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【メディアは子供の問題の原因だろうか】

(No.91 2006.12.22配信号)



児童・青年の関わる社会問題の「原因」として(劣悪な)メディアの存在がたびたび指摘されます。テレビが、ゲ ームが、インターネットが、子供の問題の原因だ、という訳です。
しかし、これらすべてが本当でしょうか。むしろ、俗耳に入りやすい「理論」にはつねに注意が必要だといえない でしょうか。
ここでは、メディアと児童・青年の多様な関係を論じた著作を精選してご案内します。専門家の方以外にもお読 みいただける著作を含みます。どうぞご覧下さい。


※洋書の価格は12月時点のものです。為替レートの変動などにより変更されることがありますので、 最新価格はBookWeb Proをご参照下さい。

Books
1.洋書

【1】
児童、青年とメディア:百科事典(全2巻)
Encyclopedia of Children, Adolescents, and the Media

BookWeb Pro  
 
Arnett, Jeffrey J.
2006/12 (Sage)



カード決済価格:税込\41,895 / 標準価格:税込\62,843 ISBN:1412905303
<刊行記念特価・入荷予定>



このテーマを総括する待望の百科事典。
雑誌・音楽などの伝統的メディアから電子メディアまでを網羅、人文・社会系図書館必備のレファレンス。

【2】
子供とテレビ:グローバルな視点
Children and Television : A Global Perspective

BookWeb Pro  
 
Lemish, Dafna
2006/10 (Blackwell Pub)



(Hard)
カード決済価格:税込\11,595 / 標準価格:税込\21,546 ISBN:1405144181
(Paper)
カード決済価格:税込\4,306 / 標準価格:税込\6,460  ISBN:140514419X



子供とテレビに関する社会学や文化研究のアプローチと発達心理学からのアプローチを統合した入門書。

【3】
青少年とメディア暴力:批判的考察
Children, Adolescents, and Media Violence : A Critical Look at the Research

BookWeb Pro  
 
Kirsh, Steven J.
2005/12 (Sage)



(Hard)
カード決済価格:税込\11,595 / 標準価格:税込\23,342 ISBN:0761929754
(Paper)
カード決済価格:税込\5,453 / 標準価格:税込\11,132  ISBN:0761929762



メディアの児童・青年に対する暴力効果の「神話」と「科学的証拠」を批判的に考察。 このテーマに関する今後の基本書。

【4】
幼児期における大衆文化、メディアとデジタル・リテラシー
Popular Culture, New Media and Digital Literacy in Early Childhood

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Marsh, Jackie
Hard 2004/12 (Falmer Pr)



カード決済価格:税込\19,152 / 標準価格:税込\28,728 ISBN:0415335728



大衆文化、メディア、デジタル・テクノロジーは幼児のリテラシーと生活にどのような影響を与えているのか。 テーマ別にテクストを纏めた論集。
   
幼児期における大衆文化、メディアとデジタル・リテラシー
Popular Culture, New Media and Digital Literacy in Early Childhood

BookWeb Pro  
 
Marsh, Jackie
Paper 2005/01 (Falmer Pr)



カード決済価格:税込\5,982 / 標準価格:税込\8,973 ISBN:0415335736




【5】
コンピュータ・ゲームと学習
How Computer Games Help Children Learn

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Shaffer, David Williamson / Gee, James Paul
2006/12 (Palgrave Macmillan)



カード決済価格:税込\3,027 / 標準価格:税込\6,101 ISBN:1403975051



コンピュータ・ゲームはむしろ子供の学習を促進することを教育学者が論じる。

【6】
S.ジョンソン『ダメなものは、タメになる―テレビやゲームは頭を良くしている』(原書)
Everything Bad Is Good for You : How Today's Pop Culture Is Actually Making Us Smarter

BookWeb Pro  
 
Johnson, Steven



(Hard)2005/05 (Riverhead Books)
カード決済価格:税込\2,690 / 標準価格:税込\4,476 ISBN:1573223077
(Paper)2006/05 (Riverhead Books)
カード決済価格:税込\1,573 / 標準価格:税込\2,617 ISBN:1594481946



『創発』『マインド・ワイド・オープン』で知られる著者が、テレビやゲームによって人々が「賢くなっている」ことを示 す。よりバランスのとれた健全な議論が行なわれるために、一石を投じる一冊。

(訳書) 
ダメなものは、タメになる―テレビやゲームは頭を良くしている
S・ジョンソン(著) 山形浩生(訳)  2006/10 (翔泳社)
標準価格:税込\1,890 ISBN:4798111635

【7】
少女、インターネットとアイデンティティ
Girl Wide Web : Girls, the Internet, and the Negotiation of Identity
(Intersections in Communications and Culture: Global Approaches and Transdiscipli

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Mazzarella, Sharon R.
2005/03 (Peter Lang)



カード決済価格:税込\4,088 / 標準価格:税込\5,598 ISBN:0820471178



十代の少女とインタネットの様々な関わりに焦点をあてたユニークな論集。

2.和書

【1】
検証・若者の変貌―失われた10年の後に

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浅野智彦
2006/02 (勁草書房)



標準価格:税込\2,520 ISBN:4326653116



現在の若者たたきは果たして妥当なものなのか?友人関係・音楽生活・メディア利用・自己意識・社会意識に焦 点を当て、若者の肯定的な可能性を見出す。

【2】
若者たちのコミュニケ−ション・サバイバル―親密さのゆくえ

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岩田考
2006/03 (恒星社厚生閣)



標準価格:税込\2,100 ISBN:4769910347



92年と02年の比較調査データをもとに、美容整形・ひきこもり・メディア利用の現状等の観点から若者の親密性 の有様を網羅的に観察分析。

【3】
ケ−タイのある風景 テクノロジ−の日常化を考える

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松田美佐 岡部大介
2006/10 (北大路書房)



標準価格:税込\2,940 ISBN:4762825328



歴史的,社会的,文化的文脈の中でケータイを検討する。

【4】
「ニ−ト」って言うな! (光文社新書)

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本田由紀 内藤朝雄
2006/01 (光文社)



標準価格:税込\840 ISBN:4334033377



「ニート」言説に関わる神話の解体。

【5】
ひきこもり文化論

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斎藤環
2003/12 (紀伊国屋書店)



標準価格:税込\1,680 ISBN:4314009543



「ひきこもり」の社会的背景から、「甘え」文化との関連・欧米・韓国との比較、サイバースペースの特質、治療者 としての倫理観にいたるまで、縦横無尽に展開してきた文化論・社会論的考察を収録。

【6】
犯罪統計入門―犯罪を科学する方法 (龍谷大学矯正・保護研究センタ−叢書)

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浜井浩一
2006/01 (日本評論社)



標準価格:税込\2,940 ISBN:4535514615



少年犯罪は凶悪化も急増もしていない。【6】【7】は、事実にもとづく議論のための基本書として。

【7】
安全神話崩壊のパラドックス 治安の法社会学

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河合幹雄
2004/08 (岩波書店)



標準価格:税込\3,675 ISBN:4000220233



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