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【歴史考古学―近年の成果から】

(No.115 2007. 4.10配信号)



吉川弘文館創業150周年記念出版として「歴史考古学大辞典」が先月刊行されています。同社の看板タイトル「国史大辞典」が完結して10年、全項目を書き下ろした“まったく新しい<歴史辞典>”と銘打たれ、考古学・民俗学・美術史・建築史など、幅広い分野の共同研究の成果を結集しています。

肖像画や扇、絵巻、地図、住居や城館遺跡、刀、木簡、もちろん古墳や壁画まで、非文献史料に着目した近年の日本古代史・中世史研究の成果とともに、ご案内いたします。

Books
1.辞事典等

【1】歴史考古学大辞典
4642014373の画像小野正敏
2007/03 (吉川弘文館)

標準価格:税込\29,400    ISBN:9784642014373
★「歴史考古学」は今日の歴史研究の主流となり、新しい歴史像を提供する。歴史学・考古学をはじめ、民俗学・美術史・建築史など幅広い分野の共同研究の成果を盛り込んだ、新たなコンセプトの画期的<歴史辞典>。

最新・重要な3270項目をすべて詳細・平易に書き下ろし、図版や表を多数掲載。8テーマからなるカラー別刷図版と便利な索引も収録。

【2】歴史考古学を知る事典
4490106920の画像熊野正也
2006/12 (東京堂出版)

標準価格:税込\2,940    ISBN:9784490106923
★初めて成る歴史考古学事典。人々の暮し、信仰・葬送、生産と技術など、古代・中世・近世共通のテーマや、各時代特有の事象につき、発掘の成果を駆使して解説。

【3】日本古代史料学
4000242350の画像東野治之
2005/03 (岩波書店)

標準価格:税込\4,935    ISBN:9784000242356
★木簡、古文書、金石文、遺跡・遺構―劇的に拡大した古代史史料を扱うための実践的教科書。

Books
2.絵画史料・建築史料による研究・報告

【1】中世肖像の文化史
4831511587の画像黒田智
2007/02 (ぺりかん社)

標準価格:税込\8,610    ISBN:9784831511584
★藤原鎌足像を定点として中世日本の身体観念の究明を目指す歴史図像学的考察。

【2】平安京の住まい
4876986975の画像西山良平 / 藤田勝也
2007/02 (京都大学学術出版会)

標準価格:税込\4,200    ISBN:9784876986972
★従来、日本史・建築史いずれの分野でも、貴族と庶民に分別して論じられてきた“居住と住宅”。両者をあわせて検討することで、それぞれの成立に関係性を見出そうという初の試み。日本史・建築史・考古学・庭園史の諸分野の学際的な共同作業によって、平安京の住まいが全体像を見せ始める。

【3】平安京−京都 都市図と都市構造
4876986967の画像金田章裕
2007/02 (京都大学学術出版会)

標準価格:税込\6,090    ISBN:9784876986965
★8世紀末の平安京建設以来、つねに構造を変化させてきた歴史都市・京都。現代まで伝存する数多の京都図を読み解き、豊富な史料を地図化して、その都市構造と歴史的位置を浮き彫りにする意欲的論集。

【4】扇のなかの中世都市 (大阪大学総合学術博物館叢書) 光円寺所蔵「月次風俗図扇面流し屏風」
4872592115の画像泉万里
2006/03 (大阪大学出版会)

標準価格:税込\2,100    ISBN:9784872592115
★光円寺に所蔵される屏風に貼り付けられた24枚の扇。その1枚1枚には、中世の京都やその近郊を舞台として繰りひろげられる祭礼行事・遊楽の情景が、こまかな筆遣いで克明に描かれている。

日本中世絵画史料に関心をお持ちの研究者のみならず、一般の古美術愛好家の方々や、京都に興味のある方々をも、扇のなかの中世都市へと誘う。

【5】よみがえる源氏物語絵巻 全巻復元に挑む
4140810882の画像日本放送協会
2006/02 (日本放送出版協会)

標準価格:税込\2,100    ISBN:9784140810880
★現存する日本最古の絵巻「国宝・源氏物語絵巻」。その復元模写全19図が完成。平安の世に描かれた鮮やかな絵巻が、900年の時空を越え、今、私たちの目の前に甦った。徳川美術館所蔵15図と五島美術館所蔵4図の復元模写絵巻の紹介と、プロジェクトが挑んだ復元の記録。

【6】中世城館跡の考古学的研究
4874409059の画像小都隆
2005/12 (渓水社(広島))

標準価格:税込\6,825    ISBN:9784874409053
★中世における西日本を中心とした防御施設を持った軍事・住居施設跡を「城館跡」とし、考古学的方法で改めて分類・編年を行い中世社会研究のための有力な歴史資料化を試みる。

【7】棟札の研究
4784212434の画像水藤真
2005/07 (思文閣出版)

標準価格:税込\3,990    ISBN:9784784212439
★寺院の殿堂や神社などの上棟式・大修理・屋根替の際に、建物名・願主・工匠名・上棟年月日などを記して棟木に打ち付けた板を棟札という。

国立歴史民俗博物館が行った棟札調査報告書をもとに、定義・概要・書式の考察から棟札の意味・価値など多方面から検討を加え、研究の整理と方向性を示した一書。

Books
3.中世史を考古学する

【1】鎌倉時代の考古学
4862150128の画像小野正敏 / 萩原三雄
2006/06 (高志書院)

標準価格:税込\14,700    ISBN:9784862150127
★最新の発掘成果によって鎌倉時代の歴史を描いた中世考古学の到達点。都市論をはじめ、村や荘園の問題、生産と流通、街道・湊・宿、そして信仰や呪いの世界に至るまで、考古学がアプローチできる多数のテーマを第一線の研究者が書き下ろす。

【2】中世の聖地・霊場 (東北中世考古学叢書) 在地霊場論の課題
4862150179の画像東北中世考古学会
2006/10 (高志書院)

標準価格:税込\3,150    ISBN:9784862150172
★平泉の中尊寺・毛越寺、松島の雄島や瑞巌寺、名取熊野社や山寺立石寺等々の霊場の歴史像を考古学・歴史学・思想史の視点から描く。

【3】中世の対外交流 (考古学と中世史研究) 場・ひと・技術
4862150152の画像小野正敏 / 五味文彦
2006/07 (高志書院)

標準価格:税込\2,625    ISBN:9784862150158
★日本の中世国家(幕府や朝廷)とアジア諸外国との交流は、海の商人や地域の守護大名、大寺社の僧侶などによって支えられていた。国家の施策をも左右するこれら外交の主導者たちの実態を最新の研究成果にもとづいて平易に解読する。

【4】中世東国の荘園公領と宗教
4642028544の画像峰岸純夫
2006/05 (吉川弘文館)

標準価格:税込\9,975    ISBN:9784642028547
★日本中世史研究を牽引してきた著者の業績を集大成。足利・安達氏らを輩出した荘園・公領の実態と宗教の展開を、文献・考古資料を渉猟し解明。

Books
4.古代史

【1】北東アジア交流史研究 古代と中世
4827312125の画像前川要
2007/02 (塙書房)

標準価格:税込\12,600    ISBN:9784827312126
★環日本海沿岸地域を中心に、日本、中国、ロシア等の諸国が、歴史的にどのような交流を持って影響を受けていたか、考古学・文献史学等の視点より解き明かす。

【2】「シナノ」の王墓の考古学
4639019572の画像川崎保
2006/12 (雄山閣)

標準価格:税込\3,990    ISBN:9784639019572
★前方後方墳の時代から大型前方後円墳の出現、そして長野盆地から伊那盆地への王墓の移動のなかで地域社会はどう変わったか。“政治的領域の成立と変容”をテーマに、8編の重要論考から「信濃的世界」の形成過程を浮き彫りにする。

【3】復元七支刀 古代東アジアの鉄・象嵌・文字
4639019564の画像鈴木勉 / 河内國平
2006/12 (雄山閣)

標準価格:税込\5,880    ISBN:9784639019565
★多くの職人と研究者達によってこれまでの定説が覆された「七支刀」鋳造復元研究の全貌を追った克明なドキュメント。

刀身を鋳造・加工し、文字を象嵌した今回の復元での過程で明らかになった三つの要素技術(刀身・象嵌・文字)と「技術移転論」が、製作の時代背景にまで迫り、四世紀東アジアの緊迫した国際情勢と、国家間の外交的駆け引きまでを解明する。

【4】壁画古墳の研究
4311304900の画像網干善教
2006/10 (学生社)

標準価格:税込\7,140    ISBN:9784311304903
★日本・朝鮮・中国の古墳壁画は何を語るか?星辰図や四獣、十二支像など壁画古墳に秘められた謎に迫る。

【5】評制下荷札木簡集成
4130201425の画像奈良文化財研究所
2006/06 (東京大学出版会)

標準価格:税込\5,250    ISBN:9784130201421
★飛鳥時代に地方から都に送られた税物に付けられた札、すなわち荷札木簡の集成を試みる。
評(7世紀段階では「国―郡―里」制の「郡」は「評」と称された)制下の荷札木簡339点について、全木簡を再調査し、その成果を踏まえて、原寸大の写真・釈文・解説を掲載する報告書。

【6】古代日本の都城と木簡
4642024549の画像寺崎保広
2006/12 (吉川弘文館)

標準価格:税込\10,500    ISBN:9784642024549
★古代日本の都城はいつ成立し、どう機能していたのか。木簡は何を語るのか。平城京の性格と時代的変遷、長屋王家木簡、飛鳥池遺跡の木簡など発掘成果をもとに考察。

【7】キトラ古墳は語る (生活人新書)
4140881488の画像来村多加史
2005/06 (日本放送出版協会)

標準価格:税込\714    ISBN:9784140881484
★高松塚古墳に次ぐ第二の壁画古墳、キトラ古墳に秘められた飛鳥人の精神世界を読み解く。壁画の背景にある中国の思想や習俗に重点を置き、壁画に隠された謎を新進気鋭の考古学者ならではの視点で紹介。

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