| 収録内容 |
- Early European Books
(EEB)は、15世紀後半から1700年にかけて、ヨーロッパ全土で様々な言語で書かれたあらゆる分野の印刷本の集成データべースです。
- 書籍の書誌・索引情報と、原本からスキャンされた高精度(400ppi)なフルカラーイメージを提供します。
- 書籍のイメージ情報は、装丁、小口、見返し、空白頁にいたるまでが提供されています。タイポグラフィ、デザイン、構成等、本の物理的側面も調査することができます。
- 現在コレクション1~3がリリースされています。今後も新しいコレクションを搭載予定です。
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| コレクション1 ~デンマーク王立図書館~ |
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Lauritz Nielsen編Dansk Bibliografi 1482-1600およびその補遺(1919-1996)に掲載された、コペンハーゲンの王立図書館所蔵の書籍コレクションです。ヨーロッパの広い地域で刊行された書籍が含まれ、言語もラテン語、デンマーク語、ドイツ語、英語、アイスランド語、スウェーデン語、古代ギリシャ語と多岐にわたります。
本コレクションは、書籍約2,600点、ページ数にして、50万ページにのぼります。
主な収録内容と著者
- 王立図書館所蔵の、デンマークおよびアイスランドで刊行された15-16世紀の書籍全点。
- 【宗教改革】
- マルティン・ルター
- ルターの協力者で「ドイツの師傅」と呼ばれるメランヒトン (Philipp Melanchthon, 1497窶骭1560)
- 「北方の第二の伝道者」 Johann Bugenhagen (1485窶骭1558)
- デンマークの宗教改革者Hans Tausen (1494窶骭1561) 、ニルス・ヘミングセン(1513-1600)、カトリック側のPoul Helgesenが訳したエラスムスの著作 など
- 【天文学】 近代天文学の祖ケプラー(1571-1630)、その先駆者で望遠鏡以前の最大の観測者といわれるデンマークの天文学者ティコ・ブラーエ(Tycho
Brahe, 1546窶骭1601)
- 【古典古代】 デモステネス、キケロ、リウィウスなど
- 【デンマーク史】
- 中世デンマークの神話と伝説、歴史を記したSaxo Grammaticusの大著 『デンマーク史』“Gesta Danorum”の複数の版
- 『オーゼンセの聖務日課書』“Breviarium Ottoniense” (1482)、
Guillaume Caoursin著 “De obsidione et bello Rhodiano” (“On the siege and war of Rhodes”, 1482) など、デンマークの最初期の印刷物
- 人文主義者Christiern Pedersen (ca.1480-1554)ら、デンマークの知識人
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| コレクション2 ~フィレンツェ国立中央図書館~ |
イタリアのフィレンツェ国立中央図書館(Biblioteca Nazionale Centrale di Firenze)所蔵、約1,000巻の書籍コレクションです。同図書館所蔵中、特に歴史的、書誌学的に重要な4つのコレクションに焦点をあてています。
- 1.The Nencini Aldine collection
アルドゥス出版(Aldine Press)より印刷された1,000以上の版を収録します。アルドゥス出版は、1495年、ヴェニスでギリシア古典学者でもあったアルドゥス・マルチウス(Aldus
Manutius)が興し、1590年代にいたるまで、彼の妻、息子、孫へと受け継がれました。アルドゥス出版は、ギリシアの研究者、編集者、植字工の協力を得てアリストテレス、ホメロス、ソフォクレス等の重要な「ポケット古典」版を作製し、ギリシア古典を学ぶための、ルネサンスの中心的な役割を果たしました。また、イタリック体の作成、小型で持ち運びやすい八ツ折り判のサイズの採用等により、印刷本の初期の歴史における最も重要な機関の1つとされています。
~主な収録内容と著者~
- 【古典古代】 ホメロス、ソフォクレス、アリストテレス、ユリウス・カエサル、抒情詩人オウィディウスらのラテン語テキスト
- ペトラルカの抒情詩
- 作家、外交官カスティリオーネ著 『廷臣論』 “Il libro del cortegiano” (1528)
- イタリアの政治家、政治思想家マキャベッリ著"Discorsi sopra la prima deca di Tito Livio"
- アンドレア・アルチャーティ ( Andrea Alciati ) のエンブレム集、“Emblematum libellus”
- ダンテ『神曲』の初めてのポータブル版。
アルドゥス出版のテキストは、19世紀後半まで標準的な版となりました。第二版 (1515年刊) では、有名な地獄の層を描いた木版挿絵を初めて掲載しています。
- 1564年のトリエント公会議"Canones, et decreta sacrosancti oecumenici et generalis
Concilii Tridentini sub Paulo 3., Iulio 3., Pio 4. pontificibus max."等、カトリック教会史における数多くの重要なテキスト。
- 2.Mariginalia
16-17世紀の80以上の巻を収録しており、「欄外の注」“postillati”に対する重要性において認められてきたコレクションです。ガリレオ・ガリレイ所蔵のユークリッド、ペトラルカなどの著作では、広範囲に及ぶガリレオの手書きの欄外注を読むことができます。
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- ~手書きの注が保存されている主要な人物~
- 画家、彫刻家ミケランジェロの甥Michelangelo Buonarroti the Younger
- イタリア・ルネサンスの文芸理論家ルドヴィーコ・カステルヴェートロ (Lodovico Castelvetro, 1505-1571)
- バロックの詩人・文芸理論家 タッソーニ(Alessandro Tassoni, 1565-1635)
- 数学者、科学者Vincenzo Viviani (1622-1703)
- 3.Renaissance Collection
文学、哲学、神学、美術史等の各分野において、イタリア・ルネサンスの中心をなすテキストをほぼすべて網羅する約1,200点のコレクションです。
~主な収録内容と著者~
- ダンテ、ペトラルカ、ボッカッチョの著作の初版
- フィレンツェの君主で詩人でもあったロレンツォ・デ・メディチ
- 建築家レオン・バティスタ・アルベルティ
- 詩人・人文主義者ピエトロ・ベンボ
- 芸術理論家バルディヌッチ
- ドミニコ会修道士サヴォナローラの手になる多くの著作 など
- 4.Sacred Representations
16-17世紀における600以上の"sacre rappresentazioni"(Sacred Representations)を収録します。これは、聖書の場面、聖者の生涯やキリスト伝説の逸話を描写する大衆的な韻文劇で、もともとはフィレンツェやトスカナのその他の地方で上演され、研究者からは、イタリアの劇場の基礎を成したとみなされています。テキストの多くは作者不明ですが、作者が記されているものの中には、Castellano Castellaniの"Figliuol prodigo and Lorenzo de' Medici's Rappresentazione di San Giovanni e Paolo"が含まれます。
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| コレクション3 ~ウェルカム図書館、オランダ国立図書館ほか~ |
イギリスのウェルカム図書館 、オランダ国立図書館と、コレクション1・2で登場したフィレンツェ国立中央図書館、デンマーク王立図書館の4館から10,000冊以上、約300万ページに及ぶ大規模な稀覯書コレクションを提供します。
- 1.イギリス ウェルカム図書館 Wellcome Library
- 医学とその周辺分野の膨大なコレクションで知られるWellcome Libraryから、古代から近世にかけての医学に関する貴重な史料を提供します。
- 医学史に名を残す偉大な著作のみならず、民間療法や錬金術に関する珍書の類も含まれます。また、医学のほかにも化学、薬学、博物学、地誌など、自然科学の広い分野から興味深い稀覯書が提供され、近代科学へといたる発展の歴史を見ることができます。
- 2.オランダ国立図書館 Koninklijke Bibliotheek
- 国内最初期の印刷物に始まり、独立戦争を経て商業・軍事・文化の黄金期にいたる15-17世紀のオランダの刊行物を提供します。
17世紀、オランダはその宗教的寛容によりヨーロッパでもっとも先鋭的かつ国際的な出版活動の場となりました。エルゼビア出版(1583-)をはじめとする出版元によるオランダの刊行物コレクションは、当時のヨーロッパの知的活動の最先端を示すものです。
- 3,4. フィレンツェ国立中央図書館、デンマーク王立図書館
- コレクション1・2で登場した2館から更に稀覯書が追加されます。フィレンツェ国立中央図書館からはイタリア文学および宗教関連の史料や、古典の初期の版の卓越したコレクション、凝った装丁・挿図の美本に加えて、15世紀に印刷業の先駆者となったニュルンベルクやなどのドイツ語圏の町や、ローマン体の発明で知られる出版元、ジャンソン(Nicolas Jenson)の初期の貴重な出版物を提供します。
~主な収録内容と著者~
- 【医学】
- 四体液説で知られるヒッポクラテス(ca.BC460-BC370)、長く医学の権威であったガレノス (ca.129-199)など、古代の医学者
- 中世ヨーロッパに大きな影響を及ぼしたイスラムの哲学者・医学者イブン・シーナー(アビセンナ、980-1037)
- 16世紀の薬草学の書“Medicinarius” (Strassburg,1509)
- 解剖学便覧として広く使われたカスパー・バルトリン(1585-1629) の “Anatomicae Institutiones Corporis
Humani” (1611)
- 外科器機の発明改良で知られる外科医ファブリキウス (1560―1634)
- 諸器官を明確な名称でもって体系化した、スイスの解剖学者バウヒン(1560-1624) の“Theatrum anatomicum” (1621)
- Salomon Albertiによる画期的な挿図入りの解剖学書“Historia plerarunque” (1585) など
- 【科学】
- 洋上での位置推算法により大航海時代の進展に寄与し、またヨーロッパ最初の天文台を建設した天文学者レギオモンタヌス (1436―1476)
- ガリレオ・ガリレイの“Dialogus de systemate mundi” (1635)
- ルネサンス期ドイツの鉱山学者アグリコラ(1494-1555) による、金属についての最初の技術書『デ・レ・メタリカ』“De Re Metallica”
(1556)
- 正確な図と記述で知られる植物学者フックス(1501-1566)
- 植物学の大家Rembert Dodoens (1517-1585)
- スイスの医師・博物学者コンラッド・ゲスナー(1516―1565)
- 初めて化学式を記した書物、“Les elemens de Chymie” (1615)
- 発生学の祖アルドロバンディ(1522―1605)。その著書には実在の動植物の写実的な図と想像の生物の図が混在する。
- 静力学・求積法・確率論・光学や望遠鏡の改良、土星の環の発見など多岐にわたる業績をものした物理学者ホイヘンス(1629-1695) など
- 【大航海時代】
- Bartolommeo da il Sonettiの手になるエーゲ海諸島の彩色地図(1485)
- 『インディアスの破壊についての簡潔な報告』の著者バルトロメ・デ・ラス=カサス(1484-1566)
- 世界全域でのポルトガル人の征服・航海・交易を記したジョアン・デ・バーロス(1496-1570)の『アジア』
- アステカ王国を征服したスペイン人コルテスの書記官、Francisco Lopez de Gomara (1511-1564)
- スペイン兵としてペルーに渡り、チャルカス、クスコを旅してインカ帝国に関する信憑性の高い記述を残したペドロ・デ・シエサ=デ=レオン (1521-1554)
- ブラジルに渡り、民族学的記述をなしたJean de Lery (1534-1611)
- イエズス会宣教師として16年間南米に滞在したアコスタ (Jose de Acosta, 1540-1600) によるペルーとメキシコの地誌
- 数世紀にわたってヨーロッパにおける北アフリカの知識の主要な源となった、レオ・アフリカヌス(ca.1485-1554)の“Historiale description de l'Afrique” (1556)
- オランダの東方進出に影響を与えた航海家リンスホーテンの世界旅行記(ca.1600)
- 医師、自然科学者Willem Pisoによるアメリカ大陸の博物誌“Historia natvralis Brasiliae” (1648) など
- 【信仰・神秘主義】
- 聖人の生涯や奇跡、行事にまつわる物語を想像力豊かに伝説化して編纂し、中世にもっとも読まれた本の一つ、『黄金伝説』“Legenda Aurea”
- カトリックの教義の簡単な解説、暦や占星術、民間療法など一般の人々に役立つ情報をまとめ、16世紀に広く流布した『羊飼いの暦』“Compost et
kalendrier des bergiers”の最初期の版
- 古代の聖譚や逸話を集めて広く読まれた『ローマ人行状記』“Gesta Romanorum” (1474)
- 怪物、奇形、災害、奇跡譚を集めたPierre Boaistuauの“Histoires prodigieuses” (1568)
- 中世カタルーニャの神秘思想家ルルス(ca.1232-1316)、神秘思想家アグリッパ・フォン・ネッテスハイム(ca.1486-1535)、スイスの医師・錬金術師パラケルスス(1493-1541) 、ルネサンス期で最も広く知られた予言者でもあったノストラダムス(1503-1566)ら、著名な神秘主義者
- ヘルメス神の著作としてルネサンス期に流行した古代末期の神学・哲学書『ヘルメス文書』。コジモ・デ・メディチがギリシア語から翻訳させたもの。(1481)
- Alexis of Piedmont の病気の治療や香料・染料についての概要本『Book of Secrets』 (1555)。非常な人気を博したが、その中には赤犬の死骸で痛風の治療薬を作るといった魔術めいたものも含まれている。
- フランスの思想家で魔女撲滅論者のジャン・ボダン(ca.1530-1596) が著し、以後何百年も魔女裁判官の座右の書とされた『魔女論』“De la demonomanie des sorciers” (1593) など
- 【宗教・神学・哲学】
- 各国語の聖書、ミサ典礼書、祈祷書などの初期の版を含む豊富なバリエーション
- 聖アウグスティヌス(354-430)ら、初期キリスト教教父たち
- レオ1世(ca.400-461)、聖グレゴリウス1世(ca.540-604)、ピウス2世 (1405―1464)ら、歴代教皇
- 神秘主義神学者の聖ベルナール(ca.1090-1153)、ユダヤ教世界における指導的人物であったマイモニデス (1135―1204)、「万学の博士」と称されたアルベルトゥス・マグヌス(ca.1193-1280)、トマス・アクィナス(ca.1225-1274)ら、中世の神学者
- プロテスタントの説教やパンフレット、及び、これに対抗したカトリック教会による反宗教改革に関わる刊行物
- エラスムス、デカルト、スピノザら著名な神学者・哲学者
- プロテスタントに改宗して暗殺されたフランスの人文学者、哲学者ラムス(ピエール・ド・ラ・ラメ、ca.1515-1572)
- 熱烈な支持を受けるいっぽう、教会からは異端視されたドイツの神秘思想家ヤーコプ・ベーメ (1575-1624)の著作。彼の死後、宗教的に寛容なオランダで次々と刊行されたもの など
- 【文芸】
- アリストテレス、プラトン、イソップ、オウィディウス、ウェルギリウス、ユリウス・カエサル、キケロ、プルタルコス、セネカ、伝記作家スエトニウス、天文学者プトレマイオス、博物学者プリニウスら、古典古代の文筆家による著作の様々な版
- 紀元前1世紀のローマの建築家ウィトルウィウスが著し、16世紀の建築家に大きな影響を与えた『建築十書』
- ボッカッチョ、ペトラルカ、建築家レオン・バティスタ・アルベルティ、喜劇詩人ルイージ・プルチ(1432-1484)ら、イタリアの人文主義者
- スペイン中世末期の詩人フアン・デ・メナ(Juan de Mena, 1411-1456)
- イタリア・ルネサンスを代表するギリシャ学者フィレルフォ(Francesco Filelfo, 1398-1481)
- メディチ家の文芸サークルに属した、哲学者フィチーノ(Marsilio Ficino, 1433-1499)、ダンテ解釈で知られるランディーノ(Cristoforo
Landino, 1424-1504)、詩人・文献学者ポリツィアーノ(Angelo Poliziano, 1454-1494)ら人文主義者
- フランス初期人文主義の指導者ロベール・ガガン(Robert Gaguin, 1433-1501)
- オランダ・ルネサンスを代表する劇作家ホーフト (1581-1647) 、フォンデル (1587-1679)ら
- あらゆる社会階層を批判して一世を風靡したブラントの風刺詩『愚者の船』(Amsterdam, 1635)
- フランス古典主義の先駆けとなった文人ジャン=ルイ・ゲ・ド・バルザック(1597-1654) など
- 【オランダ史】
- オランダ最初の出版物 “Delft Bible” (1477)
- オランダ独立運動の指導者オラニエ公ウィレムが発行したフランス語のパンフレット
- フランドルの作家Marnix van St. Aldegondeの国家主義的な学術論文“Vraye narration et Apologie
des chose passes au Pays-Bas” (1567)
- 市民主義の展開に寄与した古典文献学者ユストゥス・リプシウス(Joost Lips, 1547-1606)、国際法学を体系づけ「国際法の父」と呼ばれる法学者グロティウス(1583-1645)
、人文主義者Gerhard Johann Voss (1577-1649)ら、オランダの黄金期を代表する学者、思想家
- Jacob de Geijnによる銅版画を多用したオランダの軍事マニュアル(1608)
- フランス王妃マリー・ド・メディシスの共和国来訪を記録した“Marie de Medicis, entrant dans Amsterdam”(1638) など
- 【その他】
- フランス料理の基礎を築いた料理人Francois Pierre de la Varenne (1618-1678) の料理本
- アラビア語からフランス語に翻訳されたコーラン、“L'Alcoran de Mahomet” (1649)
- 9世紀のペルシアの占星術師アブー・マーシャルの“Flores astrologiae” (1488)
- 王侯から人夫まで、当時のあらゆる職種・階層を描いて人気を博したJost Ammanの木版連作 (1568) など
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