も台湾・朝鮮・満洲、そして中国での販売網を広げていった。戦前・戦中期の日本史、東アジア史、また新聞史・メディア史の研究に資する史料。1945年 8月まで全50巻を予定。

※この商品のご注文予約は、末尾に記載されている紀伊國屋書店e-Alert事務局まで電子メールでお願い申し上げます。
 お客様のお名前、ご所属機関、BookWeb Pro-ID(またはe-Alert会員ID)をご記載ください。

◇ Kinokuniya e-Alert Plus!のバックナンバーはこちらから。

◇ Kinokuniya e-Alert Plus!は、e-Alertユーザへ配信しているメールサービスです。 Plus!メールの配信をご希望の方は、 Kinokuniya e-Alert のご利用登録をして下さい。

◇ 掲載書籍は、Plus!メール配信時点でお取り寄せが可能なものをセレクトしています。売れ行き状況により、 品切れやお届けに時間がかかる場合がありますので、恐れ入りますが、ご諒承ください。

【発 行】
【問合せ】
紀伊國屋書店 e-Alert事務局
e-mail:ealert@kinokuniya.co.jp
※ ご連絡の際に入力された個人情報はお問合せに対する回答以外には利用致しません。